東京都文京区の東京大学前で大学入学共通テストの受験生ら3人が刺されて重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された名古屋市の私立高2年の少年(17)が、4リットル以上の可燃性液体を準備していたことが捜査関係者への取材でわかった。液体を使って火炎瓶のようなものも自作していた。警視庁が液体の入手経路を調べている。
警視庁幹部によると、少年は15日午前8時半頃、東大前の歩道で、共通テストを受けに来た高校3年の男女2人の背中を包丁で刺し、けがを負わせた疑い。他に通行人の男性(72)も背中を刺されて重傷。
捜査関係者によると、少年の所持品のバッグからは着火剤のほか、ペットボトル3本と小瓶8本に小分けされた可燃性液体約3リットルが見つかった。付近には栄養ドリンクの瓶3本を輪ゴムでまとめた火炎瓶のようなものも複数あり、瓶の中に液体が残っていた。
さらに少年は事件直前、近くの東京メトロ東大前駅まで乗ってきた南北線の車内に可燃性の液体入りの500ミリ・リットルのペットボトル2本を残していた。車両の床にも液体が流れ出ており、逮捕直後の調べに「リュックを車内で燃やそうとしたが、うまくいかなかった」と供述。警視庁は、いずれも消毒液などに使われるエタノールとみている。
警視庁は17日午前、少年を殺人未遂容疑で東京地検に送検した。少年は逮捕時に容疑を認めたが、その後、黙秘しているという。