[社説]鈍足台風 「長期化」前提に備えを

台風13号の影響が長引いている。
大東島地方の一部が暴風域に入ったのは6日朝。本島北部では6日夜から8日昼過ぎまで暴風警報が42時間発表されるなど長期化した。同日夕からは与那国島でも暴風警報が発表され、県域での影響が続いた。
発達した台風が沖縄近海で円を描くように蛇行したことが原因だ。台風を押し流す高気圧の勢力が沖縄上空で弱まったため速度が落ちた。
8日現在、けが人7人、学校の窓ガラスが割れたり、住宅の一部損壊などの被害が出ている。
空の便は6日から欠航が出た。那覇空港では7、8の両日はほぼ全便欠航に。台風はゆっくり西に進んでおり、一部は10日まで影響を受けそうだ。
本島では7、8の両日バスが全面運休するなど交通機関にも大きな影響が出た。停電は最大で1万5380戸。北部を中心に8日午後10時現在も8360戸超で続いている。
沖縄地方への台風接近はことしすでに4個目だ。地球温暖化に伴う海水温の上昇により、勢力を維持・発達させたまま襲来するケースが増加している。
台風の大型化で暴風・大雨エリアが拡大し、通過に時間がかかることで「影響の長期化」が顕著だ。
特に離島で船便の長期間の運休は食料品などの不足に直結する。先島諸島は6月から毎月襲来しており生活への影響が懸念される。
宮古島市では先月の台風9号で漁港の防波堤崩壊や、サトウキビなど農作物に大きな被害が出た。今回さらに広がっていないか。県や自治体は各地の被害の把握を急いでほしい。
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台風の大型化に伴い、県内では暴風域に入っても地域によっては風雨が予想より強くならない現象も起きている。
台風の目も大型になって風雨が弱まる時間帯が増えたり、雲や風の強い場所が片側に集中したりしたことによる現象でいずれも一時的なものだ。風雨が弱まったからと油断すれば、突風にあおられて転倒する危険や、二次災害にもつながる恐れがある。
台風周辺では線状降水帯も発生しやすくなる。通過の最中は風雨が弱まったとしても引き続き注意が必要だ。通過後も吹き返しによる高波や突風などの影響が続くほか、断続的な雨で地盤も緩んでいる。今後も土砂災害への警戒を怠ってはならない。
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身の安全を守る上で重要になるのが防災気象情報だ。気象庁は5月下旬から順次、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮について危険度が高い順に「レベル5」から5段階で発表する運用を開始した。
今台風で気象台は8日午前、本島北部の一部地域に土砂災害の「レベル4」、久米島に高潮で「レベル4」を発表した。「危険な場所から全員が避難すべき段階」に当たるが、避難所開設は自治体判断による。今回どのように運用されたのか。住民の安全確保を万全にするために検証も重要だ。

イオンモール爆発巡り遺族装う投稿拡散、投稿者「閲覧数稼ぎや承認欲求止まらなくなった」

7月28日に発生した熊本地震を巡り、X(旧ツイッター)上でデマや真偽不明の投稿が拡散している。地震後に商業施設で起きた爆発事故の遺族を装う投稿や、生成AI(人工知能)を悪用したとみられる画像・動画も出回り、専門家は注意を呼びかけている。
<イオンモール熊本で働いている私の母と連絡が取れる方がいれば、DM(ダイレクトメッセージ)をください>。熊本県嘉島町の商業施設「イオンモール熊本」の爆発事故から数時間後、施設内の飲食店で働く女性従業員の親族を名乗るアカウントが、Xにそんな投稿を行った。テナント名や従業員の名字も記されていた。
投稿は1万4000回以上も拡散。翌29日夕には<私の母は、亡くなっていたそうです>と投稿し、閲覧者からお悔やみの言葉が多く寄せられた。
東京都の会社経営男性(34)によると、男性を含む3人が投稿者に同情し、DMで電子マネー計1万8000円分を投稿者に送金した。その後、X上で「そんな従業員はいない」との指摘があり、男性が投稿者に問いただすと「閲覧数稼ぎや承認欲求で、止まらなくなってしまった」と虚偽を認め、3人に全額を返金したという。投稿者のアカウントは返金後、削除された。
電子マネーを送った女性は、読売新聞の取材に「災害に便乗するなんて、ショックだ」と憤る。
防災・危機管理が専門のIT企業「スペクティ」(東京)によると、X上では今回の地震後、被災者を装い、寄付を募るQRコードを投稿して閲覧者に送金を促すなど、詐欺が疑われる投稿が複数確認された。このほか、偽の救助要請や、外国人犯罪グループが被災地へ向かったとの根拠不明の情報、生成AIで作ったとみられる建物の倒壊や救助の様子などの画像・動画も出回ったという。
熊本県警サイバー犯罪対策課によると、デマ関連の通報は普段より増えており、「人工地震」「イオンモール爆発はテロ」などと不安をあおる書き込みが多いという。
「収益目的」のデマ増える
兵庫県立大の木村玲欧教授(防災心理学)の話「2016年の熊本地震では『動物園からライオンが逃げ出した』というデマが広がり、当時は愉快犯の傾向が目立った。最近は災害の不安を利用し、報酬を得ようとする『収益目的』が増えている。今回の被災地は暑さが厳しく、誤った飲料水の配布場所など熱中症に関するデマも予想される。事実かどうか不明な情報に触れた時に広めないことを徹底してほしい」

高市早苗首相、新公用車は推定3000万円以上のSUVタイプ 贅を尽くした後部座席でたばこを吸うのが至福の時間か どんどん延びる乗車時間

「2年後には私が責任を持って、確実に税率を元に戻して参ります」。7月30日、記者会見に臨んだ高市早苗首相(65才)は、2027年4月から食料品の消費税率を1%に引き下げる方針を表明。また、「本当に税率を戻せるのか」との懸念には冒頭のように述べ、政策実現への強い使命感をにじませた。
「今年2月の解散総選挙では、チームみらい以外の各党が消費税減税を公約に掲げていただけに、高市首相にとってはもっと早く意見が集約できるはずだったのに……というのが、本音でしょう」(自民党関係者)
一方、この発言には首相の秘めた思いも凝縮されているという。
「2年後に税率を元に戻すのも自身だと言い切ったところに、首相の長期政権への意欲を感じ取った関係者は多かった。実際、今夏の霞が関の人事では、審議官級の人事にかなり介入したそうです。審議官といえば、2~3年後に省庁のトップを目指す立場。首相は消費税率を戻す頃には、省庁のトップたちも自身の息のかかった人材で固めるつもりだと噂になっていました」(永田町関係者)
さらに最近、世間の耳目を集めたのが首相の新たな”愛車”の存在だ。
「6月22日から首相の公用車がトヨタの最高級車『センチュリー』のセダンタイプからSUV(スポーツ用)タイプに変更になったのです。同車はオプションを付けない状態で市場価格は税込み2700万円ですが、首相公用車となれば防弾ガラスなどの装備は必須。政府は性能が明らかになる可能性を考慮し価格を公表していませんが、安全性と乗り心地を追求した”いかつい”カスタマイズが施され、3000万円以上の費用がかかっているのは間違いないでしょう」(前出・永田町関係者)
この公用車、車高が高く乗り降りしやすいことも特徴だが、後部座席の快適性も規格外だそうだ。
「愛煙家の高市首相にとって、広々とした後部座席に腰を下ろし、移動する時間は貴重なたばこタイム。窓ガラスには”特殊加工”が施されていて、写真を撮ると虹色に光が反射するようになっています。外からの視線を気にせず、贅を尽くした後部座席で紫煙をくゆらせるのが至福の時間だとか。実際、高市首相の乗車時間はどんどん延びています」(前出・自民党関係者)
この先は内閣改造や臨時国会召集などの懸案事項も待ち受ける。首相が”いかつい”愛車にこもる時間は長くなる一方だ。
※女性セブン2026年8月20・27日号

自宅で夫の後頭部など切り付けたか…女(51)を殺人未遂容疑で逮捕 女は殺意を否認 香川・高松市

高松市中央町の自宅で、一緒に住んでいた夫(54)の後頭部や背中を包丁で切りつけて殺害しようとしたとして、女(51)が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
警察によると、8日午後11時56分に夫から「妻に刺された」と110番通報がありました。夫は高松市内の病院に救急搬送されました。搬送時にやりとりはできていて、命に別状はないということです。
警察の調べに対して女は、「私が刺しました」と話していますが、殺意は否認しているということです。警察が詳しい状況を調べています。

関電大飯原発3号機が自動停止 発電機で異常か、警報作動

8日午後11時55分ごろ、関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)で、発電機に関する異常を示す警報が作動し、原子炉が自動停止した。関電は、けが人や周辺環境への放射能の影響はないとしている。発電機に磁界を発生させる「励磁機」や発電機本体に何らかの問題があるとみて詳しい原因を調べる。運転再開時期は未定という。
関電によると、励磁機から電気を送って発電機内の回転子を電磁石にすることができなくなったことを示す「界磁喪失」の警報が鳴った。警報を受けて発電機が自動停止し、原子炉には制御棒が自動的に挿入された。連絡を受けた県によると、前回の定期検査で異常は見つからなかったという。
関電の原発を巡っては、今年5月に美浜原発3号機(同県美浜町)でタービンから蒸気が漏れ、手動停止するトラブルも発生している。

「遺族に謝罪の言葉を述べるも、他責的な発言がある」「本件の主犯である」特定少年に無期懲役の判決 《判決理由・詳細》

「遺族に謝罪の言葉を述べるも、他責的な発言がある」「本件の主犯である」特定少年に無期懲役の判決 《判決理由・詳細》
北海道江別市で2024年、男子大学生が男女6人から集団暴行をうけ死亡した事件の裁判員裁判で、札幌地裁は2026年8月7日、強盗致死などの罪で起訴されていた当時18歳の特定少年の川口侑斗被告に無期懲役、当時17歳の少年に懲役30年を言い渡しました。
強盗致死などの罪に問われているのは、主犯格とされる川口侑斗被告と当時17歳の少年です。
判決によりますと2人は2024年10月、江別市の公園で長谷知哉さん(当時20歳)と交際していた八木原亜麻被告や川村葉音被告らと共謀し、長谷さんに暴行を加えて死亡させたうえ、現金やカードを奪うなどしました。
札幌地裁は、川口被告の判決理由について次のように述べました。
【川口被告について】
被告人川口は、被害者と共犯者八木原との交際トラブルとは、何ら関係がなかったのに、被害者と通話をして、被害者がいる江別市へ向かうことを独断で決め、本件公園到着後には、率先して被害者と直接やり取りをする中で、早々に被害者への暴行を開始し、他の者がほとんど暴行に及んでいない状況で、自ら数十回にわたり被害者を殴る蹴るといった暴行に及び、金品の要求をも始めている。
また、被告人川口は、終始自ら暴行を加えるだけでなく、暴行に加担していなかった当時17の少年及び当時16歳の受刑者の少年を暴行へ誘引したり、共犯者滝沢に対して再度飛び蹴りをするよう求めたり、被害者を全裸にして頭髪等へ火をつける、暴行を受けている場面などの動画を撮影するといった残忍な行為を提案したりするなどして暴行をエスカレートさせている。
金品奪取の点についてみても、身勝手な理由で金品要求を開始するや、共犯者の発言を受けつつも、主に自ら被害者とやり取りをしながら、現金やカード等を執拗に要求し、10数える間にカードの暗証番号を言わなければ当時17の少年に暴行させるなどと被害者を脅迫し、被害者が暗証番号を言うまで繰り返し当時17の少年に暴行させるなど主体的に犯行に及び、最終的には被告人川口が「めし行くぞ。」などと言ったことが、本件犯行の終了につながったものとうかがわれる。
さらに、被害者から奪った2000円や、同人のクレジットカードで購入した煙草20箱を取得したほか、同人から奪ったキャッシュカードを用いて引き出した現金12万7000円の分配を決め、自身はそのうち9万円と利益の大半を取得している。
加えて、犯行後には当時17の少年と共に被害者のスマートフォンを破壊し、衣服や持ち物を川に投棄するなどの証拠隠滅行為に及んでいる。
以上のことからすれば、被告人川口は、本件犯行全体を通じて終始共犯者を主導して本件犯行に及んだものというべきであり、本件の主犯であるとの評価が相当である。
被告人川口による暴行の回数や程度は、当時17の少年と並んで他の共犯者と比べて圧倒的に多く、特に出血の多かった頭部、顔面への暴行も認められる。
加えて、被告人川口に次いで暴行回数の多い当時17の少年を暴行に誘引し、全てではないものの個々の暴行の指示もしていることをも考慮すると、死亡結果への寄与も大きい。
被告人川口は、被害者と共犯者八木原との交際トラブルを解決しようとしていたとするが、本件公園到着後は両者の話を十分に聞くこともなく早々に暴行に及んでいるのであって、経緯に酌むべき事情はない。
また、当時16歳の受刑者の少年と共に、自ら警察署に出頭しているものの、両人を除く共犯者ら全員が既に出頭しており、早晩犯行の発覚が必至な状況であったのであるからこの点を酌むことはできない。
被告人川口の難聴や軽度知的障害、これらに対する適切なサポートを受けることができなかったことが、被告人川口が自身の複雑な感情を暴力に発展させる行動パターンを獲得するのに一定程度影響したことは否定できないものの、家庭内で暴力行為に及んでいた形跡はないこと等に照らし、暴力を振るう相手や状況を選んでいたことがうかがわれ、結局のところ暴力という手段を選択するか否かは被告人川口が自ら決定していたものと考えられる。
そうすると、前記の諸事情が本件に与えた影響は限定的であり、これを被告人川口のために大きく考慮することはできない。
また、被告人川口は、当公判において、被害者や被害者遺族らに対する謝罪の言葉を述べるものの、自らの行動の要因を他者に求めるなど他責的な発言があり、自身の行為が及ぼした影響や、自身の内面的な問題について理解を深めることはできておらず、自らの犯した罪に十分に向き合うことができているとはいい難い。
以上のことからすれば、若年であることなどを最大限考慮しても、本件事案の悪質さや終始犯行を主導し、被害者の死亡にも大きく寄与した被告人川口の責任の重さからすれば、検察官の求刑どおり、無期懲役に処するのが相当である。
※STVでは今回の裁判の「特定少年」について、事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、実名で報道しています。

北アルプス燕岳へ続く主要道で土砂崩れ、山小屋宿泊客ら390人が孤立状態…土石流で橋が流されたか

長野県安曇野市は9日、同市穂高有明の県道槍ヶ岳矢村線で8日夜に土砂崩れが発生したと発表した。同線は北アルプス・燕岳へ続く主要道で、山小屋や温泉宿の宿泊客とみられる約390人が孤立状態という。けが人や車両の巻き込まれは確認されていない。
市によると、同線では8日午後8時半から、規制雨量を超えたため交通規制が行われ、県や市がパトロール中に土砂崩れを確認した。復旧に向けて準備を進めている。
県安曇野建設事務所によると、現場では川にかかる橋が土石流によって流されたとみられる。路上には大きな岩が転がっており、同事務所は「車が通るようになるまでには相当な時間がかかる。徒歩で移動できるよう、仮復旧を検討している」としている。
長野地方気象台によると、8日夜の県内は暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内各地で大雨が降った。安曇野市内では、9日午前1時50分までの12時間で降水量78ミリを観測した。

表参道で当て逃げされたタクシーがビルに突っ込む

東京都港区の表参道交差点で、乗用車に衝突されたタクシーがビルに突っ込みました。タクシーに乗っていた運転手と客が軽いけがをしました。
【映像】衝突で激しく破損したタクシー
午前4時まえ、港区の表参道交差点で乗用車に衝突されたタクシーが交差点横のビルに突っ込みました。
警視庁によりますと、国道246号線を渋谷方面に向けて直進していた4人乗りの乗用車が交差点内でタクシーにぶつかり走り去ったということです。
乗用車に衝突されたタクシーは止まり切れずビルに突っ込んだとみられていて、タクシーの運転手と客1人が軽いけがをしました。
乗用車の運転手は少し離れた場所でみずから110番通報し、調べに対して「眠かった」などと話しているということです。
警視庁は事故の詳しい経緯を調べています。(ANNニュース)

核廃絶や平和、一日も早く=「人間の鎖」や灯籠流し―長崎

原爆投下から81年を迎えた9日、長崎市松山町の爆心地公園や周辺では、犠牲者の冥福を祈る人々の姿が見られた。一人ひとりが一日も早い核兵器廃絶を願い、平和な世界の実現を求めた。
早朝、核兵器廃絶を目指して署名活動に取り組む高校生平和大使らによる集会が開かれた。約100人が原爆落下中心地碑の周りで手を取り合って「人間の鎖」をつくり、核兵器のない世界の実現を願った。
参加者を代表し、高校3年中山実央梨さん(17)が「二度と戦争が起こってほしくないという切実な思いをしっかりと受け止め、次へ語りつないでいく責任がある」と宣言した。
集会に参加した被爆4世の高校2年中尾絢音さん(16)は「81年前の惨禍を二度と繰り返してはならないという発信をしていきたい」と語った。
祖母が爆心地から3.5キロで被爆し、現在平和教育を研究しているという大学院生の山西咲和さん(25)は「どうして戦争を学ぶのか、どうやったら平和をつくることができるのか考えられるような平和教育をつくっていきたい」と話した。
9日夜には、犠牲者を悼む「万灯流し」が行われた。市内の小中学生らが「愛と平和」などと側面に記したおよそ1000個の灯籠に明かりをともし、爆心地公園周辺の川沿いに設置したり、川に流したりした。
万灯流しに参加した被爆2世の本田美津子さん(58)は「子どもたちの未来のためにも、平和を守っていかないといけない。そんな願いを込めて灯籠を流した」と話していた。 [時事通信社]

NHK中継映像が再び高市首相の表情をとらえる 長崎平和祈念式典で鈴木市長の「平和宣言」時に

長崎は9日、米国の原爆投下から81年の「原爆の日」を迎え、市内の平和公園で長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれた。その様子は、NHKで生中継された。
鈴木史朗市長が「平和宣言」を読み上げる中、6日に広島で行われた原爆死没者慰霊式・平和祈念式と同様に、市長の訴えを聴く高市早苗首相の横顔を、カメラ映像がフォーカスしてとらえる場面があった。
鈴木市長は「平和宣言」の中で、世界各国の指導者や、核保有国などの指導者に向けたメッセージを読み上げた後、日本政府へのメッセージを口にした。NHKの中継映像が高市首相の表情をとらえたのは、その場面だった。
鈴木市長は、「とりわけ日本政府は、今年初めて開催される核兵器禁止条約再検討会議に参加し、唯一の戦争被爆国としての歴史的使命を全うすべきです。不戦の決意が込められた日本国憲法の平和の理念と非核三原則を堅持し、国際社会の緊張緩和と軍縮に向けた外交を強化してください。北東アジア非核兵器地帯の実現などを通じて、核兵器に頼らない安全保障政策への転換を求めます」と述べ、「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則の堅持を訴える内容にも触れた。「さらに、平均年齢が86歳を超えた被爆者への援護の充実と、いまだ被爆者と認められていない被爆体験者の一刻も早い救済を強く要請します」とも訴えた。
中継映像では、高市首相は真剣な表情で、鈴木市長の訴えを聴いていた。
一方、その後、来賓としてあいさつした高市首相は、「81年前の長崎と広島の惨禍を決して繰り返させてはなりません」とした上で、「我が国は、非核三原則を堅持しており、『長崎を最後の被爆地に』という誓いのもと、唯一の戦争被爆国の使命として、核兵器のない世界の実現に向けた現実的かつ実践的な取り組みを推進しています」と言及。広島でのあいさつと同様に、「非核三原則」の堅持については、現状の説明をするにとどめた。
中継映像は、高市首相のほかに各国の出席者の表情もとらえた。鈴木市長は、「長崎を最後の被爆地に」と語気を強め、「この誓いを永遠の事実とするために、長崎は世界中の平和を求める人々と連帯し、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて、決してあきらめず歩み続けていくことをここに宣言します」と、訴えた。