おととい、三重県鳥羽市沖で釣り船に貨物船が衝突し、2人が死亡した事故で、釣り船客の男性が事故当時の状況を話しました。
鳥羽海上保安部などによりますと、おととい午後1時ごろ、三重県鳥羽市国崎町沖で、いかりを下ろして停まっていた釣り船に、貨物船「新生丸」が衝突しました。
釣り船の男性客 「いきなり衝撃が来て何が起きたか分からなくて、もう海の底にいた。気が付いたときには」
この事故で釣り客らが海に投げ出され、男性2人が死亡したほか、10人が重軽傷を負いました。
海上保安部などが釣り船の引き揚げ方法などについて検討しています。
また、海上保安部は貨物船を操船していた杉本波音容疑者(21)を業務上過失致死などの疑いで逮捕し、事故の状況を詳しく調べています。
衆院選惨敗の中道、落選者から意見聴取へ…結成主導した前共同代表の野田・斉藤両氏も出席で調整
中道改革連合は、衆院選の落選者を対象とした意見聴取を28日にもオンラインで実施する方針を固めた。党幹部が明らかにした。小川代表や階幹事長らに加え、新党結成を主導した野田佳彦、斉藤鉄夫両前共同代表も出席する方向だ。
同党は衆院選で公示前から118議席減の49議席にとどまる惨敗を喫した。落選者からは、前執行部の説明や、今後の政治活動への支援を求める声が上がっていた。
伸び悩む国民民主、玉木代表「高市旋風の中で逆風だった」…地方の党勢拡大に本腰も足元では不祥事で危機感
国民民主党は地方での党勢拡大に本腰を入れる。衆院選の伸び悩みの一因として、地方組織の弱さを挙げているためで、来年春の統一地方選や今後の国政選を見据え、地方議員を増やしたい考えだ。ただ、足元では不祥事が発覚しており、党内の危機感は強い。
玉木代表は21日、水戸市で開かれた党茨城県連大会で「衆院選は高市旋風の中で逆風だった」と指摘し、「組織として足腰を強くするには、自治体議員選挙が極めて重要だ」と訴えた。
衆院選は「51議席以上」を目標に掲げたものの、公示前から1増の28議席にとどまった。2024年衆院選、25年参院選と伸長してきたが、今回は突然の衆院解散・総選挙で準備不足が露呈した格好だ。党によると、所属地方議員は約330人で、幹部は「国政選の活動を支える態勢が不十分だった」と振り返る。
衆院選後、玉木氏の地方入りはこの日が初めてで、「政策や広報、組織のあり方を見直す時期に差し掛かっている」と述べた上で、年内に予定される同県議選や統一選に候補者を積極擁立する考えを明かした。
一方、党を揺るがす問題も起きている。警視庁は20日、衆院選の東京7区で落選した新人を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。玉木氏は21日の会合で「二度とないよう、コンプライアンス重視で、党全体の問題としてしっかり取り組む」と再発防止を誓った。
党中堅は「ここまでの不祥事は初めて。深刻に受け止めなければならない」との認識を示しており、組織統治の強化を図る構えだ。
「刺激証拠」の排除が常態化…遺体写真は簡易イラストで代用も「裁判員への過度な配慮」
裁判員の心理的負担を軽減するという理由で、裁判所が遺体写真などの「刺激証拠」を裁判員裁判から排除する運用が定着している。暴行場面の音声データがあるのに証拠採用せず、検察官が反訳して読み上げたケースも。法曹関係者からは「裁判員への過度な配慮で、真相究明に支障が出ている」と現状への批判も強まっている。
刺激証拠に定義や基準はなく、あくまで裁判官が「裁判員の負担になる」と判断したものが対象だ。主には犯罪被害者の遺体写真だが、性犯罪事件で被告側が撮影した性的暴行の映像や、事故の瞬間のドライブレコーダーの記録なども刺激証拠として取り扱われるケースがある。
「想像で補える」
元岐阜地検検事正の十時(ととき)希代子弁護士によれば、検察は遺体写真をイラスト化して証拠提出するのが常態化。そのイラストも「リアルすぎる」と裁判官から描き直しを命じられ、抽象的なものに差し替えた例もある。刺激証拠の対象は年々拡大しているといい、「かつての裁判官は食い入るように証拠を見ていた。だが、今では『見なくても何が起きたかは分かる。想像で補える』と平気で言ってくる」と問題提起した。
殺意の有無が争点になる事件では、遺体写真が証拠採用されるかどうかが大きな意味を持つと検察関係者はいう。ひどい児童虐待の末の死亡事件、骨と皮だけになって餓死した事件…。「実態は遺体を見ないと分からない。だが裁判所は見せない。『感情に訴えかけるな』と理由をつけて」(検察関係者)
遺族無念「写真見てくれれば」
令和4年3月、大阪市内のマンションで女性=当時(22)=が男(42)にゴルフクラブで殴られ死亡した事件。大阪地検は男を殺人罪で起訴したが、男は裁判員裁判で殺意を否認した。
男は暴行の理由について、トラブルになった女性をおとなしくさせるためだったと主張。遺体写真は証拠採用されずイラストで審理が進んだ。
大阪地裁は6年2月の判決で、女性の全身の傷は計64カ所、頭や顔の傷は18カ所に及び、うち5カ所の傷の深さは頭蓋に達していたと認定。死因は顔や頭の傷による失血死とする一方、殺意は認めなかった。
判決理由では被告の供述を「手加減していた趣旨とすれば信用できる」と評価。殺人罪の成立を認めず、傷害致死罪を適用して懲役10年(求刑懲役16年)を言い渡した。
女性の母親は取材に「娘の両腕はひどい内出血で真っ黒だった。娘は必死に身を守ろうとしたのに男は殴り続けた。あの遺体写真を見ていれば殺意は伝わったはず」と無念そうに話した。
母親は大阪地検に控訴を要望。しかし、1審判決に誤りがないかを審理する「事後審」という控訴審の性格上、新たに遺体写真の証拠調べを請求しても認められない可能性が高く、大阪地検は控訴を断念した。
音声データは文字化
4年に広島県海田町で男性=当時(71)=が監禁後に行方不明になった事件の裁判員裁判では、強盗致死などの罪に問われた男が共犯者とともに、被害者を暴行した際の音声データが刺激証拠扱いで排除された。
鑑定医として出廷した日本法医病理学会の近藤稔和理事長ら複数の関係者によると、公判では音声データを反訳した書面を検察官が読み上げ、暴行の様子を再現。6年10月の判決で広島地裁はこれらの証拠を踏まえ、被告が男性の胸に約50回の暴行を加えたと認定し、求刑通り無期懲役を言い渡している。
この事件では結果的に検察に不利にはならなかったが、十時氏は「最も分かりやすい証拠に目を通さずに人を裁くのは人権侵害につながる」と疑問を呈する。近藤氏も「法医学では証拠を過大、過小のどちらにも評価してはいけない。起きた事実に基づいて評価するのは裁判員も同じはずだ」と話す。
国賠訴訟機に扱い一変
刺激証拠の扱いが一変したきっかけは、平成25年に福島地裁郡山支部で開かれた強盗殺人事件の裁判員裁判とされる。女性裁判員が現場写真などを見て急性ストレス障害を発症したとして国家賠償請求訴訟を起こした。訴訟は女性の敗訴が確定したが、影響は今も続いている。
最高裁事務総局は取材に対し、刺激証拠の取り扱いは裁判官の判断に委ねており、裁判所全体の統一的な方針はない、と説明した。
一方で国賠訴訟以降、全国の地・高裁に刺激証拠の採用を慎重に吟味するよう促す通知書などを送っており、刺激証拠の扱いを問題視する法曹関係者からは「最高裁への忖度(そんたく)が裁判員への過剰な配慮につながっている」との指摘もある。
一方、最高裁が毎年実施している2千人を対象にした国民意識調査では、刺激証拠を見ることに不安を感じると答えた人は令和6年度が全体の40%。質問項目に加えた平成25年度は46・7%だったが、近年は4割前後で推移している。(倉持亮)
変わるべきは裁判官の意識 椎橋隆幸・中央大名誉教授(刑事訴訟法)
裁判員に重大犯罪の審理を担わせることを前提に導入された裁判員制度である以上、遺体写真であろうと必要な証拠は見せるべきだ。制度の問題ではなく、運用する裁判官側の意識の問題。国賠訴訟の衝撃が大きかったのだろうが、国民の精神力を甘く見すぎてはいないか。刺激証拠が本当に裁判員に負担になるようであれば、公判の途中でも辞退を認めるなど柔軟な対応はできるはずだ。
裁判員との協議の場を増やし、精神的負担を減らす努力も大切。裁判官は証拠を制限することが裁判員への配慮になるという考えを捨て、どうすれば裁判員が刺激証拠と向き合えるかに心を砕くべきだ。
“高市旋風”で当選の自民新人…「共産党から“鞍替え”」「取材拒否」「妊娠公表」議員らに国民から不安の声
2月18日に開かれた特別国会。高市早苗首相が第105代内閣総理大臣に選出され、第2次内閣が発足した。一方、国民の注目は66人に及ぶ自民党の“新人議員”にも。この日、初登院したルーキーたちは、早くも大きな話題となっている。
新人議員の“ハプニング”と「空白の期間」
特に注目されているのが、選挙当時25歳という史上最年少での当選を果たした村木汀氏。「たまたま今回最年少ではございましたが、しっかりやっていくことに年齢は関係ないと思っているので頑張っていきたい」と意気込みを語ったが、出欠を確認する登院ボタンを押す場面では、自分のボタンの右隣のにある村上誠一郎前総務相のボタンも押してしまうハプニングが。記者団から指摘され、「あ、やばい、ごめんなさい」と釈明した。
「村木氏に関しては、取材対応のシーンも物議を醸しています。記者から“巨大与党と言われていますが、何を実現していきたいですか?”と問われた村木氏は、“な、何を、ですか……”と戸惑った様子で、口ごもる時間が。最終的に、“国民の皆様の声を真摯に受け止め、それを国政に届けていく。そういった役割を担っていければと思っております”と回答しましたが、世間からは“めちゃくちゃ抽象的……”“テンプレ回答っぽいですね、困った時はこの言葉を言えば良いって教えられてそう”“そもそも質問ちゃんと聞いとけよ”など、厳しい声が寄せられています」(全国紙政治部記者、以下同)
また、“異質”な当選で注目を集めているのが世古万美子氏。衆院選で大勝した自民党は、比例東海ブロックに39人の名簿を載せていたものの、重複立候補していた上位28人が小選挙区で次々と当選。その結果、名簿38番目という下位に記載されていた三重県連職員の世古氏にまで議席が。
「世古氏は今回の衆院選期間中、一度もマイクを握ることなく当選を果たしました。本人も“喜びというよりは驚き。みなさんが当選していくにつれて『どうしよう』という気持ちがあった”と困惑したことを明かしています。また、彼女がカメラの前で初めて取材に応じたのは、投開票日から1週間が経過した15日のこと。当選から取材に応じるまで“空白の期間”があったことについて、国民からは“1週間も会見から逃げていたのか”という指摘が集まっています。2月18日の初登院でも、世古氏は取材陣の問いかけに応じず、足早に議事堂へと消えていきました」
元『筆談ホステス』も当選
一方、衆院選の公示5日前に驚きの発表をしていた議員の姿も。
「1月22日に、自身のX(旧ツイッター)で《新しい命を授かりました》と妊娠を公表していたのが、藤田ひかる氏です。《妊娠中の選挙ということで、葛藤や不安があるのも事実》としつつも《政治の現場から、妊娠・出産・子育ての当事者として、誰もがその人らしい選択をできる社会をつくっていきたい》と綴っていた彼女も見事、当選。18日には、取材陣に対して“壁ができたら乗り越える。何か変えないといけないルールがあれば変えていくという気持ちで臨んでいきたい”と力強く語りました」
さらに、今回の衆院選では、独自の経歴を持つ新人議員も誕生した。
「自身の半生を描いた著書『筆談ホステス』が2009年にベストセラーとなった、斉藤里恵氏も新人の1人です。衆院本会議では、音声を文字に変換して表示する電子機器を使用。通常、議場へのタブレットなどの持ち込みは認められていませんないが、これは17日の各会派の協議会で了承されたものです。
斉藤氏は、2019年に旧立憲民主党の公認で参院選比例に出馬しており、2020年には共産党からも支援を受けて都議会補選に出馬。2021年に再び立憲民主党から都議選に出馬し、いずれも落選してきた過去があります。今回、自民党に“鞍替え”して当選したことに懐疑的な意見もありますが、本人はインスタグラムで《議席をお預かりした責任の重さ、そして国政に携わる使命の大きさを改めて強く実感しております》と謙虚な姿勢を示しています」
“高市人気”で歴史的大勝を収めた結果、多くの新人が誕生した自民党。国民から不安な声が寄せられる議員もいるが、世間の“代弁者”としての国政参加に期待がかかる。
【速報】民間ロケット「カイロス」3号機の発射を延期 2月中は見送り 天候判断など総合的な分析で
和歌山県で打ち上げ予定の民間ロケット「カイロス」の3号機の打ち上げが、予定されていた2月25日から延期されることがわかりました。
スペースワンの発表によりますと、カイロスロケット3号機は2月25日(水)午前11時から11時20分の時間帯に打ち上げる予定としていましたが、天候判断にかかる総合的な分析の結果、打上げの延期を決定したということです。
さらに、今後の気象条件の見通しなども踏まえ、2月中の打ち上げは行わないということです。
新たな打ち上げ予定日は、当日の2日前までに公表するということです。
打上げ予備期間として、2月26日(木)から3月25日(水)までを見込んでいて、場所は「スペースポート紀伊」から変更はありません。
20人死亡のトンネル事故から30年「教訓を受け継いで…」遺族の願い 当時の記者が見たものは…豊浜トンネル崩落事故
【動画】20人死亡のトンネル事故から30年「教訓を受け継いで…」遺族の願い 当時の記者が見たものは…豊浜トンネル崩落事故
20人が犠牲となった「豊浜トンネル崩落事故」から30年が経ちました。
この長い時間を経ても忘れられない悲しみを抱いているのが遺族です。
いまの遺族の思い、そして変わらぬ願いを取材しました。
犠牲者の同級生「あっという間」数万トンの岩盤がトンネル押しつぶす
あの日から30年が経った2月10日。
北海道古平町にある慰霊碑には、犠牲者の同級生だったという男性が献花に訪れました。
(犠牲者の同級生)「あっという間だなという印象ですね。生きていてくれればな」
1996年2月10日午前8時10分ごろ、国道229号の豊浜トンネルで岩盤が崩落。
長さが最大70メートル、重さ数万トンともいわれる岩盤がトンネルを押しつぶしました。
通りかかった路線バスと乗用車が巻き込まれ、20人の安否が不明となりました。
巨大な岩盤を取り除く作業は難航し、家族は凍てつく寒さの中、無事を祈り続けました。
その思いもむなしく、発生から7日後、20人全員の死亡が確認されました。
30年経っても変わらない悲しみ 遺族「あれだけは忘れたい」
(中川乾さん)「見えているのが豊浜トンネルの余市側の出口ですね。こちら側の出口は事故当時から変わっていないです」
STV報道部の元記者・中川乾さんは、事故発生直後から現場に入り、取材を続けました。
最初に取材をしたのは、豊浜トンネルの余市側の出口でした。
この場所には2台の大型バスが止まり、家族が待機しながら救助を待っていました。
(中川乾さん)「家族のみなさんも情報が欲しいので、道路で時折救助関係者を見つけては今どうなっているんだというやり取りを見た」
中川さんが特に印象に残っているのが、犠牲者の遺体が運ばれたコミュニティーセンターです。
(中川乾さん)「夜も更けてという状況の中でご遺体が搬入された。その時のショックというのが見ていた私たちにも伝わってきました」
家族は想像を絶するほどの深い傷を心に負うことになりました。
中川さんは記者を離れた後も遺族の元を訪ねています。
古平町で菓子店を営む、田畑正さん72歳。
当時中学1年生だった長女の裕子さんを亡くしました。
30年の歳月が流れても悲しみが変わることはないと言います。
(田畑正さん)「みんな30年というけれど、私にとって30年という感覚はない。(長女の)同級生を見て『本来ならこうなんだろうな』と思うときはある。うちの子はまだ学生から変わっていないというのは悔しい」
友人と隣町まで出かけると言ってバスに乗った裕子さん。
悲しい対面をすることなりました。
(田畑正さん)「一番忘れたいのは海洋センターに行ったとき。確認作業があるんですよ。あれは忘れたい。この子の写真だけを頭に入れたい」
裁判は「平行線で終わった」事故の予見可能性を“判断せず”
なぜ、娘が犠牲になってしまったのかー
田畑さんら遺族の有志は、事故の責任を巡り裁判を起こしました。
札幌地裁は国に賠償金の支払いを命じたものの、事故を予見できたかどうかは判断しませんでした。
(田畑正さん)「(裁判は)平行線で終わった。でもある程度の主張も通った。(裁判は)やってよかったですよ」
誰もが通るトンネルで起きた崩落事故。
道路の安全対策に課題を突き付けました。
(中川乾さん)「毎日生活道路として使っているみなさんの気持ちを考えると、通るたびに思いはよぎりますね」
同級生を亡くした男性 現在は准教授に「事故が原動力…自分の使命」
室蘭工業大学の浅田拓海准教授です。
古平町出身の浅田さんは、亡くなった田畑裕子さんと小学校の同級生でした。
(室蘭工業大学 浅田拓海准教授)「ずっとテレビを眺めていて、同級生の名前が出てくるというのは衝撃でした。できるだけ早く発破して助けてあげたいという思いで見ていた」
大学で道路の安全対策を研究する浅田さん。
開発したのが小型カメラで道路を撮影し、AIが亀裂など検知する「HibiMiru」というシステム。
道内の自治体にも活用され、インフラを守る取り組みとして高く評価されています。
(室蘭工業大学 浅田拓海准教授)「(事故が)原動力になっている。(事故を)教訓に自分の使命として道路を管理していけるような技術者をどんどん出していきたい」
8日、慰霊碑の前で遺族会による法要が営まれました。
この30年の間に亡くなった人も少なくありません。
遺族の高齢化も課題となっています。
(長男を亡くした 本間鉄男さん)「我々もいつまででも生きてるわけでもない。無理してでも仏さん(慰霊碑)を守らなければならないのかなと」
(田畑正さん)「またこの時期が来たなと。この寒さのなかでその当時と同じ寒さだしね。そうなると思い出す部分もあるね」
この日、田畑さんに浅田さんからのビデオメッセージを見てもらいました。
(室蘭工業大学 浅田拓海准教授)「裕子さんとは短い期間でしたけれど、今でも遊んだ記憶が残っています。次世代を担う技術者を育てることが、同級生2人を亡くした私にできる精一杯の務めだと思う」
(田畑正さん)「子どものことを覚えていてくれてありがたく思っています。こういう事故をよりよく分析してもらって、安全安心なトンネルや道路を考えていってもらえればありがたい」
30年前のあの日、もし事故を防げていたなら、大切な家族の未来があったかもしれない。
同じ悲劇を繰り返さないために教訓を受け継いでほしい。
それが遺族の願いです。
【特集】一時不停止やイヤホン使用で5000円…自転車の交通違反に反則金『青切符』開始へ…違反“しやすい”集団心理のワナとは
2026年4月から自転車の交通違反に、『青切符』が導入され、違反者には自動車並みの反則金が科せられることになります。悪質な行為は重大事故にもつながりますが、なぜ違反を繰り返してしまうのでしょうか。その実態と心理に迫りました。
2026年1月、神戸市中央区の街中で、自転車に乗り、信号無視をする人の姿が…。その瞬間、笛の音が鳴り響きます。
「ピピピー!(笛の音)」
(兵庫県警)
「完全に信号赤色だったでしょ」
(自転車に乗っていた人)
「あ~」
(兵庫県警)
「きょうはダメという注意で、黄色い紙を渡すだけだけど、今後は6000円払わなきゃいけなくなるので、気を付けて下さいね」
2026年4月1日から、16歳以上を対象に、自転車による交通違反に『青切符』が切られ、反則金が科されるようになります。信号無視の反則金は6000円です。
警察庁によると、自転車事故の死傷者数が最も多いのが、15~19歳で、令和2~6年の合計は、6万813人にのぼります。『青切符』制度が導入されるのを前に、兵庫県では高校生に向けて安全教育を行いました。
(高校生)
「小さいころから自転車に乗っているので、油断みたいなものがあります」
「自分なら大丈夫だろうと」
警察庁によると、全国的に自動車の事故は大きく減ってきているものの、自転車の事故は高止まり傾向にあります。
自転車に乗っている際の死亡事故や重傷事故のうち、75%は自転車側に法令違反があるといいます。実例の一つとして、自転車が交差点で信号を無視して、大型貨物車と衝突し、自転車の運転者が死亡した事故も起きています。警察は、自転車側が交通ルールを守れば悲惨な事故の防止につながった可能性があると指摘しています。
兵庫県警も『青切符』導入を前に、交通ルールの周知を進めようと、シミュレーターを使って体験会を行っています。中でも注意を呼びかけているのが、歩道でのルールです。
(体験者)
「(歩道を)あんまり走っちゃいけないという認識はあったんですけど、車道を走るのも怖いなと思いながら走っています」
『青切符』が導入されると、自転車が走行を禁止されている歩道を通行すると、反則金6000円が科されます。自転車と歩行者の衝突事故件数は、近年、増加傾向にあり、最も多く起きる場所が『歩道』です。
交通事故の分析を専門とする中島博史さんは、自転車の通行が認められている歩道でも気を付けなくてはならない、意外な落とし穴として「自転車が歩道を走る場合、車道寄りでなければ違反になり反則金を取られる」ことを挙げます。
(交通事故鑑定人・中島博史さん)
「車道に寄って走らなければいけないところを、人をよけるように左右に蛇行して走ってはいけません。歩道通行可という標識があれば、どこを走ってもいいと思っている人が結構多いです」
そして、自転車の検挙件数で一番多いのが、4割を占める『一時不停止』です。この日も取材班は自転車に乗った男性が、一時停止の標識を無視して通り過ぎてしまう場面に遭遇しました。
「ピピー!(笛の音)」
(警察官)
「自転車は止まってくださいということで声をかけたんですが、ちゃんと止まれていなかったので、注意させてもらいます」
止まることは簡単に思えますが、なぜ自転車の『一時不停止』が多いのでしょうか?
交通心理に詳しい、大阪大学の中井宏准教授によると、自転車の特性が関係しているといいます。
(大阪大学大学院 人間科学研究科・中井宏准教授)
「自転車は、ある程度スピードが乗っていると止めるのが面倒くさいと思ってしまう。何故かというと、止まると、もう一度漕ぎ出すのにエネルギーが必要だからです。歩行中よりも止まりにくいというのが、乗り物の特性としてあります。面倒くさいことが嫌な心理は誰にでも当てはまるので、なかなか止まって確認というのは難しい乗り物ですね」
ではなぜ、自動車と比べて自転車に乗っていると違反しやすいのでしょうか?街の人はー。
「車の運転免許とは違って、明確に講習を受けているわけではないと思うので…」
「青切符制度をやるのなら、それなりに分かりやすくしてほしい。こっちも危ないのはわかっているので、それなりの対応をしてほしい」
(大阪大学大学院 人間科学研究科・中井宏准教授)
「歩行者や自転車でルール違反をする人を見かけることはあると思うんです。自動車でも悪質なドライバーはいると思いますが、滅多に目にしないんです。免許がいる乗り物に比べると、自転車は目にする頻度が多いので『他の人もやっているよね』ということになる」
中井准教授は、自転車が違反する原因の一つとして『集団心理』が働くことを挙げました。
1人が赤信号を渡ると、つられてほかの人も渡りやすくなります。自転車も同じで、取材中も、後ろの自転車がつられていく様子を何度も確認しました。
(大阪大学大学院 人間科学研究科・中井宏准教授)
「実験で、ある建物の上の方を、何気なく見ている人がいると、通りがかった人が同じように上を見るんです。1人だけだとそんなにいないが、3人、5人となってくると、みんな『どうしたかな?』と見上げるのはよくあることで、誰かの行動を模倣するんです」
二人乗り3000円、並進3000円、傘さし運転5000円、無灯火5000円、一時不停止5000円、イヤホンの使用5000円、信号無視6000円、通行区分違反6000円、遮断踏切立ち入り7000円、携帯電話使用等(保持)1万2000円…。
『赤信号、みんなが渡らなければ違反は減る』…そんな効果が期待されていますが、『青切符』の導入で、模倣する人は減るのでしょうか。
(「かんさい情報ネットten.」2026年2月3日放送)
高市首相が国民を騙し討ち…選挙公約記載なし「定額働かせ放題」を施政方針演説に突如ねじ込み
「成長のスイッチを押して、押して、押して、押して、押しまくる」
20日、衆参両院本会議の施政方針演説でこう語った高市首相。昨秋の自民党総裁選で勝利した際の「働いて働いて」と同じ調子で語り、力を込めた。経済成長の実現に意欲を示してみせたのだが、見過ごせないのは、その直前の一節だ。
「『裁量労働制』の見直し、副業・兼業に当たっての健康確保措置の導入、テレワークなどの柔軟な働き方の拡大に向けた検討を進めます」
裁量労働制とは、実際の労働時間ではなく、一定時間働いたとみなして賃金を払う仕組みのこと。みなし労働時間が1日8時間だとすると、実際に働いた時間が10時間でも8時間労働とみなされ、本来なら受け取れる2時間分の残業代を得られない可能性がある。そのため、長年「定額働かせ放題」と言われてきた。
「現在、制度が適用されているのは、研究開発や弁護士など専門性が高い20業務や、経営に関わる一部業務に限られている。安倍政権下の2018年通常国会で、政府は提出した働き方関連法案に対象拡大を盛り込むつもりでしたが、野党と世論の猛反発で断念。以後、俎上に載ることはなかったが、高市首相が再度、持ち出してきた格好です」(永田町関係者)
■ 経団連と厚労相が約19年ぶりに会談
許しがたいのは、高市首相が制度の見直しを施政方針演説に急きょ、ねじ込んできたことだ。高市自民は先の衆院選の公約で制度見直しに触れていない。つまり、国民の信を得ていないのに、勝手に「定額働かせ放題」を拡充しようとしているわけだ。厚労行政に精通した政界関係者が言う。
「高市さんは昨秋の臨時国会の所信表明で、制度について一言も触れずじまい。今年の衆院選公約では『労働時間規制について(中略)運用・制度の両面から検討を進めます』と何も言っていないに等しい文言が盛り込まれただけ。裁量労働制への反発は強いから、さすがに諦めたかな、と思っていたら急に持ち出してきた。国民を騙し討ちしたも同然ですよ。公約に入れていたら労働者の反発を受け、選挙結果は違っていたかもしれない」
高市首相の父親は設備機械メーカーの会社員で、母親は警察官。労働者に理解があっておかしくないのに「定額働かせ放題」を進めるなんて理解に苦しむ。「もはや経済界ベッタリということだ」と言うのは、ある霞が関関係者だ。
「選挙前の1月19日、経団連の求めで筒井義信会長と上野賢一郎厚労相が都内で会談。筒井さんは『裁量労働制の拡充が欠かせない』と、対象業務の拡大を求めました。経団連と厚労相の会談は実に約19年ぶりです。高市さんが施政方針演説で裁量労働制の見直しに言及したのは、こうした経団連側からのアプローチがあったからに違いない。目下、政府からの賃上げ圧力で企業の人件費は膨張。裁量労働制の拡充で残業代の支払いが減れば、企業側は万々歳というわけです」
結果的に過労死が増えた、なんてことになったらシャレにならない。
◇ ◇ ◇
高市自民の暴政ぶりについての最新ニュースは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。
落選の中道・枝野幸男氏「非議員となると、それだけでは食べていけません」 落選後の懐事情を赤裸々告白
中道改革連合の枝野幸男前衆院議員が2026年2月21日、落選後の「生活費」についてXで明かした。
地元での日常活動を再開へ
2月8日投開票の衆院選で、中道は公示前の172議席から49議席へ減少。埼玉5区で立候補した枝野氏は敗れ、比例北関東ブロックでも復活できず落選した。
12日には、議員会館や議員宿舎からの引っ越し作業を進めていることをXで報告。18日には、XとYouTubeで短い動画を公開し「昨日まで、議員会館、そして議員宿舎の引っ越し作業に追われておりました」と語り、地元での日常活動を再開したことを明かしていた。
その後の近況として、枝野氏は21日朝、「先ほど高崎駅に着き、乗り換え待ちです。選挙前から決まっていた講演のため、労働組合の研修会に向かっています」と、選挙後の活動についてつづった。
「皆さんからの政治献金は本当にありがたいのですが…」
枝野氏は、赤裸々な懐事情も吐露している。
「当然のことですが、皆さんからお預かりした政治献金と生活費は、明確に区別すべきもの」とした上で、「皆さんからの政治献金は本当にありがたいのですが、非議員となると、それだけでは食べていけません」と説明。「そんな中で私的な収入となる講演料をいただける機会はたいへん助かります」と明かした。
「今回は『労働組合と政治との関わり』がテーマですが、この他にも、憲法から東日本大震災の経験・教訓まで、お話できるテーマは多々あります」とし、「機会があればぜひお声掛けください」と呼びかけた。
なお、「埼玉5区内での催しや仲間の応援での講演等については、もちろんですが、これまでどおり政治活動としてお話します」としている。
枝野氏の投稿には、「これまでの政治経験や東日本大震災時のことなど、ぜひ仙台でも講演してください」「枝野さん、東日本大震災当時のことについて、本を書いてはいただけませんか?」など期待の声も寄せられた。
#おはようございます枝野幸男です 先ほど高崎駅に着き、乗り換え待ちです。選挙前から決まっていた講演のため、労働組合の研修会に向かっています。…