「通りがかったら屋根が浮いているのが見えた」。突然の訪問者から、こう声をかけられたら注意が必要かもしれません。無料点検をうたい、高額な契約を迫る「点検商法」の被害が相次いでいます。その手口は巧妙化し、金銭だけでなく、より深刻な犯罪につながる危険性も指摘されています。
「屋根を壊され127万円」悪質な手口の実態
千葉市に住む40代の女性の元に去年10月、突然リフォーム業者を名乗る男性が訪ねてきたといいます。 男性は「屋根が浮いていて、そこから雨が入って中の板が腐る」と不安をあおり、「無料で点検するので屋根に登らせてほしい」と提案。女性は無料ならと承諾しました。 屋根に登った男性は、頂上にある金属部品の「棟板金(むねばんきん)」が浮いていると指摘。屋根の下地の交換などを含む127万円もの工事を提案してきました。
「今契約しなければ金額が上がる」と契約を急かされた女性はその日のうちに契約してしまったといいます。 しかし翌日、不安を感じた女性が別の業者3社にも屋根の調査を依頼すると、業者たちは口を揃えて「これは無理やり開けられている」と指摘したのです。
実際に調査を行った屋根修理会社「株式会社ハジメ」の髙月創社長は、当時の映像を見ながら、屋根の状態が自然に壊れたとは考えにくいと話します。 「本来はぴったりくっついているはずの部分が、こじ開けられている。何もなっていなかったものを破損させたということ」
交換が必要だとされた下地の木材にも問題はなく、髙月氏によれば、本来であれば40万円程度の工事内容だったといいます。幸いにも、女性は消費生活センターに相談し、書面でクーリング・オフを申し出ることで無事に契約を解除できました。
実在する会社の名を騙るケースも
点検商法の手口は、さらに巧妙化しています。 栃木県宇都宮市で約20年にわたり住宅リフォームなどを手がける「外壁塗装相談窓口」では、自社の社名が悪用される被害に遭ったといいます。 代表の日向野竜司氏は、「当社の名前を騙って近所を訪問していた業者がいた。『屋根が壊れている』『分電盤が壊れていたら火事になる』などと言って、頼んでもいないのに点検をしていた」と話します。悪質な業者は、会社のマークに似せた名刺まで作成し、勝手に配っていたというのです。
日向野氏は現在、被害を防ぐために取引先の客一人一人に注意を呼びかけています。 家庭の電気設備には、法律に基づき原則4年に1度の定期調査がありますが、通常は事前に書面で通知があり、調査員がその場で交換工事の契約を迫ることはないといいます。
急増する「分電盤」トラブル、相談件数は約160倍に
「無料点検」などを口実に、嘘の故障で消費者の不安をあおって契約を迫る「点検商法」。このような悪質な手口による摘発が全国で相次いでいます。 10月には、給湯器の点検を装い「一酸化炭素が基準値以上出ていて危険です」などとウソを言い、必要のない工事契約を全国で1万人以上に持ちかけ、およそ22億円をだまし取ったとみられるグループ8人が逮捕されました。
また、9月にも、浸水被害に遭った住宅を訪問し、ブレーカーなどが収められた「分電盤」の交換を提案して320万円を要求したとして、リフォーム業者を名乗る男ら3人が逮捕される事件も起きています。 被害に遭った60代男性は「人間のやることじゃない」と怒りをあらわにしました。
国民生活センターによると、こうした「分電盤」をめぐるトラブルの相談件数は、2023年度の39件に対し、去年は6545件と約160倍にまで急増しています。
狙いは金銭だけじゃない?強盗団の“下見”の可能性
点検商法に潜む危険は、金銭被害だけではありません。防犯アドバイザーの京師美佳氏によると、 「闇バイトによる下見の可能性もあり、点検後に強盗被害に遭ったり空き巣に入られたりすることもある」と指摘。
点検を装って家の中に上がり込み、強盗や空き巣のための情報を集めている可能性があるというのです。 京師氏によると、犯人らは侵入経路や逃走経路を確認するだけでなく、住人との会話の中から家族構成や在宅時間を探ります。さらに、部屋に掛かっているカレンダーから家族の予定を読み取り、留守の時間帯を把握したり、貴重品の場所を探ったりする可能性もあるといいます。
「まず第一に対面しない。インターホンで全て話を聞かずに『結構です』『忙しいです』と言い、会話を終わらせることが重要」
突然の訪問者にはドアを開けず、安易に点検をさせないこと。そして、その場で契約を迫られても絶対にサインしないこと。もし不審に思ったり、トラブルに巻き込まれたりした場合は、すぐに消費生活センターや警察に相談することが大切です。
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PHP欠陥、影響長期化 個人は「基本対策徹底を」
プログラミング言語「PHP」で重大な欠陥が見つかり、企業がサイトを一時停止するなど世界中に大きな混乱が生じた。セキュリティーサービスを提供する企業幹部は「人工知能(AI)により、サイバー攻撃のハードルが下がっている。脆弱性を突いた攻撃は今後さらに増えるだろう」と警鐘を鳴らす。被害を防ぐため、個人が注意すべき点はあるのか。識者に話を聞いた。
「いつか起こると思っていた」。ソフトウエアの品質保証やテストを手がける「SHIFT」(東京都港区)の森日出雄セキュリティ事業部長は、PHPを巡る騒動にこう漏らす。
欠陥が見つかって以降、中央省庁や地方自治体、企業では緊急点検のため、相次いでホームページの閲覧や一部サービスを一時停止。23日になっても虎の門病院(同港区)などで同様の措置が取られるなど、市民生活への影響は続いた。
システムの欠陥を見つける能力が著しく高い米アンソロピックの先端AI「クロード・ミュトス」が公表されて以降、AIで脆弱性を探す利便性が広く認識され、世界的なトレンドとなっている。
AI悪用の保険金不正増加 車写真加工で事故偽装
生成人工知能(AI)を悪用した保険金の不正請求が増えている。自動車の写真を加工することで事故を装うなどして保険金をだまし取るといった手口だ。AIでは簡単に高精度の偽造ができるため、目視で真偽を判別することは難しいという。損害保険各社は、偽造画像を見分けるシステムを導入するなどの取り組みを強化。不正請求に対応する専門部署を設置する動きもある。
AIを巡ってはサイバー攻撃に活用されるなど、業種を問わず企業は対応に追われている。技術進歩が早く、企業の負担が増えていくことへの懸念が出ている。
自動車保険などの損害保険では、保険金を受け取るために証拠となる写真や修理の見積書などを画像データで損保各社に提出する。その際に、偽造写真で事故を偽ったり、実際にあった事故の被害を大きく見せたりするほか、偽造した見積書や領収書で保険金を請求するケースが増えている。自動車保険だけでなく、家具や家電が故障したと見せかける火災保険の不正請求もある。
「この世に地獄があるなら、あの夜は地獄だった」スーパーのトイレで殺害された3歳の娘と犯人が母親の真横を…「見つけることも、捕まえることもできませんでした」【娘を奪われた母の言葉①】
2011年3月3日、熊本市のスーパーにあるトイレで3歳の女の子が行方不明になった。
女の子名前は清水心(ここ)ちゃん。
スーパーのトイレで大学生の男(当時20)に首を絞められて殺害され、近くの水路に遺棄された。
大学生だった男は無期懲役の判決が確定している。
今月16日、佐賀県吉野ヶ里町の三田川中学校で「命の大切さを学ぶ教室」が開催された。
生徒たちの前に立ったのは心ちゃんの母親・清水真夕さん。
清水さんは、生徒と目線を合わせるため、椅子に座って話し始めた。
語られたのは、事件当日の行動、亡くなった娘との対面、残された3人の息子たちの歩み、そして中学生たちへのメッセージだった。
「生きているなら大学1年生」心ちゃんが亡くなって15年
清水さんは、目の前の生徒たちと娘の心ちゃんを重ね合わせた。
清水真夕さん「15年前、娘は3歳半でした。もし生きているならば、大学1年生になっている年です。15年前なので、3年生が生まれた年になります」
清水さんは、会場の生徒たちを見て感じたことを続けた。
清水真夕さん「娘が亡くなったときには、まだ生まれていなかったり、そんな子たちがこんなに立派に成長してるんだなあと思って皆さんを見ていました。皆さんのその成長が、私に娘が亡くなってから時間が経ったんだな。今教えてもらいました」
話を聞く3年生たちが生まれてからの年月は、心ちゃんが亡くなってからの年月とほぼ重なる。
清水真夕さん「皆さんが生まれてから今日まで、たくさんの思い出を作りながら、健やかに成長してこられたと思います。私の娘は、もちろんですが、15年前に亡くなりましたので、皆さんが生きてきた人生、娘は写真の1枚も増えることはありませんでした」
ひな祭りの夜に買い物 心ちゃんと三男は書店へ
清水さんは「事件の話を少ししたいと思います」と切り出した。
清水真夕さん「あの日はひな祭りの日でした。我が家は男の子が3人いて、そしてやっと生まれた待望の女の子が心でした。ひな祭りの夜にスーパーに買い物に行っただけでした。買い物に行っただけなのに、娘はもう二度と自宅に帰ってくることはありませんでした」
家族にとって、特別ではない普段通りの夜だったという。
スーパーに着くと、心ちゃんは店内の書店で絵本を見たいと言った。
三男が一緒についていった。
清水真夕さん「スーパーに着いて、娘はスーパーの中にある本屋さんで絵本が見たいと。そのとき一緒について行っていたお兄ちゃん、3番目のお兄ちゃん。2人で絵本を見ておくということで、その間に買い物を済ませようと、2人を本屋さんに置いて買い物をしました」
「心ちゃんがいない」 当時はすぐ見つかると思っていた
買う物を選び終えると、夫がレジに並び、清水さんは書店へ向かった。
清水真夕さん「買い物を終えて、父親がレジに並んで、私はその本屋さんに行きました。本屋さんにいたのは三男だけでした。聞いてみると、『心ちゃん、トイレに行ったよ。トイレに行きたいからパパのとこに行ったよ』というので、私は三男を連れてトイレに行きました」
トイレには夫がいた。
清水真夕さん「トイレに行くと父親がいたのですが、明らかに顔色がおかしくて、私はすぐに何かあったんだなあと思いました。『心ちゃんがいない』と。でもその時は、まだすぐ見つかると思っていたんです」
店内を探し、店員にも協力を頼んだ。
それでも見つからず、すぐに警察へ通報した。
清水真夕さん「スーパーの中を探して、お店の人にも手伝ってもらって、それでも見つからなかったので、すぐに警察に電話をしました。そして、たくさんの警察官の方がスーパーに来て、娘を探してくださいましたが、見つかりませんでした」
警察官「行方不明ではなくて、誘拐事件かもしれない」
警察官から、事件の可能性を告げられた。
清水真夕さん「そのときに、これは行方不明ではなくて、誘拐事件かもしれないと言われて、私たち家族は自宅に待機をしてくださいと。自分たちで探したかったんですけど、自宅に待機ということで、家に帰りました」
家族は自宅に戻った。
ただ、清水さんだけは、その途中で呼ばれた。
防犯カメラに不審な男「トイレですれ違った男でした」
スーパーの目の前には交番があった。
清水さんはそこで、防犯カメラの映像の確認を求められた。
清水真夕さん「その途中で、私だけスーパーの目の前に交番があったのですが、そこに呼ばれました。そこで、『防犯カメラに怪しい男が映っている。確認してくれ』ということで見ました。私はその男に見覚えがありました。娘が向かっていたトイレ、娘を探そうと思って行ったトイレですれ違った男でした」
男はリュックを背負っていた。
清水さんはその様子も覚えていた。
清水真夕さん「男がリュックをからっていたのも確認してます。私はなぜかその人の顔をすごく見ていて、リュックも確認しました。でも、このリュックに人間は入らないなあと私は思って、その男をやり過ごして、娘がいるかもしれないと思うトイレや道具室とか探しました」
亡くなった心ちゃんが横を…「見つけることも、捕まえることもできませんでした」
清水さんは、後になって、その男が犯人だったと知らされた。
清水真夕さん「私は後から、その男が娘を殺して連れ去った犯人だと聞きました。私は犯人が、そしてもうすでに亡くなっていた娘が私の真横を通ったのに、それを見つけることも、捕まえることもできませんでした。なので、私は『何て母親だ』と」
その自責は、時間が経っても薄れていない。
清水真夕さん「そのときから娘を助けてあげられなかったという思いを15年間、1日も忘れずに思っていて、自分のことを恨んでいます」
清水さんは、交番でモンタージュ写真の作成にも協力した。
清水真夕さん「すごく犯人の顔を覚えていたので、出来上がったモンタージュと実際に捕まった犯人、とてもよく似ていました」
「この世に地獄があるなら、あの夜は地獄だった」自宅での一夜
家族は自宅で待機し、一晩を過ごした。
清水真夕さん「大切な子どもがいなくなった。それだけで不安とかではない。もう恐怖そのものでした。この世に地獄があるなら、あの夜は地獄だったと、今思い出してもそう思います」
夜が明けた。
娘の行方は、まだ家族に知らされていなかった。
※清水真夕さんの講演は全4話で掲載しています。
クマ「駆除せず放獣」秦野市の対応に称賛の声 なぜ捕殺しない?再出没なら?市が明かした対応方針
市街地に出没するツキノワグマは駆除(捕殺)されることも多いが、神奈川県秦野市で起きた出没事案では、市は丹沢山地の奥地に「放獣」した。このことを巡り、「正しい措置だと思います」「素晴らしい」などと称賛する声がSNSで上がっている。市の担当者によると、2026年10月23日11時時点で約50件の意見が市に寄せられている。なぜ捕殺ではなく放獣なのか。再び出没した場合どうするのか。市の考え方を聞いた。
神奈川県内では基本的に保護対象
J-CASTニュースの取材に応じた市の農業振興課の担当者によれば、意見は放獣の発表後に増加。23日11時時点で約50件の意見が電話やメールで寄せられたという。放獣に賛成する声が多い一方で、危険なので駆除したほうがいいのではないかとの声も寄せられている。
市が放獣した理由については、神奈川県内のツキノワグマの少なさが関係している。県内には約80頭しか生息していないとの試算が出ていると担当者は話す。そのため県内では、基本的には保護する対象として扱われているという。
こうした判断は県が主体となり、市も協力する形でなされる。担当者は「クマの対応は市の内部だけで決められることではない」と説明。再び似たような事案が発生すれば、県の方針を確認するなどの対応を取り、放獣か捕殺か決めることになるとした。
駆除を望む人の中には、クマがにおいや方向感覚を頼りに戻ってくるのではないかと心配する人も多いという。担当者は「全く駆除というのが選択の中にないわけではない」としたうえで、つぎのように説明した。
一度放獣して人間の怖さを学習させても、再び同じ場所に戻ってくるのであれば、捕殺の選択肢も出てくるという。
市の公式サイトによれば、10月11日ごろから権現山付近でツキノワグマの目撃が相次いでいた。市は14日から権現山と浅間山を一時閉鎖していた。その後20日、現地で捕獲を確認し、丹沢山地奥地に放獣した。担当者によれば、体長は1.36メートルだった。
千葉から仙台まで30歳女性の遺体運ぶ、知人の男を遺棄容疑で逮捕…「連絡取れない」と夫が110番
知人女性の遺体を遺棄したとして、千葉県警は23日、自称千葉県松戸市、会社員の男(28)を死体遺棄容疑で逮捕した。県警によると、男は女性の殺害をほのめかしており、殺人容疑も視野に調べている。
発表によると、男は17日頃~22日、同県市原市加茂のアパート駐車場から仙台市青葉区中央のコインパーキングまで住居不詳の女性(30)の遺体を運び遺棄した疑い。「間違いない」と容疑を認めている。
21日午後2時40分頃に女性の夫から「妻と連絡が取れない。妻が使用する車が止まっていない」と110番があった。仙台市内で車を発見し、後部座席で遺体が見つかった。目立った外傷はないという。
県警は動機や死因を調べている。
奄美地方の一部が強風域 大型の台風30号 九州に接近し上陸のおそれ
大型の台風30号は奄美地方の一部を強風域に巻き込みながら東シナ海を進んでいています。
大型の台風30号は沖縄県の与那国島の沖の海上を15キロの速さで東北東に進んでいます。
中心気圧980ヘクトパスカルで中心付近の最大瞬間風速は45メートルとなっています。
奄美地方の一部が風速15メートル以上の強風域に入っています。
奄美地方の沿岸の海域ではうねりを伴った高波に警戒が必要です。
台風がこのまま進みますと県本土、種子島・屋久島地方も24日夜、強風域に入る見込みで26日月曜日に九州に接近し、上陸する恐れがあります。
「家壊れないか」 熊本地震の被災地に募る不安 台風30号接近
7月の熊本地震の被災地で、住民らが台風30号への不安を募らせている。25日午後以降に熊本県への接近が予想されているが、地震から3カ月となる被災地では倒壊家屋がそのままの状態で残る場所も珍しくなく、壊れた家に住み続ける被災者も多い。
震度6強を記録した同県八代市鏡町では、小雨が降る23日午後、雨がっぱ姿の60代男性が、「地震で傷んだ家にさらなる被害がでないようにしたい」と屋根のブルーシートを固定したり、戸板を打ち付けたりしていた。
同町では多くの倒壊家屋がそのままの状態で残る。自宅の向かいと隣家の家屋が倒壊している成畑マサ子さん(89)は、むき出しのままのがれきを前に「台風でがれきが飛ばされたら怖い」と不安そうに話した。これまでも市に撤去を求めてきたがまだ実現していない。一人暮らしの成畑さんの自宅も全壊と認定されており、「台風で家が壊れないか心配だ」と話した。【野呂賢治】
行方不明だった大阪市の男子中学生を保護、東大阪市内の公園で発見 けがなし
大阪府警生野署は24日、自宅を14日朝に出たまま行方不明となっていた大阪市生野区の中学生の男子生徒(14)について、同府東大阪市内の公園のベンチに1人で座っているところを警察官が発見し、保護したと発表した。目立ったけがはなく、事件に巻き込まれた形跡はないという。
男子生徒は「(行方不明後は)公園で過ごしていた」などと話したといい、複数の公園を転々としていたとみられる。
14日午前8時ごろ、父親に「学校に行く」と言って自宅を出たが、登校しておらず、15日朝に行方不明者届が提出されていた。府警は22日に男子生徒の顔写真を公開し、情報提供を呼びかけていた。
台風30号(チャンパー)は北上 前線活動活発になり西~東日本は大雨警戒
10月24日(土)15時現在、大型の台風30号(チャンパー)は与那国島の北の海上を北北東に進んでいます。
台風が速度を上げたことで、沖縄の荒天はようやく落ち着いてきました。週明けにかけて九州に近づき、日本付近に停滞する前線の活動が活発になるため、西日本、東日本は大雨に警戒が必要です。
▼台風30号 10月24日(土) 15時現在
中心位置 与那国島の北約250km
大きさ階級 大型
強さ階級 //
移動 北北東 20 km/h
中心気圧 985 hPa
最大風速 30 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 40 m/s
台風は速度を上げて北上
昨夜から動きが遅くなっていた台風は、速度を上げて北上を始めました。
先島諸島を中心とした荒天は少しずつ落ち着いていて、平均風速は15m/s未満に留まる時間が長くなっています。
これまでの雨で地盤の緩んでいる所があり、16時00分の時点で竹富町にはレベル4土砂災害危険警報が発表中です。
台風が離れても周辺の海域では波の高い状態が続きますので、海岸付近での作業などは安全を確認の上で進めるようにしてください。台風の北上に伴い、明日25日(日)以降は奄美地方や九州の東シナ海側で波が高くなってきますので警戒が必要です。
26日(月)にかけて雨が続き雨量が増加
台風は明日になると進路を東寄りに変えて26日(月)朝には九州の西に達する予想です。前線に向かって水蒸気の供給が盛んになっていて、台風の接近前から活動が活発になっています。
26日(月)には台風が九州に近づいて、温帯低気圧に性質を変えながら前線と一体化する見込みです。低気圧の周辺は特に雨雲が発達し、1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降る可能性があります。
26日(月)夜までの雨量は前線の雨雲が長時間かかる対馬周辺で最も多く、200~300mmに達する予想です。そのほかの西日本や東日本でも100~200mmに達する所がありますので、土砂災害や河川の増水などに警戒をしてください。
台風31号は非常に強い勢力まで発達予想
▼台風31号 10月24日(土) 15時現在
中心位置 マーシャル諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北西 ゆっくり
中心気圧 1000 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
台風31号(インファ)はマーシャル諸島近海でゆっくりと北北西に進んでいます。上空の風の流れが弱い領域で、今後も速度をあまり上げずに西寄りに進む見込みです。
勢力は急速に強まり、明後日26日(月)には強い勢力、28日(水)には非常に強い勢力となる予想です。
今年は早いペースで台風が発生 秋台風は要注意
平年の台風発生数
年間の台風発生数が31個に到達したのは2013年以来で13年ぶり、1951年からの統計では14例目で、10月末までに発生したのは統計史上5例目です。31号の発生の早さとしては統計史上4番目です。
2026年はかなり早いペースで台風が発生していて、9月末までの累計で平年より7個ほど多くなっています。
10月の発生数の平年値は3.4個で、まだしばらく台風発生の多い時期が続きます。秋の台風はスピードも速いため、被害をもたらす台風が多いことも特徴です。台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
また、今年は1月から10月まで毎月台風が発生している状況です。1951年からの統計で、1月から10月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風30号の名前「チャンパー(Champi / )」はラオスが提案した台風の呼名で、気象庁によると「赤いジャスミン(Red jasmine flower)」を意味すると説明されています。
なお、ラオ語のChampi()は、モクレン科の白っぽい花を咲かせる植物(Magnolia × alba)を指します。一方、Red jasmineという英語名はプルメリア(Plumeria rubra)にも使われ、こちらはラオ語でChampa()と呼ばれるラオスの国花です。どちらを意図した呼称かは断定できません。
台風31号の名前「インファ(In-fa / 煙花)」はマカオが提案した台風の呼名で、花火を意味する広東語からとられています。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)