ナフサショックの裏で高市政権が犯した「2つの重大ミス」…政府の情報発信が招いた“静かな物流危機”

カルビーがスナック菓子「ポテトチップス」など主力商品のパッケージを白黒に変えると発表し、ネットで大きな話題を呼んだ。パッケージ変更の背景には、中東危機で印刷インクの原料である溶剤や樹脂の品薄状態がある。インク用溶剤の原料にあたる原油やナフサは輸入に頼っているが、政府は「日本全体として必要な量が確保されている」「目詰まり解消が進んでいる」と主張。だが、インフルエンサーのオオサワ・キヌヨ氏は「日本政府は二つの失敗を犯した」と指摘する。その二つの失敗とは。
【画像】「上等やないかいっ」高市首相の外交姿勢を象徴する過去のSNS発信
足りているのか、足りていないのか
ホルムズ海峡封鎖当初、「6月にナフサが枯渇する」という警鐘を鳴らす人が出た。それからしばらく経つ。あの予測は外れた、と鬼の首を取ったようにSNSで叫ぶ声がある。「全然足りてるじゃないか」「騒ぎ過ぎだった」と。しかし、その指摘は、問題の本質を見ていない。
ナフサ関連製品が底をつかなかったのは、通常であれば流れていたどこかへの供給を、各プレーヤーが意図的に絞ったからだ。これは「年金は破綻しません」「日本の財政は破綻しません」というのと構造が同じである。
原料の減少分に合わせて供給を制限すれば、確かに枯渇は先送りできる。しかしそれは問題が消えたことを意味しない。痛みをどこかに転嫁しながら、延命しているに過ぎない。
目詰まりの現場で何が起きているか
政府のヒアリングはあくまで伝聞である。実態は現場に出れば即座にわかる。食品などの工場では、容器やフィルムの異常な価格改定や出荷制限がすでに始まっており、直近では物流に使うPPバンドの供給にまで制限がかかった。
あるメーカーから届いた案内文にはこうある。「中東情勢の影響によるPPバンドの出荷規制に伴い、供給不足が見込まれます。つきましては、現在の2本掛け仕様から1本掛けへの変更を、5月生産分より順次実施いたします」。
PPバンドとは、段ボールを束ね、物流の最前線で使われるごく地味な資材だ。しかしこれが絞られれば、食品の出荷体制そのものに影響が及ぶ。
石油化学産業の川上で何かが起きれば、その波紋は川中・川下へと静かに、しかし確実に広がっていく。枯渇という劇的な事態は起きていないかもしれないが、日本経済のあちこちで、じわじわとした毀損が進行している。そしてその被害は弱い立場の企業ほど大きく出る。
ではなぜ、このような「目詰まり」が起きたのか。
現場の苦境を「気のせい」と言い捨てるに等しかった政府
直接の引き金は中東での戦争であり、ホルムズ海峡の封鎖だ。しかし問題は、そこではない。問題は政府が発信した情報が、あまりにも曖昧なままだったことにある。
象徴的だったのが、木原官房長官が4月17日の記者会見で、「石油ショックとは思っておりません」と発言したことだ。過去の石油ショックとの比較を否定し、国民に冷静を呼びかけるメッセージのつもりだったのだろう。
しかし、すでに現場で供給制限や価格高騰に直面していた企業にとって、この発言は逆効果だった。「必要量は確保されている」という言葉と、目の前で届かなくなっていく資材の現実がまったく噛み合わない。
政府が現場を把握していないのではないかという不信感が広がり、その発信を信用せずに、むしろ自己防衛的な動きをすることに拍車をかけた。「石油ショックではない」という言葉は、現場の苦境を「気のせい」と言い捨てるに等しかったのだ。
もう一つ、見過ごせない問題がある。ガソリン価格の話だ。政府はガソリン補助金を再開し、170円を超える部分を全額補助する変動型の仕組みで、店頭価格を170円程度に抑制している。
確かにガソリン価格は落ち着いて見える。「高市政権のおかげでガソリン代が上がらない」と言う人もいる。しかし原資は税金であり、財源がどう変わっても「消費者が後から負担する」という構造は何も変わらない。
消費者は給油のたびに「安く済んだ」と感じるかもしれないが、その分は後から税負担として回ってくる。価格統制の見た目だけを政策の成果と錯覚させる構造は、まさに政府の失敗の延長線上にある。
企業は最悪のシナリオを前提に動くしかない
企業が経営判断を下すには、具体的な情報が要る。備蓄は取り崩すのか。いつまで備蓄に頼ることになるのか。確定しているタンカーのスケジュールはどうなっているか。
「原油を確保した」という言葉は、定期的に安定供給されるという意味なのか、それともスポット調達に過ぎないのか。
こうした問いへの答えが示されなければ、企業は最悪のシナリオを前提に動くしかない。憶測が憶測を呼び、自己防衛的な在庫抱えや出荷制限へとつながる。
川上業者が身を守るために出荷を絞るのは経済合理性として当然だ。しかしその連鎖が積み重なれば、実際以上の「目詰まり」が社会全体に生じる。
混乱はSNSのデマではなく「政府の情報発信の失敗」
今回の混乱は、SNSのデマでも、市場の失敗でもなく、政府の情報発信の失敗によって引き起こされたものだ。
中東にて戦争が起きた直接の責任は日本政府にはない。だがその後の情報整備の責任は、外交・産業政策・資源調達のすべてを一手に把握できる立場にある政府だけが負うことができる。
「他国よりマシ」「政府はよくやっている」という評価で甘やかしても、企業にも消費者にも何の益もない。過剰な批判も生産的ではないが、政府に対して求めるべきことは明確だ。必要な情報を、必要なタイミングで、具体的に出すこと。それだけである。
ここで外交の話に踏み込まざるを得ない。今回のホルムズ危機で日本が選択肢を持てなかった背景には、高市首相の外交姿勢の問題が深く関わっている。
高市氏は政調会長時代の2022年、ロシアから入国禁止指定を受けた際、SNSで「上等やないかいっ。招かれても行かんわい!」と発信していた。外交のトップとなった今、その気質はそのまま外交姿勢に引き継がれている。
現職自衛官が在日中国大使館に侵入し逮捕される事件が起きた際、政府は「誠に遺憾」という言葉で済ませた。中国側は「在外公館への警備責任を果たしていない」と反発し、外交摩擦の口実を与えてしまった。
高市外交が失ったもの
また米国・イスラエルがイランを攻撃した局面では、数日のうちに民間人犠牲を理由としてイランを名指しで非難した。
米国の攻撃には「法的評価は差し控える」としながらイランだけを名指しする姿勢は、みずから窓口の一つを閉じる結果となった。戦後日本がやってきた米国とイランへの折衝外交はどこにいったのか。
国と国との間にトラブルは必ず起きる。しかし、どれだけ激しく対立しようとも、いつかは停戦の話になり、和平交渉が必要になる。
現代においてメディアの目が世界中に行き届いている以上、どちらかが完全に消えるまで戦い続けるなどという結末は現実的にあり得ない。つまり、相手が誰であれ、効果的な対話のできるパイプを常に確保しておくことは、国家の基本的な義務である。
今、日本が進めている軍備や開発の意味も、ここから問い直す必要がある。和平交渉のテーブルに相手を引き出すための抑止力としての軍備なら理解できる。
しかし高市氏の言動を見ていると、軍備や同盟を「相手を制圧する道具」あるいは「戦争に勝つための武器」として使っているように映る。
問題の本質は「情報」と「外交」の設計にある
それは隣国を刺激する軍拡競争への道だ。啖呵を切ることに国益はない。必要なのは、喧嘩を売られても冷静に対話の糸口を探し、粘り強く交渉を継続する忍耐力だ。
ホルムズの危機において、日本はイランとの独自パイプを活かせる立場にいたはずだった。しかし、首相自らがイランとの対話回路を閉じてしまった。
日本政府の失敗は二つある。一つは、危機に際して企業・市場が判断できるだけの情報を出せなかったこと。もう一つは、エネルギー調達において外交的な選択肢を複数持てていなかったこと。
PPバンドが不足している物流の現場から見えるのは、石油化学の川上で起きた小さな乱れが、静かに、しかし確実に日本の産業・物流・食卓へと波及しているという事実だ。「枯渇しなかった」と胸を張れる話ではまったくない。
情報を出す、対話を続ける。この二つの基本を取り戻すことなしに、次の危機にも、またその次の危機にも、日本は同じ轍を踏むことになる。
文/オオサワ・キヌヨ 写真/shutterstock

《トクリュウ現場指示役・竹前夫妻の素顔》「若いタトゥーの兄さんが『パンクしてんじゃねーか!』とキレて車を…」夫妻と“未成年強盗団”を結ぶ“白の高級外車”めぐる目撃談

5月14日、栃木県上三川町の住宅で農業法人を経営する一家に複数人が押し入り、母親(69)が刃物で殺害され同居する息子2人も重軽傷を負った強盗殺人事件。栃木県警の広域連携捜査により、事件の実行役として逮捕されたのは神奈川県内に住む16歳の男子高校生4人であることが判明した。
少年らの供述などもあり、栃木県警は5月17日にはさらに横浜市在住の無職・竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)を強盗殺人の疑いで逮捕。2人を事件の”指示役”とみて、匿名流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯罪として捜査を進めている。【前後編の前編】
「夫の海斗容疑者は羽田空港の国際線ターミナルで、妻の美結容疑者は横浜市内のビジネスホテルでそれぞれ身柄を確保されている。海斗容疑者はすでに出国手続きを終え、”高飛び”の直前でした。夫妻はともに逮捕を逃れようとしていた可能性が高い。
捜査関係者によれば事件当時、指示役の2人は栃木県内にいましたが、実行役の少年らとは離れた場所にいた。2人は自宅がある横浜市から県内入りし、その後に県外に立ち去ったとみられます。聴取や聞き込みのほか、他の県警などと連携した防犯カメラの『リレー捜査』も功を奏し、スピード逮捕に繋がった」(大手紙社会部記者)
指示役の竹前夫妻と少年らの接点はどこにあるのか。
「逮捕された男子高校生の1人がSNSで『闇バイト』に応募したことがきっかけです。県警はこの少年がほかの高校生3人を誘ったり、竹前夫婦とつながったりしたことから、6人での犯行になった。
しかしあくまで竹前夫妻らは”現場指示役”だった可能性が高い。警察は事件そのものを計画したさらに上位の指示役がいるとみて、特定を急いでいます」(同前)
さらに夫妻と少年たちの接点とされるのが、白の高級外車だ。この車は実行役の少年らが犯行に使ったとされているもので、15日夜に相模原市で逮捕された少年の自宅付近の公園で発見され、のちに警察に押収されている。県警は夫妻がこの車を事件当日、少年らに貸し出したとみているようだ。
この白の高級外車は事件前、竹前夫妻の自宅付近でもたびたび目撃されていた。近隣に住む50代の男性が話す。
「遅くとも5月に入ってから、左前のヘッドライトが壊れた白の高級外車は、よくそこのアパートの前の道路に路駐されていましたよ。邪魔なので誰か通報しないのかなと、たまに気にして見ていたら、若いタトゥーの兄さんと子どもを抱いた女性が使っているのを何回か確認しました。
車を認識してから数日後、犬の散歩に出かけたら後ろのタイヤがパンクしていました。『邪魔だから嫌がらせされたんだろう』と思ってみていると、ちょうどそのとき、いつもの男性が奥さんとマンションから出てきて、タイヤを蹴って『パンクしてんじゃねーか!』と怒ってそのまま車を出した。翌日、車を見た時にはパンクが直っていたので、修理に行ったんじゃないですかね」
この男性は、美結容疑者と思われる女性について、”不審な挙動”をすることがあったとも証言するのだ──。
(つづきを読む)
「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X」のDMまで情報をお寄せください。
・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information
XのDMは@news_postsevenまでお送りください!

「クマ目撃」いたずら投稿続発、確認や削除作業追いつかず…青森県「業務妨害罪の可能性」

県民からのクマの目撃情報をインターネット上でまとめる青森県の新システム「くまログあおもり」で、虚偽とみられる投稿が複数件確認されている。県は「虚偽の投稿は偽計業務妨害罪にあたる可能性がある」として、誤った情報の投稿をやめるよう呼びかけている。青森市は19日午後1時、24時間対応で目撃情報を受け付ける専用ダイヤル(017・718・1592)を開設する。
県自然保護課によると、同市内の商業ビルでクマ1頭の緊急銃猟が行われた15日以降、虚偽とみられる投稿が増加した。「ヒグマが線路の上で乱闘していた」「40頭のクマが隊列を作って行進していた」など、明らかに虚偽の投稿も確認されたという。
くまログへの投稿に対し、市町村は現地で足跡やフンといった痕跡を探すほか、周辺への聞き込みをして内容を確認している。くまログには多い日で80件を超える目撃情報が寄せられており、同課や市町村による確認や削除作業が追いついていない。
県環境エネルギー部の吉田巧次長は「いたずらの投稿は厳にやめていただきたい。虚偽の投稿は警察へ相談することを考えている」と話している。
18日に記者会見した青森市の西秀記市長は「クマを目撃したら、県の『くまログあおもり』への投稿ではなく、まずは警察か市に連絡をしてほしい」と話した。

日韓首脳、緊急時の石油製品の融通などで協力確認で調整…きょう首脳会談 政策対話も立ち上げへ

高市早苗首相は19日、韓国南東部の安東を訪問し、李在明大統領と首脳会談を行います。
政府関係者によりますと、会談で両首脳は、中東情勢の緊迫化をうけ、エネルギー安全保障分野などの協力を盛り込んだ共同文書を発表する方向で最終調整しています。
この中では、危機の際に両国が自国で精製するガソリンや軽油などの石油製品を融通することや、不必要な輸出規制を控えることなどが盛り込まれる見通しです。
また、高市首相が先月表明したアジア各国の原油調達などを金融面で支援する枠組み「パワー・アジア」について、両国が協力する可能性を検討することも盛り込まれる見通しです。こうした協力を協議するために、両国は「産業・通商政策対話」を立ち上げる方向で調整しています。

「パンチ」のサル山侵入容疑で逮捕のアメリカ人2人「罰ゲームでやった」「逮捕に納得していない」

オランウータンのぬいぐるみを抱える姿が世界的に人気となったニホンザル「パンチ」が暮らす千葉県の市川市動植物園のサル山に侵入して園の業務を妨害したとして、市川署は18日、いずれも自称で米国籍の大学生(24)と、歌手(27)の両容疑者を威力業務妨害容疑で緊急逮捕したと発表した。逮捕は17日。
発表によると、2人は共謀し、17日午前10時50分頃、立ち入りが禁止されているサル山に柵を乗り越えて侵入し、職員に安全確認などの対応をさせるなどして業務を妨害した疑い。大学生が侵入し、歌手がその様子を撮影していたとみられる。
大学生は「逮捕に納得していない」、歌手は「私は柵の中に入っていないので、逮捕された事実は正しくない」と供述している。
同署によると、大学生は、現場に駆けつけた警察官に「罰ゲームでやった」などと話したという。

自宅に立てこもり警察官らに暴行か 34歳消防士を逮捕 川崎

自宅に立てこもり、警察官らに暴行するなどしたとして、神奈川県警川崎臨港署は18日、川崎市川崎区鋼管通2、臨港消防署消防士、前田尚也容疑者(34)を公務執行妨害容疑で逮捕した。「公務を妨害していない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は17日午後11時半ごろ~18日午前1時56分ごろまでの間、川崎臨港署の警察官らに包丁を向けたり、ガラスのコップを投げつけたりして、脅迫や暴行を加えたとしている。前田容疑者は自宅に4時間近く立てこもったが、県警捜査1課特殊班が突入し、逮捕した。
同署によると、17日夜、「男女がけんかをしているような声が聞こえる」と110番があり、署員が訪れると、包丁を手にし酒に酔った容疑者と、交際相手の女性がいた。【真栄平研】

66年前の写真展示きっかけに4姉妹が再会 「言葉にならない」

福岡県みやこ町歴史民俗博物館で開催中の昭和100周年をテーマにした特別展正面に、町内の商店一家を昭和30年代半ばに写した写真が展示されている。66年前に撮影されたこのモノクロの1枚をきっかけに、写真で肩を寄せ合う4姉妹が数年ぶりに写真の前で再会し、思い出を語り合った。
店はみやこ町光冨の鮮魚・日用品販売「門田商店」。故・門田吉夫さんが戦後すぐに魚屋を開いたのが始まり。その後、木炭などの燃料や冷蔵庫用の氷を配達し、日用品もそろえる商店に発展した。
再会したのは門田さんの娘で、長女有賀淳子さん(78)=福岡市▽次女深川英子さん(76)=宗像市▽三女高辻光代(てるよ)さん(73)=鞍手町▽四女門田佳子さん(71)=みやこ町――の4姉妹。結婚などでそれぞれ家を出た後、顔をそろえる機会が減っていたという。
1960(昭和35)年の正月に撮影されたセピア色の写真には、門田さんと4姉妹ら一家や店の番頭といった計11人が並ぶ。博物館が今春、昭和期の写真を募ったのを受け、佳子さんが家庭で眠っていたアルバム数冊を提供。その中の1枚が巨大写真(縦約3・2メートル、横約3・6メートル)として特別展の正面を飾った。井上信隆学芸員は「家族経営する商店一家が三輪自動車の前で記念撮影しており、高度成長さなかの勢いや昭和の息遣いを感じさせた」と話す。
門田商店は現在も吉夫さんの孫で佳子さんの長女奈津子さん(40)が後を継ぐ。
写真が展示される博物館で会おうと約束していた4姉妹。17日、写真のように肩を寄せ、語り合った。深川さんは「60年以上を経て、写真の前で4人が集えて感激です」、佳子さんは「家族の写真を特別展に飾ってもらい、言葉にならない」と喜んだ。
特別展は6月21日まで。観覧料は大人200円、高校生以下100円。町歴史民俗博物館(0930・33・4666)。【出来祥寿】

【速報】父親の車の復旧作業中に…追突で挟まれ20代息子が死亡 計4台が絡む多重事故に 阪和道

18日夜、和歌山県海南市の阪和自動車道のトンネル内で車4台が絡む多重事故があり、車外に出て故障車の復旧作業をしていた20代の男性が、追突の弾みで車に挟まれ死亡しました。
事故があったのは、和歌山県海南市の阪和自動車道下り線の下津トンネル内で、18日午後10時半ごろ、近くを通った車から「車と何かがぶつかった事故です」と110番通報がありました。
警察によりますと、41歳の男性が運転する軽自動車が故障し、救助にかけつけた息子の男性が運転する普通乗用車とともに2台で路肩に停車していたところ、後ろから走ってきた別の軽自動車が停車中の父親の軽自動車に追突し、さらに後続の1台も追突して、あわせて4台が絡む多重事故となりました。
その際、普通乗用車の外に出て父親の軽自動車の復旧作業をしていた湯浅町の建設作業員、山崎誠羅さん(20)が、衝突で弾き出された父親の車と自らの車との間に挟まれ、山崎さんはかけつけた救急隊によって病院に搬送され、その後死亡が確認されました。
この事故でほかにも父親を含む3人がケガをしましたが、いずれも軽傷だということです。
山崎さんは父親の運転していた軽自動車が故障したため、別の場所から救助に来ていて、事故が起きた当時は、自らの車と父親の軽自動車をケーブルでつなぐなどして復旧作業をしていたということです。
事故の影響で、阪和自動車道は海南ICから有田南ICの間が約5時間にわたって通行止めとなりました。
ネクスコ西日本では、高速道路上でトラブルや故障、事故があった場合の対応として、以下のように呼び掛けています。
【ネクスコ西日本ホームページ<よくある質問>より】
Q.高速道路上で事故、故障があったときはどうしたらいいですか?
①ハザードランプをつけ、後続車に合図をしてください。停車後、発炎筒や停止表示板でさらに合図を!後続車からの追突事故防止のためハザードランプをつけ、事故・故障発生の合図を必ず行ってください。

なお、故障の場合は、急ブレーキをかけずに緩やかに減速し、極力路肩や非常駐車帯に停車させてください。停車後は発炎筒や停止表示板で、後続車に事故車や故障車の存在を知らせてください。
②運転者も同乗者も通行車両に注意しながら車を降り、ガードレールの外など安全な場所にすみやかに避難してください!車内や車の前後での待機は、後続車から追突される恐れがあり危険です。

ガードレール外など、安全な場所にすみやかに避難してください。事故や故障時に車の前後や路肩にいて、後続車にはねられるといった死亡事故が多発しています。
③非常電話で事故・故障状況を通報してください!事故の場合には、110番もしくは非常電話等を利用して通報してください。故障の場合には、非常電話もしくは道路緊急ダイヤル(#9910)で通報してください。

道路管制センターにて交通管理隊を出動させるとともに、情報板を点灯し、二次事故防止のための後続車両への注意喚起を行います。警察と連携して円滑に事後処理を進めていくうえでも、ぜひともお願いいたします。なお、非常電話は1km(トンネル内は200m)おきに設置されています。

部活遠征の安全確保の徹底通知 文科省、磐越道のバス事故受け

文部科学省は19日、福島県郡山市の磐越自動車道で北越高(新潟市)の男子生徒1人が死亡したマイクロバス事故を受け、部活遠征や校外活動での安全確保の徹底を求める通知を出した。対象は全国の教育委員会と、私立学校を所管する都道府県。
通知では、貸し切りバスでの移動を事業者に依頼する際は適切な契約を結び、乗車時に事業用の「緑ナンバー」かどうかを確認するといった対応を要請。学校所有の車両を使う場合も運転者が適切な免許を持っているか、保険に加入しているかを確認するよう求めた。
また、長距離移動の遠征について、必要性や公共交通機関の利用を含めた移動手段の検討なども盛り込んだ。
松本洋平文科相はこの日の閣議後記者会見で、国土交通省との連絡会議を設置する方針を明らかにした。21日に関係局長を集めた初会合を開き、6月中に安全対策を取りまとめる。松本氏は「学校関係者、バス事業者などの視点を踏まえ、実効性の高い対策を検討する」と述べた。

《粉ミルクとエナジードリンクを一緒に…》16歳の強盗殺人集団を操った“指示役の20代夫婦”は事件3週間前にも警察沙汰「クラクション鳴らされて激昂」「0歳の長女も一緒だったのに…」【栃木・トクリュウ事件】

世間を震撼させる凶悪犯罪が栃木県・上三川町で起きた5月14日、農業法人を経営する一家の邸宅に複数人の集団が侵入し、母親(69)が殺害され同居する息子2人も大怪我を負った強盗殺人事件。15日までに実行役の少年4人(いずれも16歳、神奈川県在住)が逮捕され、さらに17日、竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が強盗殺人の容疑で逮捕された。全国紙社会部記者が語る。
「竹前夫婦は、少年たちに強盗殺人を指示した『指示役』とみられる。夫の海斗容疑者は羽田空港国際線ターミナルで逮捕されており、出国逃亡する直前だったとみられます。妻の美結容疑者は、生後7か月の長女と一緒に神奈川県内のビジネスホテルにいるところを発見、確保され、逮捕に至った。
司法解剖の結果、被害者の母親には刺し傷が20か所以上あったと報じられており、凶器には刃物のほかバールも用いられた。犯行態様は凶悪この上ない。
栃木県警の捜査本部は、竹前夫婦にも指示をした『さらに上の指示役』がいる匿名流動型犯罪グループ事件、通称・トクリュウ事件とみて、慎重に捜査を進めています」
少年4人を凶行に至らせた20代夫婦はどのような人物なのか。夫妻の自宅は神奈川県・横浜市の日産スタジアムなどからほど近い、アパートの一室だった。近隣住民が語る。
「大きな声を出すこともあって、目立つ夫婦ではありました。今も自宅のベランダにゴミが放置されているんですが、粉ミルクの缶とエナジードリンク、甘い炭酸飲料などの缶が一緒くたに放置されていました」
さらに近隣に住む別の女性は、事件の約3週間前となる4月下旬、夫婦が「警察沙汰」を起こしている現場を目撃していた。
「夕方家の前を通ったら、男性同士が怒鳴り合いをして、警察がそれぞれを必死になだめていて、大騒ぎになっていたんです。聞くと、旦那さんが駐車場から車で出て行こうとした時に、通りを走っていた原付とぶつかりそうになり、原付がクラクションを鳴らしたことでトラブルになったそう。
旦那さんは軽自動車で、奥さんと赤ちゃんも一緒でした。大きい声で怒鳴り合うので、奥さんが周囲に『警察呼んで!』と言って警察がくることになった。警察がきても旦那さんの怒りは収まらず、警察官が2、3人がかりで『手を出さないで!』と諭していました。
タトゥーを入れたやんちゃそうな男性が旦那さんの友達として一緒にいた姿は、近所でも見たことがある人がいる。会えば挨拶するそうで、『意外とちゃんとしてるんだ』と言ってましたが、警察沙汰の際は本当におっかなかったですね」
事件当日、夫妻は栃木県内の別の場所から少年たちに指示を出していたと見られている。0歳の赤ちゃんを持つ親が、なぜこんな残虐な犯罪に手を染めたのか。捜査本部は夫妻と少年たちのつながりや上位の指示役の存在について、慎重に捜査を進めている。
「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X」のDMまで情報をお寄せください。
・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information
XのDMは@news_postsevenまでお送りください!