女性の遺体を山中に遺棄した疑いで、愛媛県の男が逮捕されました。殺害をほのめかす供述をしているということです。
警察によりますと、杉尾頼久容疑者(46)は、大谷せい子さん(47)の遺体を愛媛県四国中央市の山中に遺棄した疑いがもたれています。
大谷さんは去年9月、勤務後に連絡が取れなくなりました。その後、杉尾容疑者が大谷さんのスマートフォンで買い物をしていたことが分かり、警察が詐欺容疑で逮捕。殺害をほのめかす供述をしたため、山中を捜索したところ、遺体を発見したということです。
遺体は山道の近くに見えにくいように遺棄されていました。
杉尾容疑者は容疑を認めていて、警察は大谷さんが自宅で殺害されたとみて調べています。
裏金議員が大量当選→42人がまた国政へ…中道・野田氏「争点が全部かき消された」萩生田氏の支持者は「裏金問題は仕組まれたもの」
8日に投開票があった衆議院選挙。自民党の旧安倍派を中心とした、政治資金収支報告書に不記載のあった「裏金関係候補」44人が出馬し、うち42人が当選した。46人の裏金候補の中で18人しか当選しなかった前回2024年の総選挙とは対照的で、高市旋風によって「政治とカネ」の問題が争点から消えたことがうかがえる。
〈落選者は2人〉「キワモノ」と自虐していた落選した裏金女性議員の写真と、まるで“お通夜会場”だった中道の開票センターの写真
「政治とカネ」の問題を象徴する場所で大勝利した萩生田氏
「与党が前の衆議院選挙でも去年の参議院選挙でも議席を大きく減らした理由はなんですか。政治不信を招いてそれを解決できなかったからじゃありませんか。自民党が起こした問題であります。これを本格的に解決しようという気迫が見られません。それが証拠にこの選挙区でも裏金を2728万円作っていたという人が立候補してるじゃありませんか。おまけに重複立候補までしている」
選挙戦終盤の2月6日、東京・八王子市を中心とする東京24区で中道の新人候補の応援に入った山口那津男元公明党代表は、今回衆院選の裏金議員の中で不記載額が2番目に多い萩生田光一・自民党幹事長代行が出馬している同選挙区は政治とカネの問題を象徴する場所だと強調し、萩生田氏の追い落としを聴衆に求めた。
しかし結果は萩生田氏が中道新人に約1万5千票差をつけて当選。裏金問題で最も逆風が吹いた2024年選挙で自民党の公認を外された時には、萩生田氏は同選挙区で約3万票あると言われる公明票を味方につけながらも次点候補に約7千500票まで追い上げられた。しかし、今回その公明票が逆に“敵”に回ったにもかかわらず、票差を広げ楽々と逃げ切った。
選挙戦初日の1月27日の第一声では「失敗もして、皆さんに不安な思いや不快な思いをさせました」とあいまいな形で自身の不祥事に触れていた萩生田氏は、選挙戦最終日の2月7日午後の街宣ではそのことに一言も言及しなくなった。
街宣には「裏金2728」などと大書きしたプラカードを持ったプロテスターも登場。萩生田氏が「私たちの故郷をこんな人たちに汚させるわけにはいかないじゃないですか」と非難すると、支持者は拍手と歓声を送った。
70代の支持者は「あんなもの(裏金問題)は仕組まれたものだ」と、問題にならないという見解を示した。
高市首相は「裏金議員っていう言い方はやめてください」
前回も勝ち上がった地力のある萩生田氏だけでなく、今回の衆院選では自民党は裏金問題を問わない姿勢を鮮明にした。関係した前議員について、小選挙区38人と比例単独5人の計43人を公認、重複立候補も認めた。さらに勧告を受け離党した世耕弘成・元参院幹事長も和歌山2区から無所属で出馬し、自民県連が支持した。
結果、小選挙区で公認33人と世耕氏が当選し、落選した3人も比例復活。比例単独の5人は全員当選し、合計42人が当選した。
落選したのは大阪5区の元職・杉田水脈氏と、大阪10区の新人・加納陽之助氏だけで、前回落選した下村博文元文部科学相(東京11区)や丸川珠代・元五輪担当相(東京7区)らビッグネームが次々小選挙区で勝ち抜いた。
その要因としては、やはり高市早苗首相の人気が大きかったようだ。高市首相は公示直前のテレビでの党首討論会で令和新選組の大石あきこ共同代表から裏金議員の公認を非難されると、
「裏金議員っていう言い方はやめてください。ご自身でそれ(記載)が対処できなかった、要は秘書同士だったり、派閥の先輩から秘書同士対応できなかった人もいるし、それで結局それ裏金って言って自分で持っていたんじゃなくて派閥に返したり、色んなことを、みんなそれぞれの事情が違うんですよね。
そんな中できちっと説明責任も果たして、支部による対応も終わって。で、本当に落選で辛い目もして、それでも歯を食いしばって、また選挙に出たい(候補者たちだ)」
などと反論。従来からの持論ではあるが、みそぎを済ませたかどうかが問われるのではなく自分は問題視していないとの姿勢を外に向けて明確にしていた。
そして選挙戦に入り高市氏の個人人気は尻上がりに激増。
「24年の衆院選、昨年の東京都議選と参院選。この三つの重要選挙で自民党が三連敗した主因であった『政治とカネ』の問題は今回衆院選で注目を浴びることもなくなりました」と政界関係者は話す。
野田氏は「争点かき消されたんじゃないかな」
街で話を聞くと、八王子で山口・公明党特別顧問らの街宣を聞いた20代の女性Aさんは、
「私たちが頑張ってバイトとか色々しながらお金を稼いでる中で、国を守っていくっていう立場の方がお金を、よく言えば賢く、でもすごく悪く使っている。それはやはり一生懸命頑張ってる私たちは馬鹿みたいじゃないですか」
と裏金問題に怒っていた。連れ立って来た友人の20代女性Bさんも、
「裏金って言うけど要は脱税なので。そういう犯罪行為が党の中でまかり通ってたのも許せないですし、まだ話が終わってないのに(当人が)また国の中枢に行こうっていう甘い考えが、本当に何を考えてるのかなって感じます」
と憤りを口にした。
ただ、こうした声が結果に現れなかったのが今回選挙の現実だ。
解散時の172議席が49議席に激減した中道改革連合の野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表が自身の引責辞任に触れた9日未明の記者会見で、集英社オンラインは両代表に「有権者はこの問題を今どうみていると選挙戦で感じたか」とたずねてみた。野田氏は「有権者は決して関心がなかったわけではないと思う」と言いながらこう話した。
「政治とカネが争点になるとか、消費税が争点になるとか、物価高が争点になるとか、外交が争点(になるとか)じゃなくて、『そうじゃない(問題じゃないとは思わない)けど高市総理を支持します』というような空気で、全部なんか争点かき消されたんじゃないかなという印象を持ってます」
斉藤氏はこう回答した。
「公明党が(自民との)連立離脱した最大の要因はまさにこの『政治とカネ』の問題でした。(自民党からは)何ら説明がなかった。今回の総理の解散会見の中でも言及はひとつもありませんでした。そういう意味では大変残念だった。そして実際この問題、選挙戦で大きな関心事にならなかったというのは事実だと思います。そういう意味では残念です」
9日、大勝後初の記者会見で高市首相は、裏金事件に関与した候補が多く当選したことに絡み「政治とカネの問題で国民の理解が得られたと考えるか」と聞かれると、「今回の選挙で国民の皆様の理解を得られたと申し上げる考えはございません」と返答。
しかし「このような問題を2度と起こさないことが大切であります」「新しい事実があった場合には厳正に対処してまいります」と応じ、過去のことは問わない姿勢を改めて明確にした。
裏金を問題視してきた最大野党が壊滅的な敗北を喫したいま、問題はこのまま収束するのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
《衆院選》高市首相の“沈黙”に「朝日新聞はハレモノに触るような書きぶりを…」今回の選挙で目についたメディアの姿勢とは
自民、歴史的大勝310超 過去最多議席3分の2。
今回の選挙は、歴史に残るものだった。選挙期間中にも首相が発言を控えたり、議論を避ける姿が見えていたにもかかわらず、それをあまり問題にしないメディアも目についたからだ。
たとえば朝日新聞である。次の1面記事を見てほしい。
『消費減税、首相が沈黙 「争点つぶし」成功、透ける戦略 衆院選』(2月4日)。
朝日と産経がほぼ同じスタンスに
首相の沈黙を「戦略」と書いてしまう朝日新聞なのである。記事では、複数の政権幹部の言葉が紹介されている。
「すでに争点をつぶしたからだ」
「余計なことは言わないことがリスクマネジメントだ」
朝日新聞はこうした首相側の説明を書くだけ。選挙期間中に政策について沈黙することの是非を論評していない。記事の最後は、「首相は1日のNHKの討論番組を手のけがを理由に欠席し、公示後に党首討論には参加していない」と淡々と締めくくられている。どこか、ハレモノに触るような書きぶりにも見えた。論評したら怒られるのだろうか。
この2日後に朝日は社説で「衆院選 語らぬ首相 拭えない逃げの姿勢」と書いたが、「逃げの姿勢」はお互い様に見えた。
ちなみに産経新聞は、「首相、消費税言及を封印」「安全運転」と1面で書いていた(2月5日)。
ここにきて朝日と産経がほぼ同じスタンスになるのがとても面白かった。
それにしても選挙中の首相発言は本来なら極めて重要なはずだ。
1998年の参院選では、当時の橋本龍太郎首相の減税発言のぶれを、メディアは連日追いかけた。
記者会見で恒久減税を示唆したと受け取られた発言は、その後のテレビ番組で追及されてトーンダウンし、「首相迷走」と批判を浴びた。勝利確実と言われた自民党は厳しい審判を受けた。
首相討論会欠席を聞いて、3年前の春を思い出した
こうした歴史を考えると今回の高市首相、消費税への沈黙だけでなく、「円安ホクホク」発言が海外や市場から注目されている。発言の真意や説明を、選挙期間中だからこそ、メディアは公的な場で求め続けるべきだったのではないか?
しかし首相は、2月1日のNHK討論会を欠席した。体調不良であれば仕方がないとしても、不思議だったのは、討論会の再設定を求める声が大きくならなかったことだ。
首相討論会欠席のニュースを聞いて、私は3年前の春を思い出した。奈良県知事選である。当時の報道を振り返ると、この選挙で痛手を被ったのが、高市早苗・経済安全保障相だったとされている。高市氏が擁立した候補が敗れ、お膝元で選挙基盤を築けなかったためだ。
高市氏は「県連会長でありながら、国会答弁に追われた上、高熱が続き、張り付きで応援することができませんでした」とおわびするコメントを出した。
このとき国会では、放送法を巡る答弁が大きな問題になっていた。3月の参院予算委員会。放送法の政治的公平をめぐる行政文書について、高市氏は「捏造」と断じ、「信用できないならもう質問しないでほしい」と答弁した。自民党内からも批判が出て、発言は撤回に追い込まれた。
奈良県知事選の告示後、最初の週末。高市氏は奈良入りを急きょ取りやめ、現地に入ったのは選挙戦最終盤の金曜日だけだった。私はその現場を見ていた。
屋内の集会で登場した高市氏は、15分ほどスピーチをしたが、その内容は応援演説というより、それまでの報道への反論を並べた「持論の披露」に近かった。
興味深いコラムがある。当時、政治ジャーナリストの田崎史郎氏はこう書いている。
あの田崎氏に「不安」と言われていた高市氏
《高市がここまで頑迷になると、首相になった時どうなるか、不安に駆られる》(四国新聞・2023年4月2日)
あの田崎氏に「不安」と言われていた高市氏は昨秋に首相となった。そして年明け、国会をドタキャンするかのように解散に踏み切った。さらに選挙期間中には、議論を避けるような姿勢を見せた。
徹底して議論を避け、議席数という「結果」だけを取りに行った解散だったようにも思える。
公示日の第一声となった福島で、高市首相は「政権は不安定で、はっきり言って行き詰まっている」と語った。重要な委員会の委員長を野党が握り、法案審議が進まない。これが解散の本音だったのだろう。
解散前、高市首相は「国論を二分するような大胆な政策」を実行するためには、国民の信任が必要だとも述べていた。
「まず私を信任してください。そうしたら大きなことをやります」
この構図は、やはり危うく映る。
本来、信任とは議論の結果として与えられるものだったはずだ。しかし今回の選挙では、検証が必要な発言があっても、政策に沈黙しても、それ自体が大きな問題として扱われなかった。
SNSでは、「論評」や「批判」を、「悪口」のように受け取る風潮も目についた。首相の発言が市場に影響を与えるという事実よりも、演説で涙したというエピソードのほうがエモーショナルに消費されていく。わかりやすさやエモさが事実を飲み込んでいく。
今回の選挙は、今後の国会運営の予告編を見せられているようだった。本編が始まったとき、一体何が始まるのか。そうした状況下では腰が引けないメディアの姿勢が重要になるのではないか。
(プチ鹿島)
歴史的大勝 “消費減税”に“憲法改正”高市首相の胸中は…
衆議院選挙で自民党単独で316議席を獲得し、歴史的な大勝となった高市首相が9日夜、会見に臨みました。会見では消費税減税や憲法改正などについて、これまでより踏み込んだ発言がありました。
9日夜、自民党のトップとして会見に臨んだ高市首相。
高市首相
「国民の皆さまとお約束した政権公約を礎に自民党が結束することが大切です。勝利の余韻に浸っている余裕は私たちにはございません。速やかに特別国会を召集させていただき、まずは来年度予算や予算関連法案を1日でも早く成立させていく。逆進性がある社会保険料負担に苦しむ低所得者、中所得者の皆さまを集中的に支援し、恒常的に手取りが増えるようにする観点から給付付き税額控除制度の導入に向けた議論を進めてまいります」
歴史的大勝から一夜、高市首相が示したのは政策実現に向けたスケジュールです。
選挙の争点の1つになっていた消費税減税について、自民党は2年間に限り飲食料品の消費税ゼロを掲げていますが、選挙戦が始まってから演説の場では触れられることなく“封印”されていました。
しかし、9日の会見では――
高市首相
「(Q.次は国民会議での議論となりますけれども、具体的にいつどの党に呼び掛けて議論を行うのか)食料品の消費税率ゼロから給付付き税額控除への移行を見据えて検討を進める方針です。このため食料品に限定した消費税率ゼロについては今後改めて給付付き税額控除の実現に賛同いただける野党の皆さまにお声がけをして、超党派で行う国民会議をできるだけ早期に設置して、諸課題を含めて、給付付き税額控除と合わせて議論をして結論を得ていきたいと考えております。その上で野党の皆さまの協力が得られれば、少なくとも夏前には国民会議で中間取りまとめを行いたいと考えています」
消費税減税などを議論する国民会議について、声をかけるのは「給付付き税額控除」に賛同する野党。中間とりまとめを“夏前までに行いたい”と踏み込みました。
また憲法改正についても言及。
高市首相
「国の理想の姿を物語るのは憲法です。この国の未来をしっかりと見据えながら、憲法改正に向けた挑戦も進めてまいります。未来は与えられるものではありません。私たち一人一人が絶えず挑戦を続けることで作り上げていくものであります。これまでの論点整理や議論の蓄積も踏まえまして、各会派のご協力も得ながら改正案を発議し、少しでも早く憲法改正の賛否を問う国民投票が行われる環境を作っていけるように私も粘り強く取り組んでいく覚悟でございます」
衆院選で議席を大幅に伸ばし316議席を獲得した自民党。
単独では戦後初めて衆議院全体の3分の2を超える議席獲得となりました。
いわゆる“裏金問題”で不記載のあった萩生田氏や丸川氏、下村氏らも続々と当選を果たし、比例との重複立候補者の多くが小選挙区で当選したため、候補者が足りなくなり、14もの議席を中道など他の党に譲るまでに。
“高市旋風”が巻き起こった今回の選挙。会見に先立ち、夕方には連立を組む日本維新の会の吉村代表と党首会談を行いました。
そのなかで連立政権を継続・強化し、引き続き連立合意書に掲げた政策の実現を目指していくことを確認。
維新から閣僚を出す閣内協力について吉村代表は――
日本維新の会・吉村代表
「きょうその(閣内協力)の話は直接はありませんでした。考え方ですけれども、まだ正式に打診を受けていませんので、もしそれがあればしっかりと当然前向きに考えていきたい」
これまでと一転、「話があれば前向きに考えたい」と述べました。
維新の36議席とあわせ、352議席を獲得した与党。ただ、参議院では依然、過半数割れしています。
この状況について8日は――
高市首相
「(Q.参議院は過半数割れでねじれ国会の状態は続く。連立を参議院で拡大させるようなつもりはある?)まず日本維新の会との連立、これはしっかりとこれからも続けていきたい、この思いは強くございます。さらに『一緒にやろうよ』と言ってくださる政党がありましたら、ぜひご一緒にやらせていただきたい」
連立拡大について個別の政党名には触れませんでしたが、9日は――
高市首相
「(Q.これまで国民民主党に対して連立入りへの期待を示していた。衆議院で3分の2超の議席を得たわけですけれども、引き続き、国民民主党に連立入りを求める考えはある?)政策面では責任ある積極財政をはじめ、高市政権とは親和性が高いと考えております。連立を含めて国民民主党に、相手もあることでございますが、『一緒にやっていきたい』というご意向があるのであれば、ぜひとも追求していきたいと考えております」
国民民主党に対して連立の拡大への意欲を示しました。
一方、これまで多くを語らなかった、選挙期間中にNHKの日曜討論を急きょ、欠席した事については――
高市首相
「さまざま報道がされたり野党からご批判があったことを知っている。ただ私自身が討論番組を逃げる理由は何にもありません。ちょうど選挙戦の半ばの週末の討論番組ですから、これはまたとないチャンスととらえておりました。しっかり準備もし、お洋服も決めておりました。ずいぶん悩んだんですが、ただ手の状況を相当懸念した官房長官から、やっぱりその日の遊説も組まれておりました。それはもう(遊説を)キャンセルしてもらっちゃ困るし、その次の週のことも考えたらこの際ちゃんと専門の医務官が手配できたんだから、治療をしっかり行うべきだと強く説得されて、本当急きょ番組出演をキャンセルすることになりました」
時間をかけて説明しました。
選挙で圧倒的な強さを見せた高市政権ですが、ある自民党幹部からは懸念の声も――
自民党幹部
「成果が出ないと反動で期待が失望に変わるが、勝ったからと好き放題やれば、調子に乗っていると思われる」
これからどう日本のかじ取りをしていくのか問われる高市首相。
高市首相
「若者たちがこの国に生まれたことに誇りを感じ、『未来は明るい』と自信をもって言える。そうした日本をつくり上げ、未来の世代へと引き渡していく。そのための挑戦です。私は、挑戦を恐れません。ぶれません。決断し実行してまいります。日本と日本人の底力を信じてやまない者として、国民の皆さまとともに新たな挑戦へと踏み出します」
(2月9日放送『news zero』より)
「意外と高市政権の崩壊は早いかもしれません」野党幹事長が私見「国会開かれれば…」
れいわ新選組幹事長の高井崇志(たかし)前衆院議員が10日、自身のX(旧ツイッター)を更新。衆院選で大勝した高市早苗首相(自民党総裁)政権の今後について、私見をつづった。
高井氏は、高市首相の「独断気質」などに関するさまざまな情報を報じたSmartFLASHのネット記事を添付。「総務委員会筆頭理事として、高市総務大臣を身近で見てきた者として、この記事はほぼ当たっていると思います」と切り出した。
そして「国会が開かれれば必ずボロが出ます。それを見越しての解散だったのでしょうが」などとした上で、同記事に書かれた一部側近との関係悪化証言にふれつつ、「意外と高市政権の崩壊は早いかもしれません」と推察した。
大惨敗の「中道」は存続の危機…公明全員当選にくすぶる立憲出身者からの不満
投票終了の午後8時ちょうどから衝撃が走った。各メディアが一斉に開票速報を流した途端、中道改革連合の重鎮たちの敗北が次々と確実になったからだ。宮城4区で過去30年、連続10回当選を重ねた安住淳共同幹事長が、岩手3区では戦後最多20回目の当選を目指した小沢一郎が敗れた。いわゆる「ゼロ打ち」だ。
他にも本庄知史共同政調会長、馬淵澄夫共同選対委員長、岡田克也元外相、吉田晴美……現役幹部やベテラン、若手ホープが相次いで落選〈別表〉。結局、中道が死守できた選挙区はたったの7つ。比例代表を含め獲得議席は49と公示前167から約7割もの激減という壊滅的惨敗だ。
しかも公明党出身候補は比例上位優遇で28人全員が生き残った一方、立憲民主党出身候補はその分、比例復活のハードルは高くなり、まさに死屍累々。選挙中盤から立憲出身者の不満がくすぶり、早くも党存続の危機に立たされている。
中道は衆院解散直前、立憲と公明両党の衆院議員を中心に結成。高市政権の「右傾化」に対抗し、「中道の固まり」をアピールしたが、選挙戦は立憲支援の連合と、公明の支持母体・創価学会の組織力頼み。過激派をもじって「中革連」(麻生副総裁)と揶揄されるネーミングセンスの悪さに加え、時間不足で「中道」の党名はまるで浸透せず。連合が後押しする国民民主党との選挙区調整も不発。競合した46選挙区で連合票が分散し、急造に伴う「選挙目当ての野合」批判も打ち消せなかった。
若年層は“昭和リベラル”を相手とせず
「中道は負けるべくして負けました」と、政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう指摘する。
「一握りの党幹部だけで決めた合流判断を現場がのみ込めず選挙に突入。安保法制の一部は『合憲』、原発再稼働も条件付きで『容認』と現実路線を歩んだつもりが、政治に理想を求める左派離れが起き、本来の“お客”を失った。何よりも発想が『昭和のリベラル』のまま。無党派層、特に若い人々には主張が全く響かなかった。昔ながらの『右派』を敵視するだけで、高市首相の『軍事力を強化しないと平和は保てない』との詭弁を信じてしまう若年層に『そうじゃないんだ』と強く“改心”を迫る努力を怠ったためです。むしろ、日本初の女性首相をイジめる“おじさん集団”の印象を強め、ますます若年層が逃げた。安住幹事長が元グラドルに大敗した宮城4区が象徴的です」
野田共同代表は「独特の何とも言えない空気に結果が左右された」「万死に値する」と敗戦の弁を述べたが、どんな言い訳ももはや通じない。戦略ミスの自滅で戦後80年積み上げてきた平和国家の瓦解を許した大罪は、間違いなく歴史に残る。
◇ ◇ ◇
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国民民主、参政、みらい…「第三極」中小政党で分かれた「明暗」
自民大勝、中道大敗の一方、明暗が分かれたのが「第三極」中小政党の選挙結果だ。
2024年の前回衆院選、25年参院選で躍進した国民民主党は公示前の27議席から横ばいの28議席。目標の51議席に及ばず、玉木雄一郎代表は「党代表としては万歳とはならない」と神妙だった。
公示前に2議席だった参政党は15議席と躍進したが、目標の30には届かず。神谷宗幣代表は「反省点もある」と話していた。大幅に議席を伸ばしたのがチームみらい。衆院に議席はなかったが、11議席に躍進。目標の5議席を超え、安野貴博党首は「応援していただいた皆さんのおかげ。感謝したい」と満面の笑みである。
第三極の中で最も勢力が大きい国民民主は“高市旋風”が吹きすさぶ中、愛知県など複数の小選挙区で勝ち切り、一定の地力を示した格好。ただ、躍進した参政やチームみらいと比べると見劣りする。かつて玉木氏は「次の首相」ともてはやされていたが、「今は昔」の感すら漂う。
国民民主の内情に精通した政界関係者が言う。
「この間、支持率が急激に上がった割に、コアな支援者が増えていない。そのため、党では事務を担う職員が慢性的に不足している。候補者本人がポスターやチラシの文言の調整といった細かい雑務に追われている状況。伸び悩んでも仕方ない状況だったわけです」
「もっと手取りを増やす」というコピーが弱すぎた
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は今回の結果をこうみる。
「国民民主はガソリン減税といった手柄を高市政権に取られ、伸び悩んだと思います。『もっと手取りを増やす』というコピーも弱かった。参政もアピールポイントの外国人政策などで高市政権にお株を奪われ、思ったほど伸びなかった。一方、チームみらいは主要政党の中で唯一、消費税減税でなく社会保険料引き下げを掲げた点が有権者に刺さった。若い候補を積極的に擁立したことも前向きに受け止められたのでしょう」
圧勝した高市政権とは、どう向き合うつもりなのか。
◇ ◇ ◇
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切り札となる「3分の2」超の議席を確保した自民、当面は「再可決」に慎重か…強行なら「世論の批判招く」
自民党は8日投開票の衆院選で、総定数の「3分の2」以上の議席を単独で確保し、参院で否決された法案を衆院で再可決できるようになった。国会運営上の切り札を得たことになるが、野党の反発を招きかねないため、当面は再可決に頼らずに野党の協力を得ることを優先する構えだ。
自民の鈴木幹事長は9日未明、党本部で記者団に「数をたのんで無理に物事を通す姿勢は慎まなければならない」と述べた。高市首相(自民党総裁)も同日の記者会見で「国民民主党に(連立参加の)意向があるなら、ぜひ追求したい」と語った。まずは連立の枠組み拡大などを通じ、参院で少数与党となっている状態を解消することが先決だとの考えを示したものだ。
自民は今回、316議席を得て、単独で3分の2(310)を超えた。憲法59条は、参院で否決された法案や、60日以内に議決されずに「みなし否決」された法案について、衆院で3分の2以上の賛成があれば再可決できると定めている。
これまで再可決は、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」で実施された例が多い。福田内閣だった2008年、インド洋での海上自衛隊の給油活動再開のための新テロ対策特別措置法が参院で否決されたことを受け、衆院で再可決されたことがある。その後の麻生内閣、第2次安倍内閣を含め、3内閣で計18件に上る。
ただ、野党の反発も強まるため、歴代内閣は抑制的な姿勢も示してきた。15年に安全保障関連法の参院審議が野党の反対で長引いた際は、当時の安倍首相の下で再可決が検討されたものの最終的には見送られた。自民ベテランは「何でもかんでも再可決しようとすれば世論の批判も招く」と指摘する。日本銀行総裁などの国会同意人事は対象外で、再可決には限界もある。
一方、野党側は、歴史的大勝を果たした高市首相が今後、自身の思い入れのある法案などで再可決に踏み切ってくるのではないかと警戒している。
首相が、日本維新の会との連立合意に盛り込んだスパイ防止法案や外国人土地取得規制強化法案、国旗損壊罪の法制化などを「やりたくてやれなかった政策」と述べ、成立への意欲を強調しているためだ。
いずれも中道改革連合などが反対姿勢を示している政策のため、今後の国会では与野党対決の火種になる可能性がある。
衆院選「自民勝ちすぎ」がもたらす”危うい波紋”
「国民の皆様からご信任をいただいた。国民との約束を実現していく」
【写真あり】この人は圧勝でも“通常運転”? 衆院選直後に高市首相に苦言を呈した大物議員
2月9日夕方、自民党本部で記者会見に臨んだ高市早苗首相は前日に投開票された第51回衆議院選挙の結果を受けて、高らかに宣言した。そのうえで、これまで訴えてきた「責任ある積極財政」や安全保障政策の抜本的強化、政府のインテリジェンス機能の強化などの政策を進める考えを強調した。
また、選挙戦最中のNHK「党首討論」への出演をキャンセルしたことについては「きちんと準備し、服装も決めていたが、専門医や周囲の意見もあり、遊説日程もあったのでやむなく決めたことで、決して逃げたのではない」と釈明した。
「革新勢力が総崩れ」政界の構図が一変
8日に投開票された衆議院選挙では、高市首相の率いる自民党が単独で総定数465の「3分の2」を超える316議席を獲得。結党以来の最多記録となる「歴史的大勝」を果たした。その一方で、衆院解散直前に急遽結成された中道改革連合は、公示前の3分の1にも届かない大惨敗を喫し、中央政界の構図は一変した。
衆院選で確定した各党の獲得議席は、自民党316、中道改革連合49、日本維新の会36、国民民主党28、参政党15、チームみらい11、共産党4、れいわ新選組1、減税日本・ゆうこく連合1、無所属4。過去にもなかった“超1強多弱”状態となった。
与党である維新や国民民主党は伸び悩み、参政党とチームみらいが躍進。「反権力」の共産党とれいわ新選組は敗北し、日本保守党と社民党は議席ゼロに終わった。「要するに革新勢力が総崩れ」(選挙アナリスト)という状況だ。
しかも、自民党は比例区で計14議席を取りこぼし、中道に6議席など、各党に議席を譲り渡すという“異常事態”も起こった。
そもそも比例区は、政党別の得票数に応じて議席が配分される、いわゆる「ドント式」の仕組みだ。自民党は今回、東京ブロック(定数19)で8議席分の比例票を獲得したが、同ブロックで自民党の比例名簿に記載された候補者32人のうち29人は小選挙区に重複立候補していたため、全員が小選挙区で当選となった。
このため、比例区で当選できるのは3人だけとなり、5人が「取りこぼし」となった結果、公職選挙法の規定で、中道に2議席、国民民主、参政、みらいに各1議席が割り当てられた。「自民党も想定していなかった“バカ勝ち”」(選対幹部)がもたらした珍事だった。
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「ドラマのような事件」市議息子のトラックに衝突したレクサス 1週間前に盗まれた車【詳細版】
衆議院選挙の投開票日の前日、茨城県内で不可解な交通事故が起きました。
【画像】前方部分は激しく損傷 赤信号無視して突っ込んできたレクサス
選挙の手伝いをしていた地元の市議会議員が現場に駆けつけると、息子のトラックに衝突していたのは、数日前に息子の自宅から盗まれたレクサスでした。
赤信号無視…運転手は逃走
茨城・つくば市 小久保貴史市議(52)
「本当になんかドラマのような話で、いろんなことが重なっているから気持ち悪い」
7日、茨城県つくば市で起きた奇妙な事件。巻き込まれたのは、地元の市議会議員の息子でした。
小久保市議の息子(26)
「交差点に入った時に、何となく左側に車来てるかもというのは見えた。ズドンってきて相当な衝撃だったので、本当にハンドルを持っているのが精一杯で操作が利かない状態だった」
造園業を営む息子が昼ごろ、植木の手入れの仕事に向かうためトラックで交差点に進入したところ、左側から来た黒のレクサスが衝突。トラックの進行方向の信号は青で、レクサスは赤信号を無視して突っ込んできたといいます。
小久保市議の息子
「僕が一回(犯人を)見た時に電話してた。警察に連絡を取られてるんだと思った。パッと見た時には(車を置いたまま)もう奥に逃亡というか、逃げた」
トラックのタイヤは大きく曲がり、衝突した車の前方部分も激しく損傷しましたが、幸い息子にけがはありませんでした。
事件当日の7日は、衆議院選挙の投開票日の前日。被害者の父親でつくば市議会議員の小久保さんは当時、地元の候補者の手伝いをしていました。
一報を聞いて急いで現場に駆けつけると、信じがたいことに気が付いたといいます。
小久保市議
「ぶつかっている車(レクサス)が何か見覚えがあるような気がして、ナンバーが違うので違うのかなと思っていましたが、後々見たら、これ元々(息子が)乗っていた車だという。自分の車って、ちょっとした傷とか自分で覚えているので分かった」
ナンバープレートは付け替えられていましたが、「衝突したレクサス」は先月末に息子の自宅から盗まれたレクサスだったというのです。
小久保市議
「ちょっとゾッとしますよね。偶然が重なるというか。盗まれた話を聞いて、数日後のこういう出来事なので。偶然が重なったにしては、ちょっと気持ちが悪いというか」
犯人に心当たりは?
事故現場からわずか4キロの場所にある自宅から盗まれた車。防犯カメラには、不審な人物の姿が映っていました。
小久保市議の息子
「あれがカメラです」
「(Q.高い場所に設置されている)そうですね。棒か何かでカメラごと、ガッと向きを変えられてしまった」
防犯カメラの向きを変えられてしまったため、犯人が逃走に使った車のナンバープレートははっきり映っていませんでした。
この数日前、気がかりな出来事があったといいます。
小久保市議の息子
「2、3日前ぐらいにチラシがポストに入っていた」
「(Q.どんな内容?)高額で車を買い取りますよという。ここら辺の地域はこういうチラシが車のワイパーに挟まっていたり、ちょこちょこあることではあるんですけど。一応警察にも情報提供として伝えてはあって」
犯人に心当たりがあるか、2人に聞いてみました。
小久保市議の息子
「(逃走した犯人は)全身黒い服で、身長が170から180センチくらい。黒いショルダーバッグを持っていた。本当に狙われたんじゃないかなと思うところはあるんですけど、そんな恨まれるようなことをした覚えはないので」
小久保市議
「(Q.心当たりは?)いや、全くないですね。本当にドラマのような話で、すごくいろんなことが重なっているから気持ち悪いなと」
保険会社への請求が…
乗っていたトラックも、盗まれた後に衝突してきたレクサスも、息子の名義です。そのため、保険会社への請求も簡単ではないといいます。
小久保市議の息子
「正直に保険屋さんにもお話をしたんですけど、こういう事例がないので、対応をどうするのか連絡を待っている。一日でも早く犯人が捕まってほしい。これだけのことをされているので、ちゃんと責任を取って賠償してほしい」
レクサスを盗まれ、後日、そのレクサスに衝突されて命の危険も感じたという不可解な事件。果たして、偶然なのでしょうか?茨城県警は…。
茨城県警
「現在捜査中のため、コメントは差し控えさせて頂きます」
(2026年2月10日放送分より)