震災関連死を含めて6434人が亡くなり、3人が行方不明となった阪神大震災は17日、発生から31年を迎えた。神戸市中央区の東遊園地ではこの日の早朝から、市民団体などが主催する「1・17のつどい」が開かれ、発生時刻の午前5時46分に合わせて参加者が黙とうした。母が行方不明のままの佐藤悦子さん(62)が追悼のことばを述べた。【山田麻未、栗田亨】
追悼のことば
お母ちゃんへ、どこにおるん? もう31年会えてないよ。
私がいる加古川もかなり揺れて、なんや地震か?って思っただけやったけど、私の家は倒れることもなくて、まわりも大きな被害は見えへんかったから「実家もきっとこれくらいやろうなあ」って思ってしまったことを今でも後悔してるねん。
お昼すぎからテレビに映った神戸の町は、倒れた高速道路、つぶれた家、黒い煙、知ってる神戸とは思われへんかった。
すぐに電話したけど、何回かけてもつながらなくて……。
「お母ちゃん何してるんやろう?」ってちょっとイライラしたりもしたけど、何かあったら避難もしてるって思っててん。
助けに行きたいのに助けに行かれへん時間だけが過ぎていって。
実家に行けたときにはもう焼け野原やったし、お母ちゃんの姿も見つからず。
それでも避難場所や病院なんかも捜したんやで。
普段は働き者のお母ちゃんやから悪いことは起きひんって思ってた。
そやから31年も行方不明で会えてないなんていまだに信じられへんねん。
実家のアパートを何度も掘り起こしてもらったけど、骨のかけらも見つからず遺体もあがらずで、私自身もどうしていいのかわからず31年もたってしまいそれって短いのかなあ? 長いのかなあ?
お母ちゃんと私は「サヨナラのない別れ」。
人に「お母さんはご健在ですか」と聞かれる場面でも「どうかなあ? 死んでるかも」と答えることがあるねん。
そう聞かれるたびにお母ちゃんがこの世にいないという現実をだんだん思い知らされるようになってきたわ。
お母ちゃん、神戸の震災だけじゃないで。
東日本大震災でも能登半島地震でも、家族を失った人、行方がわからんまま今も捜し続けてる人、心に深い傷を抱えて生きてる人がまだまだたくさんいるねん。
お母ちゃん、震災は揺れがおさまったら終わりじゃないよね?
家族を捜し続ける日々があり、今も大切な人に会いたいと思い続ける人がいること、知ってもらいたいよね?
また会えるはずやった人と別れなあかんなんて、そんな悲しいことないよね?
私も31年ずっとお母ちゃんに会われへんままやけど、そんな痛みを震災を経験した人たちと共有できたらなあと思ってるねん。
みなさんの大切な人との時間を大事にしてほしいよね。
お母ちゃんとの思い出を思い返すたび、当たり前に一緒に過ごせる時間の大切さを改めて知ったよ。
お母ちゃん、親孝行できへんかったけどごめんね。
天国にいると思うからそこでゆっくりしてくださいね。
お母ちゃん、ありがとう。
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陸上全国大会の誘致が危機…夜間照明整備に14億円、「市単独では厳しい」
岩手県内唯一の日本陸上競技連盟の第1種公認競技場「サンディスクスタジアムきたかみ(北上陸上競技場)」が、公認継続の危機に直面している。北上市単独で公認を更新する際の整備費を負担して1種を維持してきたが、次回2027年度末の更新では夜間照明の整備で約14億円が必要になる可能性があるためだ。市は「市が単独で長期的に公認を継続するのは困難」と県に財政支援を求めている。
公認陸上競技場は1種から4種まである。1種は日本選手権や国民スポーツ大会、インターハイなどの全国規模の大会、2種は東北大会など主要な地方大会、3種は県大会の開催が可能となっている。それぞれレーン数や収容人員、補助競技場の有無などの要件が定められている。
サンディスクスタジアムは、1999年の岩手インターハイに向けて43億8900万円で市が整備し、98年に完成。2016年の希望郷いわて国体の主会場にもなった。収容人数は2万3000人。5年ごとに5回の公認更新を繰り返し、これまでにかかった整備費は補助競技場分も含めると総額5億6800万円になる。
夜間照明は、近年の猛暑で競技が日中を避けて行われるようになったこともあり、必要性が増している。これまで移動式の照明設備で対応してきたが、日本陸連は固定設備が「望ましい」との立場だ。
1種の公認競技場では「平均照度1000ルクス程度」が求められ、ゴール判定のため「フィニッシュラインは1500ルクス以上」の確保が必要となる。市の試算では約14億円に上るが、1種の公認に照明の設置が必須になるかは、26年度に行われる事前指導で示されるという。
岩手陸上競技協会の阿部幸彦事務局長は「県に1か所は1種競技場がないと、大きな大会の誘致が難しい」との考えを示した上で、「県内で大きな試合があることは、陸上人気や選手の意欲につながるだけでなく、子どもたちや審判員の刺激にもなる。ぜひ公認を継続してほしい」という。
市によると、東北6県には各県1か所の1種公認の陸上競技場があるが、岩手以外は県営。夜間照明がないのは北上と秋田のみとなっている。
市は昨年8月、県に補助を求める要望を出したが、まだ回答はない。市スポーツ推進課の矢後雅之課長は「公認を継続したいが、市単独では厳しい。北上の競技場は交通の便がよく、競技関係者に好評なのだが……」と頭を抱える。県の回答を待って市の方針を決めるつもりだ。
一方、県スポーツ振興課は「1種公認のためだけに補助を出すことは、現時点では考えていない。これまでも大規模大会で使う際は補助を出してきた。今後も全国大会の開催が決まれば補助は考えられる」と話した。
《衆院選》高市政権が高支持率も“自民党の単独過半数”に国民ヤキモキ…玉木雄一郎氏に注目再び
高市早苗首相が、1月23日召集の通常国会冒頭で衆議院を解散する意向を固めた。投開票日は2月8日が有力視されている。予算案の審議を後回しにしてでも選挙を優先させる強硬な姿勢が、有権者の間に“自民党の独走”への警戒感を抱かせるとともに、国民民主党・玉木雄一郎代表への注目を集めることとなっている。
政党支持率は低い自民党
現在、高市政権の支持率は驚異的だ。最新の世論調査(JNN調べ)では78.1%という、歴代政権でも類を見ないほどの高水準を維持している。しかし、その裏で有権者の心境は複雑だという。
「内閣支持率が8割に迫る勢いの一方で、自民党の政党支持率は30%台にとどまっています。高市さん個人は応援したいが、裏金問題に揺れた自民党という組織の“浄化”が十分でないと感じている国民は多いのだと思います。このまま自民党の“単独過半数”を許してしまえば、また国民の声を無視して突き進む、かつての自民党政治に戻ってしまうのではないか。そんなヤキモキした不安が、この数字の乖離に表れています」(政治ジャーナリスト、以下同)
本来なら野党第一党がその受け皿になるはずだが、現状は厳しい。立憲民主党と公明党が急ピッチで進めている「中道新党」の結成についても、世間の視線は冷ややかだ。
「立憲の原口一博氏が事務方からの強引な離党命令を暴露したように、新党は理念そっちのけの“数合わせ”の印象が拭えません。公明党との連携も、単に高市総理に一泡吹かせたいだけの野合に見えてしまい、有権者からは『結局、誰のための新党なのか』と歓迎されていないのが実情です」
そんな「自民一強は嫌だが、数合わせの新党にも期待できない」という人々の視線が今、国民民主党の玉木雄一郎代表に注がれているのだ。
玉木氏は15日、自身のYouTubeチャンネルで今回の解散について言及。そこでこんなことが語られた。
「玉木氏は、自民党が単独過半数を取れば元の姿に戻ってしまうと警鐘を鳴らし、その上で、自分たちが議席を伸ばして自民党を過半数割れに追い込むことで、政策をまともな方向に動かす“ハンドル”や“エンジン”の役割を果たすと訴えました。コメントも多く集まっているので、批判に終始するのではなく建設的な提案をする第3の選択肢としての姿勢が、自民にも新党にも期待できない人に刺さっているようです」
動画では榛葉賀津也幹事長も「アクセルを踏むのは皆さん(国民)です」と呼びかけた。78.1%という異例の高支持率を誇る“高市自民”に対し、過半数割れを狙うことで政治のバランスを取ろうとする玉木氏。2月の“決戦”の結果が早くも楽しみだ。
《総選挙シミュレーション》公明票の動向がカギを握る首都決戦 現職大臣2人に落選危機、高市支持派アピールの丸川珠代氏は「夫とアベック復活」狙う
高市早苗・首相は来る通常国会冒頭で衆院解散に踏み切る構えだ。根回しなしの”大博打”に、与野党で動揺が広がっている。高い支持率を頼りに単独過半数復活を狙う高市氏の目論見通りになるのか。本誌・週刊ポストは選挙情勢分析に定評がある政治ジャーナリスト・野上忠興氏の協力のもと、全289の小選挙区の情勢を詳細に分析。各党が獲得する議席を予測すると、政権枠組みさえ変わりうる衝撃の結果となった。注目選挙区の趨勢を見てみよう。
公明票に期待できない自民党候補の首都決戦の形勢
党内基盤が弱い高市首相にすれば、裏金問題や旧統一教会問題などで批判を浴びて落選した旧安倍派などの議員をできるだけ多く国政復帰させ、自民党内に”高市チルドレン”を増やして党内基盤を固めたいところだろう。
そのカギを握るのが首都決戦だ。東京ではとくに公明票の動向が当落に大きく影響しそうだ。
■東京3区・東京19区/大臣2人が落選危機
前回総選挙では時の石破内閣の大臣が次々に落選したが、高支持率の高市内閣にも当落線上の大臣がいる。石原宏高・環境相(東京3区)と松本洋平・文科相(東京19区)だ。
「過去の選挙は公明党との選挙協力があったのに接戦で、石原氏は選挙区で5勝3敗、松本氏は4勝4敗。大臣は選挙に有利といわれるが、公明票を丸ごと失えば2人ともかなり厳しい選挙になる。現職大臣落選の可能性は十分あります」(野上氏・以下同)
■東京7区/高市人気便乗で丸川珠代が狙う「夫とアベック復活」
旧安倍派のマドンナ議員として知られたが、参院から鞍替えした前回総選挙で裏金批判を浴びて落選。高市氏が総裁に就任すると「史上初の女性総裁誕生」と歓迎し、総裁選でも党員として高市氏に投票したと「高市支持派」をアピール。同じく裏金批判で落選中の夫・大塚拓氏(埼玉9区)とともに高市人気に便乗してアベック当選を狙う。情勢は接戦。
■東京11区/下村博文「W醜聞」の逆風止まず
派閥の裏金問題と旧統一教会との親密な関係という2つのスキャンダルで猛批判を浴びて落選した旧安倍派の大幹部。今回は処分が終わって自民党公認で出馬予定だ。
「前回選挙では頼みの綱だった公明票も離れた。公明の連立離脱で票を取り戻すのは一層難しくなった。大苦戦は免れそうにない」
■東京24区/萩生田光一「勝てば幹事長起用」も!?
旧安倍派5人衆の1人で、総裁選では旧安倍派の票をまとめて高市勝利の立役者となり、裏金問題や旧統一教会との関係が批判されているにもかかわらず高市首相から自民党幹事長代行に起用された。数少ない高市腹心の1人で、「自民勝利なら次期幹事長就任」との見方まである。
「萩生田氏は下村氏とは対照的に地元の公明党とのパイプが太く、前回総選挙も批判のなか、自民党公認なしの無所属で勝ち抜いた。公明党の地盤が強い選挙区だけに、連立離脱の影響がどのくらいあるのかが注目される。現状ではやや有利な戦いだが、公明票を失えば形勢一転の可能性もある」
* * * 関連記事【《2月総選挙「289全選挙区」各候補者の当落予測》自民党最大270議席超えへ 立憲&公明に逆風、維新は微減、参政は5倍増…その衝撃データ】では、野上氏の協力のもと、総選挙の「全国289全選挙区」の各候補者の当落予測をシミュレーションし一覧表で公開、注目選挙区の趨勢についても詳細に分析している。
※週刊ポスト2026年1月30日号
記憶の継承、決意新たに=追悼行事数は減少―阪神大震災31年
6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から31年となった。市民団体などによる追悼行事が減少するなど記憶の風化も懸念される中、遺族らは震災の経験や教訓を次世代につなげる決意を新たにした。
神戸市中央区の公園「東遊園地」では、NPO法人などが追悼の集いを開催。震災の記憶や教訓を継承する思いを込め、「1995 つむぐ 1.17」の形に並べた竹と紙の灯籠に火をともし、発生時刻の午前5時46分に黙とうをささげた。東遊園地には午後8時までに、約7万5000人が訪れた。
同市が主催する追悼式典には、震災で母の佐藤正子さん=当時(65)=が行方不明になった佐藤悦子さん(62)が遺族代表として出席。「震災は揺れが収まったら終わりじゃない。家族を捜し続ける日々があり、今も大切な人に会いたいと思い続ける人がいることを知ってもらいたい」と追悼の言葉を述べた。
兵庫県なども神戸市内の慰霊碑前で式典を開き、正午に黙とうをささげた。斎藤元彦知事は「震災の経験と教訓を胸に刻み、平時からの備えへと生かしていく」とあいさつした。
県などはこの日、式典の他にも、復興した神戸市内の街並みを巡る「メモリアルウォーク」や、内陸直下型地震を想定した防災訓練を行った。
火災で甚大な被害が出た同市長田区でも追悼行事が行われた。JR新長田駅前広場では、ペットボトル約600本に入れたろうそくに火がともされ、約1000人が黙とう。同市須磨区の自宅が全焼したという40代女性は「街は全て燃えてしまった。これまで復興に尽力してくれた人に感謝したい」と話した。
県内では甚大な被害を受けた地域などで追悼行事が行われるが、市民団体「市民による追悼行事を考える会」の調査によると、今回実施予定の行事数は37件で、昨年より20件減少。1999年の調査開始以降、最少となった。 [時事通信社]
高市首相の解散戦略を砕く「まさかの合流」の衝撃
干支では2026年は丙午(ひのえうま)で、丙も午も「陽の火」を意味する。エネルギーが満ちあふれ、「変革の年」とされる。
【写真あり】中道改革連合の結成を“地ならし”した「キーパーソン」とは誰か
だからだろうか。1月9日夜に読売新聞がネット記事で「高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に…2月上中旬に投開票の公算」と報じ、通常国会冒頭で衆院解散が現実味を帯びるなど、年明け早々の国政は波乱含みだ。
しかも、それでは収まらなかった。立憲民主党の野田佳彦代表と公明党の斉藤鉄夫代表は1月15日午後に国会内で会談し、両党が合流して新党を結成することを決定した。それに先立って公明党は、同日午前に中央幹事会を開き、斉藤代表に対応を一任することを決定。立憲民主党も両院議員総会を開き、野田代表が経緯を説明した。
そして、翌16日には野田、斉藤両代表が共同会見を実施。党名を「中道改革連合」とすることなどを発表した。
新党結成を“地ならし”したキーパーソン
交渉は幹事長・政調会長クラスで行われたが、立憲民主党の安住淳幹事長は創価学会との交渉も担当していたようだ。「安住氏は(創価学会の)佐藤浩副会長を通じて原田稔会長から承諾を取った」と関係者は語る。
佐藤副会長は、安倍・菅政権時に日本維新の会と官邸とで自公維の“蜜月関係”を構築した一方で、自民党とベッタリというわけではなく、森山裕前幹事長や萩生田光一幹事長代行とは微妙な関係だった。一方で立憲民主党の安住幹事長とは、同じ早稲田大学の出身で、年齢もほぼ同じ。安住氏は1月15日午前、記者団に対して次のようにコメントを出している。
「公明党のみなさんが去年の10月10日に(自公)連立を離脱した後、両党(立憲民主党と公明党)の幹部間では、やはり右傾化する日本の社会に対してまっとうな政治を実現する中道勢力の結集が不可欠ではないかということで、意見交換をしていた。そういう意味では政策のすり合わせもやってきたので、昨日今日パタパタとこういう話になったわけではない」
また安住氏は、1月13日付で各都道府県連の代表と選挙責任者に「公明党・創価学会への対応について」と題する書面を配布。各都道府県の公明党本部代表や国会議員、創価学会の責任者を訪ねて新年のあいさつを行うとともに、衆院選での支援を依頼し、面会するように求めた。
かつて同じ新進党に在籍していた野田代表と斉藤代表には交流があったが、12日の会合後に一気に距離を縮めていった。ただそうした動きは、両党内の隅々まで行き渡っていたわけではない。筆者が13日に「立憲民主党と共闘できるのか」と尋ねた公明党関係者は、「うちは自治労や日教組とは一緒にできない」と即答した。
13歳三男と11歳長女と連絡取れず…未明の住宅で火事 焼け跡から男女2人の遺体見つかる
17日未明、岐阜県関市の住宅で火事があり、2人の遺体が見つかりました。この家に住む10代の子供2人と連絡が取れておらず、警察が身元の確認を急いでいます。 17日午前2時頃、関市下之保の住宅で、「1階から出火して2階に煙が充満しています」と住人から119番通報がありました。 消防車など8台が出て、火はおよそ2時間後に消し止められましたが、木造2階建ての住宅およそ80平方メートルが焼け、焼け跡から男女2人の遺体が見つかりました。 警察によりますとこの家は、40代の夫婦と10代の子供4人の6人暮らしで、中学1年の13歳の三男と小学5年11歳の長女と連絡がとれていません。 警察は遺体はこのきょうだいの可能性があるとみて、身元の確認を急いでいます。
路上で歩いていた43歳女性から鞄を奪いケガさせたか 逃走していた30歳派遣社員の男を強盗致傷の疑いで逮捕
今月10日、愛知県小牧市の路上で、女性からかばんを奪った上ケガをさせたとして、30歳の派遣社員の男が逮捕されました。 警察によりますと、逮捕されたのは小牧市の派遣社員・斎藤尚也(30)容疑者で、今月10日、小牧市中央2丁目の路上で、歩いていた女性(43)から かばんを奪った上、転倒させケガをさせた強盗致傷の疑いが持たれています。 鞄には、現金およそ1万3000円が入っていました。 事件後に斎藤容疑者は逃走していましたが、警察は現場周辺の防犯カメラの映像などから特定し、逮捕に至りました。 調べに対して斎藤容疑者は「私がやったことで間違いありません」と容疑を認めているということです。
保護猫活動が直面する“物価高” 120万円赤字の月も 命を守る使命とやりがい…持続可能性は 北海道
【動画】保護猫活動が直面する“物価高” 120万円赤字の月も…経費を抑えるシビアな工夫 北海道
飼育放棄などで行き場を失った猫を新たな飼い主に届ける保護猫活動。
いま深刻な物価高に直面しています。
その中で、1匹でも多くの命を救おうと奮闘する活動を追いました。
光熱費が月に30万円…赤字が続くワケ
北広島市で開かれた保護猫の譲渡会です。
新たな飼い主を探そうと23匹の猫が集まりました。
(参加した人)「かわいい、こんにちは」
こちらの親子は1匹の猫が気に入ったようです。
(参加した人)「エサは大人用の普通のカリカリ?」
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「大人用で。よく食べます。朝も1番食べていました」
(参加した人)「保護猫を迎えたいなと思いまして。なるべく助けになればなと思って」
親子はまずお試しで猫を飼うことにしました。
行き場を失った猫と新たな飼い主をつなぐ保護猫活動。
それがいま、窮地に立たされています。
譲渡会を主催したNPO法人「ツキネコ北海道」です。
札幌市中央区にある保護猫シェルターには、およそ70匹の猫が暮らしています。
いま頭を悩ませているのが…
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「ほら見て(光熱費)月30万円。30万円ってやばくない?」
冬に欠かせない暖房費などの光熱費や医療費が物価の高騰で重くのしかかります。
(記者)「月の赤字・黒字は?」
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「ほら真っ赤。8月9月で(それぞれ)赤字120万円超えですよ。エアコン代とか、夏場ことし(去年)暑かったので、光熱費もちょっと高め」
保護猫は育った環境から体の弱い猫も多く、場合によっては手術や治療が必要です。
(ツキネコ北海道 松本マリアさん)「この子は尿道の手術をした子。尿道が細くて、おしっこが出づらい子だったんですよ」
手術費はおよそ15万円。
「ツキネコ北海道」の運営は寄付金などで賄っていますが、それだけでは足りません。
(ツキネコ北海道 松本マリアさん)「なのでこの子は(普段とは別に)フォーカスして、こういう手術をしましたと寄付を募ったりしています」
1か月の医療費は100万円以上。
5年前に比べ1.5倍に増加しました。
経費削減の工夫重ねるも…命を救うためにかかる費用
その負担を少しでも減らそうと、こんな工夫もしています。
(ツキネコ北海道 松本マリアさん)「はい、いい子だね」
2025年、3人のスタッフが「愛玩動物看護師」の国家資格を取得しました。
(ツキネコ北海道 松本マリアさん)「病院に行くとどうしても医療費がかかってしまうので、できることは自分たちでやるようにしてます」
(ツキネコ北海道 松本マリアさん)「この子が腎臓がちょっと悪くなってしまって、毎日の点滴が必要なので」
資格を得ることで毎日病院に通わなくても、獣医師の指示のもと、点滴や採血ができるようになりました。
しかし、費用の負担はそれだけではありません。
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「おじゃまします」
この日訪れたのは、札幌市内の一軒家。
猫が増えすぎて適切に飼育ができない「多頭飼育崩壊」が起きていました。
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「かわいい、離乳してそうだね」
なかには生まれたばかりの子猫も…
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「この三毛がお母さん猫?」
(住人)「そうそう、しっぽ長いでしょ」
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「しっぽ長い」
住人の70代の女性も何匹いるのか正確に把握できていません。
(住人)「私も年だし、腰も痛くて病院にかかっているから。うちらも不妊手術というのを全然知らなかったから、それでちょっと増やしちゃった。(ここまで増えると)思わなかった」
およそ1か月間、車で通いながら50匹近くの猫を保護してきました。
時には多頭飼育崩壊から猫を救うため、遠出することもあるといいます。
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「北海道はやっぱり広いので、根室管内にも行きましたけど、行くだけでも7~8時間かけて行かないといけないので、交通費ですとか、人件費もそうですけど、宿泊もしたから宿泊費とか、獣医さん派遣してその出張費とか」
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「じゃあ連れていきますね」
この日、保護したのは3匹の子猫です。
生後1か月とみられますが、すぐに譲渡という訳にはいきません。
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「ワクチンはまだ打てない大きさなので。それまでは育てて、あと保護猫はエイズ・白血病の検査もするので、検査できるまでは必ずうちで面倒見るというふうにしています」
小さな子猫が冬場でも元気に過ごせるよう、最大限のケアが必要です。
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「ホットカーペットです、ペット用の。母猫と離れたので、暖をとれるようにしてあげないといけないので」
燃料費はかさみますが、暖房をつけっぱなしにせざるを得ないといいます。
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「夏場の倍は(光熱費)かかりますね。電気まめに消そうとか。でも具合悪い子がいたらそうもいかないので、暖かさはキープしてあげようと思っています」
カフェ売り上げあっても厳しい運営 やりがいだけで続けられるのか
物価高に苦悩する中、寄付金に頼らないところもあります。
2025年10月、札幌市清田区にオープンした保護犬と保護猫のカフェです。
(アネラカフェ札幌清田店 田村裕之さん)「継続的な寄付を受けられる環境であればそれに越したことは無いが、光熱費とかこの物件の賃貸料とかを出すって言うのは(寄付金だけでは)難しいかなと思います」
この店には、ある特徴がありました。
(職業指導員)「頑張れ頑張れ、良いよ」
爪切りのサポートをしているのは、障がいがある女性です。
(職業指導員)「そのままこっちに向けられますか?向いたかな、あと左手を出すだけ」
このカフェは、障がい者が働く就労支援事業所に指定されているほか、カフェやトリミングサロンなどの売り上げを活動費にあてています。
それでも運営は苦しいのが現状です。
(アネラカフェ札幌清田店 田村裕之さん)「ごはんや排せつ関連のものも日々かかってくるものなので、そういったものが物価が高騰して軒並み高くなっているなかで、大変厳しい状況が続いています。事業を収益化して、長く保護活動を続けることを目標にやっている」
札幌に住む親子が2匹の保護猫を相性を確かめるために引き取りに来ました。
(引き取りに来た親子)「兄弟2人で仲良かったので、一緒に入れたら良いなって。少しでも助けられたらという感じで」
(ツキネコ北海道 滝澤礼奈さん)「猫のことで困っているのは人だったりするじゃないですか。助けた猫で誰かが幸せになることってすごいやりがいにも感じますし。猫を通して、人の暮らしとか幸せなことが1個でも増えたら良いなと思ってはいます」
行き場を失った猫を1匹でも多く救いたいー
物価高に苦しみながらも新たな家族とともに幸せに暮らせるよう活動を続けています。
「専門家も真っ二つです」名越康文氏、新党「中道改革連合」結成に私見「政界が再編される可能性まで…」…「シューイチ」
日本テレビ系情報番組「シューイチ」(土曜・午前5時55分、日曜・午前7時半)は17日、立憲民主党から公明党が合流して設立する新党の名前を「中道改革連合」としたことを伝えた。
16日、立憲・野田佳彦代表と公明・斉藤鉄夫代表が会見を行い、新党ロゴのパネルを手に党名を発表。略して「中道」であることを紹介した。
新党結成にコメンテーターで精神科医の名越康文氏は「驚きました」とひとこと。そして「前から少しずつ話し合っていたという説明を受けたのですが、やはり高市(早苗首相)さんの解散の意向を伝えたということが大きな後押しになっているのでしょうね」と私見を述べた。
また「いろいろなところで調べたのですが、専門家も真っ二つです。『中道改革連合』が大きな風を起こすという人もいれば、ほとんど影響がないという人もいてものすごい差がある。政界が再編される可能性まで言う人もいる」と語った。