「高市vs麻生」の最終決戦が始まった…9月の内閣改造・党役員人事で「真の勝者」を左右する政治家の名前

9月は政治決戦の1カ月になる。国際的に見れば、9月24日に予定される米中首脳会談だ。
アメリカのトランプ大統領(80)が、イランのみならず、イランと取引がある国にも制裁を加えると発表したのも、中国からの輸入品に7.5%の追加関税を課す検討に着手したのも、中国の習近平国家主席(73)との会談を有利に運ぶための手段にほかならない。
国内的に見れば、9月16日~18日、高市早苗首相(65)が実施する内閣改造と自民党役員人事である。
人事の日程に関しては、与党で飲食料品の消費税減税を含めた税制改正大綱をまとめ、減税で「踏み絵」を踏ませたあとの9月下旬になるとの見方もなくはない。
いずれにしても、今回の人事を見れば、高市氏が、今や自民党の最高権力者となっている麻生太郎副総裁(85)に「この先もすがる」のか、それとも「関係を断つ」のかが鮮明になる。もっと言えば、両者の勝ち負けが明確になるからである。
「確かに麻生さんは、先の国会で事実上、皇室典範改正を主導し、一方で、高市氏と日本維新の会の吉村洋文大阪府知事(51)との間で握ってきた衆議院の議員定数削減法案を先送りさせるように動いたかもしれません。でもね……」
ある自民党麻生派の衆議院議員は、各メディアが報じている「高市vs麻生」の構図に否定的な見方を示す。
「麻生さんの政治家としての総仕上げは憲法改正なんですよ。それを実現させるには、保守派である高市さんのままのほうがいい。高市さんだって、来年秋の自民党総裁選挙で再選を目指すなら、麻生さんの力が絶対に必要」
つまり、高市氏と麻生氏は、私的な感情を曲げてでも「Win-Win」の関係を維持したほうが、それぞれの政治目標を達成するうえで得だと言うのだ。
確かにそうだ。ただ、それだけではない。
高市氏は、8月27日、読売新聞の単独インタビューで、「成長なくして財政の持続可能性は維持できない」と述べ、持論である「責任ある積極財政」を通じて国内投資を喚起し、「成長と財政規律」の両立を目指すと強調した。
消費税減税に慎重で財務省の意向を代弁してきた麻生氏にすがっていては、「サナエノミクス」は実現できない。
6月30日、経済財政運営に関する「骨太の方針」を発表して以降、ますます円安・債券安・長期金利上昇が進んでしまった後始末、さらには、飲食料品の消費税率引き下げに伴う財源確保といった課題も、高市氏主導で解決してこそ、支持率も回復するというものである。
その意味では、「X(旧twitter)で『寝てません』アピールをするよりも、麻生氏頼みから決別したことを人事で示したほうがいい」(自民党・旧安倍派衆議院議員)とも言えるのだ。
高市氏が麻生氏に「すがる」か「関係を断つか」、あるいはどちらが勝者となるのかを見極めるポストがいくつか存在する。
現時点で、筆者が衆参両院の国会議員や東京・永田町で常駐取材をしているジャーナリストから聞き取りをした内容から列記してみる。
麻生氏の義弟で財務相経験者の鈴木俊一幹事長(73)が留任なら麻生氏の勝利。現状ではその方向。高市氏が鈴木氏より信頼し、旧安倍派を束ねることもできる萩生田光一幹事長代行(63)が昇格なら引き分けだ。萩生田氏は麻生氏にも接近し、「国民民主党を与党に」との考えでも一致している。
一部に、幹事長経験者の茂木敏充外相(70)を起用するのではという見方もあるが、鈴木氏を副総理や財務相として閣内入りさせ、幹事長には、麻生氏と近い茂木氏や麻生派の有村治子総務会長(55)を抜擢するようなら麻生氏の勝利となる。
ほかに、「麻生氏と対立してきた武田良太元総務相(58)を抜擢するのでは?」との声もあるが、そうなれば麻生氏との全面戦争が避けられなくなる。
8月25日、高市氏と麻生氏が首相官邸でランチをしたことを考えると、現時点で高市氏に麻生氏と完全に決別する考えはなく、武田氏起用はないと見る。
普通に考えれば、女性初の財務相で、「責任ある積極財政」の中核を担う片山さつき氏(67)は留任濃厚。ただ、先の財務事務次官人事をめぐり、片山氏が、高市氏が考えていた青木孝徳主税局長(60)ではなく宇波弘貴主計局長(61)を昇格させたことで亀裂が生じたとの話もある。
ただ、片山氏は高市氏と並ぶ政権の2枚看板。もし交代なら「官房長官か幹事長に横滑りさせちゃうんじゃないの?」(前述の旧安倍派衆議院議員)との声もある。片山氏留任、もしくは消費税減税で汗をかいてきた小野寺五典税調会長(66)あたりを起用するなら高市氏の勝利。鈴木氏の復帰や小林鷹之政調会長(51)のような財務省出身者が就くなら麻生氏の勝利。
これも常識で考えれば木原稔官房長官(57)の留任。しかし、木原氏では国民受けが芳しくない。注目度と発信力強化のため、一時は、前述したように片山氏横滑りに加え、「小泉進次郎防衛相(45)の抜擢も」という噂も流れた。
確率は低いが、近畿大学の理事長を務め、高市氏が落選中、教授に招聘した世耕弘成元参議院幹事長(63)が組閣時までに自民党に復党できれば、まさかの抜擢もあり得た。
そうなれば高市氏勝利だが、先々、世耕氏を重用すれば、旧安倍派で5人組と言われた萩生田氏や西村康稔選挙対策委員長(63)は反発し、麻生氏だけでなく旧安倍派の支持が得られにくくなるリスクが生じる。
地方自治や情報通信を所管する総務省。現在の林芳正総務相(65)は、来年秋の総裁選挙に備え閣外に去るとの見方が有力。
その場合、自民党と連立を組み、「大阪を副首都に」を目指す維新からの入閣が濃厚。政治キャリアから言えば、コックから政治家に転身した馬場信幸元代表(61)か藤田文武共同代表(45)あたりが最有力。
ただ、政治の世界には、体操で言えば「ウルトラC」どころか「E難度」の技も存在する。維新の協力が命綱の高市氏は、「心の友」でもある吉村氏に大阪府知事との兼務で入閣を要請する可能性もある。これが実現すれば高市氏の勝利ではあるが、自民党内はもとより維新の中でも、「大阪を二の次にする気か?」と反発が拡がるのは必至。
もっと高難度だが、先頃、再選不出馬を表明したばかりの福岡市長、高島宗一郎氏(51)が抜擢される、と言えば先走りすぎか。高島氏は麻生氏の支援を得て市長に就任した人物で、地元の評判も良い。電撃的な不出馬宣言が「次が見えているから」によるものだとすれば、国政への転身、あるいは麻生氏の強い押しで閣僚に、もゼロとは言えない。
これまで述べてきたポスト以外にも、現在の自民党役員や閣僚の中で去就が気になる人物が何人か存在する。
○小林鷹之政調会長(51)
“ポスト高市”を狙い、麻生氏への接近が顕著。ただ、高市氏と政策面で近く、「どの立場でも政権を支えたい」と語っていることから、前述した財務相ではないにせよ、重要閣僚に起用される可能性あり。城内実氏(61)が務めている成長戦略担当相を小林氏に代えるというのでは軽量すぎるため、政調会長留任の可能性もある。
○小泉進次郎防衛相(45)
「防衛相になって覚醒した。適任」(自衛隊関係者)との声があるほか、年末に安保3文書の改定を控えているため、基本線は留任。
○交代が濃厚な閣僚、入閣の可能性が高い女性議員
既婚女性と関係を持ち、議員会館でも面会していた松本洋平文部科学相(53)は、これまで更迭されなかったのが不思議。鈴木憲和農水相(44)も交代か。
女性閣僚候補としては、茂木氏の側近で鈴木宗男氏の長女、鈴木貴子広報本部長(40)が広報戦略の実績を買われ、また、かつて視察先のパリでエッフェル塔の写真が物議を醸した松川るい参議院議員(55)が、語学力や外務省時代の実績を買われ入閣するのでは、と見ている。
本稿ではここまで「高市vs麻生」という構図を軸に、迫る内閣改造と自民党役員人事について述べてきたが、高市氏に麻生氏と全面戦争するだけの力はない。
麻生氏もまた「自民党」「中央省庁」「皇室」の3つに加え、かつては古賀誠氏(86)や山崎拓氏(89)と三つ巴の政争を繰り広げ、近頃は前述の武田氏や福岡県議会のドンと呼ばれてきた藏内勇夫氏(72)と争ってきた福岡を「統一」するという4冠達成のために、万が一にも失脚は許されない立場にある。
人事と選挙は最後まで予断を許さないが、今のところ、「麻生氏やや勝ち」「高市氏やや負け」で終わるのではないかと筆者は見ている。
その麻生氏は9月20日、86歳の誕生日を迎える。人事が終わり、どんな表情でシャンパンを口にするのか、見てみたいものである。
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(政治・教育ジャーナリスト/びわこ成蹊スポーツ大学教授 清水 克彦)

「成仏させられずごめん」89歳母の遺体3か月放置した女性の困窮…8050問題「地域から孤立」どう防ぐ

「成仏させられず、ごめん」――。母親(当時89歳)の遺体を自宅に約3か月間放置したとして死体遺棄罪に問われた元被告の女性は法廷ですすり泣き、亡き母にわびた。中高年になった子どもを高齢の親が支える「8050問題」。背景の一つには、地域社会とのつながりの希薄化がある。孤立をどう防ぐのか、いま改めて問われている。(内間木蓮)
福島地裁は6月23日、福島市の50歳代女性に拘禁刑1年、執行猶予3年(求刑・拘禁刑1年)の有罪判決を言い渡した。
公判や近隣住民らへの取材で浮かび上がったのは、女性の経済的な不安定さと地域社会からの孤立だった。
女性は短大卒業後、職を転々とし、20歳代から無職だった。母親との2人暮らし。買い物などは母親に依存しており、女性はひきこもり状態だったとみられる。近所の女性は「昔はあいさつを積極的にしていたが、2、3年前から外で見かけなくなった」と話す。
市によると、2025年7月から月1回、地域包括支援センターの職員が母親を見守りに訪れていた。女性の疾患やひきこもり状態も関係機関で共有していた。
しかし、女性から相談は寄せられず、高齢の母親への支援にとどまった。母親は昨年12月末に亡くなったが、自宅を訪れたセンター職員や地域住民に対し、女性は「母は元気です」などと説明した。「最近お変わりないですか」という職員の声かけには「頼んでいない」と突き放した。
女性は経済的に困窮し、健康面にも不安を抱えていた。母親が亡くなった後の生活費は、財布に残ったわずかな金と母のタンス預金90万円ほど。公判では「葬儀代に大きな金がかかり、払ってしまえば生活ができなくなる」と話していたことが明かされた。
さらに、統合失調症による幻覚・幻聴の症状があったほか、歩行も難しく通院や買い物にも行くことができなかった。地域から孤立し、「近所にも嫌われていると思い、誰にも言えずつらかった」と振り返った。
3月、自宅を訪れたセンター職員らが一部が白骨化した母親の遺体を見つけた。「ちゃんと葬式をあげてあげればよかったと後悔した」。被告人質問でそう答えた女性は判決言い渡し直前、「皆様に大変な迷惑をかけて申し訳ない」と消え入りそうな声で謝罪した。
ひきこもりの相談支援や居場所作りなどを行う「県ひきこもり相談支援センター」によると、25年度の相談件数は1047件で、240世帯から相談があった。うち214世帯が10歳代~40歳代で、50歳代以上の相談は全体の8%に相当する20世帯だった。センター長の桜井龍太郎さん(34)は「ひきこもりが長期化すると相談するエネルギーを失い、諦めてしまう場合もある」と説明する。
自身もひきこもりの経験があるNPO法人「こおりやま子ども若者ネットワーク」理事の荻野亮太さん(40)は「(母が亡くなる前に)自治体職員や支援団体で何回も顔を合わせている人がいたら、女性から伝えるハードルは下がったかもしれない」と話す。
「8050問題」について研究している文京学院大人間学部の山崎幸子教授(老年心理学)は「ひきこもり人口は高齢化していく。家族の孤立や生活上の困難、経済的な困窮は増えていくだろう」と指摘する。
当事者や関係者への支援には、経済的に困窮している場合は仕事や住まい、家計の立て直しを手助けする「生活困窮者自立支援制度」や生活保護の利用を挙げる。健康状態に問題がある場合は、医療機関や障害福祉につなぎ、必要に応じて訪問看護やリハビリを利用することも勧める。
山崎教授は「当事者が援助要請の声を上げやすくするための情報発信が必要」と強調。8050問題が持つ複合的な課題への対応については「世帯全体を見て、医療や介護、生活困窮、ひきこもり支援などをつなぐ調整役の存在が重要になる」と話す。

台風と秋雨前線 九州や四国を中心に非常に激しい雨も 線状降水帯発生のおそれも 西~東日本は週明けにかけて大雨長引くおそれ

台風24号と秋雨前線の影響で、きょうは西日本で激しい雨が降り大雨のおそれがあります。九州や四国を中心に発達した雨雲が流れ込みそうです。大雨による土砂災害などに警戒が必要です。
【九州や四国で線状降水帯発生のおそれも】 台風24号はこのあと動きが遅くなり、しばらく沖縄や奄美付近にとどまる予想です。本州付近には秋雨前線が停滞して、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、きょうは西日本の太平洋側を中心に発達した雨雲がかかりそうです。奄美地方を含む鹿児島県、宮崎県、大分県、高知県では今夜にかけて線状降水帯が発生するおそれがあります。同じような場所で非常に激しい雨が続き、災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。
あす朝にかけて予想される雨の量は、四国で300ミリ、九州南部で250ミリなどとなっています。これまでの大雨で地盤の緩んでいる地域では、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒が必要です。北海道は午前中を中心に雨や雷雨になりそうです。東日本も雨の降る所があるでしょう。
【雨で暑さ和らぐ気温の変化に注意】 日中の気温は関東から西できのうより低く、26℃前後の所が多いでしょう。きのうより5℃くらい低くなる所もあり、9月下旬から10月上旬並みの涼しさとなりそうです。気温の変化にもお気をつけください。晴れる仙台は29℃の予想です。
きょうの各地の予想最高気温です。 札幌 :21℃ 釧路:18℃ 青森 :26℃ 盛岡:27℃ 仙台 :29℃ 新潟:28℃ 長野 :25℃ 金沢:27℃ 名古屋:25℃ 東京:26℃ 大阪 :25℃ 岡山:25℃ 広島 :27℃ 松江:27℃ 高知 :27℃ 福岡:27℃ 鹿児島:29℃ 那覇:31℃
【大雨長引く日曜日以降は東海・関東も大雨】 週末も動きの遅い台風と本州付近の前線の影響で、西日本や東日本は雨が降りやすく、東海や関東は日曜日から雨が強まりそうです。月曜日ごろにかけても雨が長引き、大雨となるおそれがあります。今後も最新の情報をご確認ください。

連続不審火に関与か 老人ホームに火をつけ塀を焼損させた疑いで58歳女を逮捕 札幌市東区

札幌市東区の老人ホームに火を放ち、コンクリート塀を焼損させたとして58歳の女が逮捕されました。
現場付近では不審火が相次いでいて、女は関与をほのめかしているということです。
器物損壊の疑いで逮捕されたのは、札幌市東区の無職、石川亜紀子容疑者・58歳です。
石川容疑者は8月28日午後11時50分ごろ、札幌市東区の老人ホームに何らかの方法で火を放ち、コンクリート塀の一部を焼損させた疑いが持たれています。
付近の防犯カメラの映像などから石川容疑者が浮上し、逮捕に至りました。
施設の担当者によりますと、現場からは灯油のにおいがする木片が見つかったということです。
調べに対し、石川容疑者は容疑を認めています。
また現場付近では8月29日と9月1日、屋外にあった角材やリサイクル会社が燃える不審火がありました。
石川容疑者は一連の不審火についても関与をほのめかしているということで、警察が関連を詳しく調べています。

「フタバスズキリュウ」の化石発掘、古生物学者の長谷川善和さん死去…96歳

首長竜フタバスズキリュウの化石を発掘した古生物学者で、横浜国立大名誉教授の長谷川善和(はせがわ・よしかず)さんが2日、死去した。96歳だった。告別式は8日午前10時30分、神奈川県鎌倉市大船2の17の15鎌倉ファミリーホール。喪主は長男、真一氏。
長野県飯田市生まれ。国立科学博物館の研究者だった1968年、福島県いわき市で当時高校生だった鈴木直さんの発見した化石に基づく発掘調査を実施。詳しく調べ、国内初の首長竜の化石だと突き止めた。この成果は、日本では恐竜や首長竜の化石は見つからないという考えを覆した。
2006年、フタバスズキリュウは新属・新種と認められ、フタバサウルス・スズキイと学名がついた。
1979年からは横浜国立大教授として後進の指導にあたり、国内での恐竜研究の発展に尽力した。96年に開館した群馬県立自然史博物館の創立にも関わり、初代館長に就任。2010年からは名誉館長として講演活動を続けていた。

「何様のつもりか」世界的美術家が高市首相を痛烈批判…細川元首相の“昭和100年式典”発言に反応

世界的美術家・奈良美智氏が、高市早苗首相を「大日本帝国の戦陣訓そのまま」と痛烈に批判している。
元首相・細川護熙氏のインタビュー
発端は『文春オンライン』による、五摂家筆頭・近衛家の血を引く元首相・細川護熙氏のインタビューだった。細川氏が高市首相の皇室への態度について自身の見解を明かし、それがネット上で話題に。
「細川氏が語ったのは、4月29日におこなわれた政府主催の昭和100年記念式典から見えた、高市首相の危うさでした。細川氏は式典での天皇皇后両陛下のご入場にあたり、先導役を努めたのが木原稔官房長官であったことを指摘。
式典での天皇皇后両陛下の先導役は、過去の式典の情報を伝えられたうえで総理が判断すると、過去の経験から語りました。ちなみに、明治100年記念で先導役を務めたのは、当時総理大臣を務めていた佐藤栄作氏だったといいます」(政治部記者)
皇室を重んじる細川氏の目には、高市首相の判断は不敬極まりないものとして映ったのだろう。《高市氏の皇室に対する態度は信じがたい》と、強い口調で批判している。指摘は、先導役だけに留まらない。
「さらに細川氏は、《式典で陛下がおことばを述べられる機会もなかった》と指摘。また式典中、高市首相がガッツポーズや合いの手を入れてノリノリだった様子にも言及しています。その振る舞いから細川氏は、高市首相がこの場の最高権力者は自分だと思っているのではないかと語り、それがいかに危険であるか説明していました」(前出・政治部記者)
奈良氏は、細川氏の発言を取り上げた一般ユーザーのX投稿を引用リポストし、高市首相を以下のように批判した。
《自分は今上天皇と同学年世代であり、陛下が受けたであろう平和教育の考えを共有していると思っています。で、高市は平和に関する教育を受けてはいないと確信している。ゴキブリは殺さないくせに「戦闘員には最後まで戦ってもらいます」と何様につもりで言うのか。まさに「生きて虜囚の辱を受けず」という大日本帝国の戦陣訓そのまま》
日本の政治・社会状況に対して懸念
奈良氏はこれまでも、日本の政治・社会状況に対して批判的な意見や懸念をたびたび表明。ネットでは「左翼」と評されることもあるが、これに対して奈良氏は自らを「アナーキスト(無政府主義者)」であると説明した。
権力を盲信するのではなく、国家や政府に縛られない「個人の自由や自発的な協力」を重視するパンクロック的な精神(反体制・反権力)が自身の根底にあるとしている。
奈良氏も反応した細川氏のインタビューを受けて、ネット上では
《内閣総理大臣が日本国民統合の象徴の前で、はしたない、恥ずかしい事は厳に慎むべき》
《高市氏の皇室に対する姿勢もそうだが、軽いし政治利用の道具として使えるものは何でも使うという下心が見え見え》
《政治家としての品位と節度を取り戻し、丁寧で誠実な国会運営を行ってほしい》
《明らかに、天皇より格上の存在であるかを演出していたように思われた》
といった批判的な意見が。
今後も高市首相の動向には、厳しい視線が注がれるだろう。
週刊女性PRIME

「2・9・6・0」 娘が残した最後のメッセージ 命がけで守った口座には“母娘の夢” 死刑求め続けた母 19年目の告白【名古屋 闇サイト殺人事件 前編】

「2・9・6・0」 娘が残した最後のメッセージ
2007年8月24日に起きた「名古屋闇サイト殺人事件」。
最愛の1人娘・利恵さんを突然奪われた母・磯谷富美子さんは、事件後 加害者への死刑を求めて署名活動を続けました。
求め続けてきた死刑が執行されても、そこにあったのは嬉しさではなかったといいます。
事件から19年。娘を奪われた悲しみ、死刑を求め続けた理由、そして死刑執行を知った時に感じたこと。 全国で広がりを見せる「闇バイト」事件に思うこと。磯谷さんが今、率直な思いを語ります。
この記事は前編です。中編と後編は以下のリンクから読むことができます。
聞き手:大石邦彦(CBCテレビ論説室長)
【中編】「全員を死刑にしたかった」 仕事に行った娘は帰らぬ人に 母親が感じた“司法の壁”
【後編】3人の男に突然奪われた娘の命 「私がやってあげられることはこれくらいしか…」
娘が生きていたら50歳 「今ごろ孫でもいるのかな…」
大石:名古屋で起きた闇サイト殺人事件。事件の被害者 磯谷利恵さんの母・磯谷富美子さん(75)にお越しいただきました。あの事件から19年です。今どんなお気持ちですか。
磯谷さん:長かったような短かったような…
大石:今生きていたら50歳ですね。
磯谷さん:もういつもそれを考えるんです。今生きてたらどうなっていただろうとか、今頃孫でもいるのかなとか、もう結婚しているだろうし、というのはやっぱり考えますね。だからね、全部そういう楽しみが奪われてしまったんで…何とも言えないですね。事件のことはできるだけ消そうとしていますけど、これは生きている限りは消えないと思います。
「2・9・6・0」娘が残したメッセージ
2007年8月24日。仕事から帰る途中だった磯谷利恵さん(当時31歳)が自宅近くの路上で3人の男に車で連れ去られ、現金6万円余りを奪われたうえ殺害されました。
男たちは利恵さんを殺害する前に包丁で執拗に脅して、キャッシュカードの4桁の暗証番号を明かすよう迫りました。
利恵さんは必死に抵抗しましたが、最終的には「2・9・6・0」と男たちに伝えました。
これは、ウソの番号でした。
磯谷さん:語呂合わせをよくやっていましたので、語呂合わせからいくと「ニクムワ(憎むわ)」ともとれるなという感じですね。何かに自分の気持ちをメッセージとして託したのかなって。
「かたきは取ってやる」
大石:殺害されるかもしれないっていうその恐怖の中で、最後、抵抗したということなんですかね。
磯谷さん:そうですね。本当の番号じゃない番号を選択した時に、それがバレたら殺されるかもしれないという恐怖があったと思うんですけど、その時の娘の気持ちを考えるともう本当にたまらなくなりますね。
大石:「2・9・6・0(ニクムワ)」のメッセージをお母さんは、どう受け取ったんですか。
磯谷さん:これはあの子が絶対に許さないという気持ちのあらわれだと思って。あの子の気持ちを受け取って、「かたきは取ってやる」という感じでしたね。
口座には約800万円が… 娘の交際相手から聞いた“使い道”
利恵さんが命をかけて守った口座には、約800万円が入っていました。幼い頃に父親を亡くし、1人で育ててくれた母・富美子さんに、マイホームをプレゼントするための資金でした。
磯谷さん:その使い道は知らなかったんです。だから、最初の事件後に聞かれた時に、自分の将来のための蓄えじゃないですかとか、老後の生活のためって、私は言っていたんですけども。それも娘のお付き合いしてた方から、実は、私には夢があるって言ったから聞いたら『お母さんに家を建ててあげたい』って言ったらしいんです。だから、そのときに初めて娘の気持ちを知りました。
2人でよくチラシがあると、「ここ私の部屋」とか。住宅のチラシはすごく好んで2人で遊びながらやっていましたし。そういう面では、2人とも家に興味がありましたので。
娘がいる時に、売り出しがあったマンションを2人で見に行って申し込んだんです。まだ娘が存命している時。でも、抽選は補欠の補欠にも入らないくらい。
今は“娘が買ってくれたマンション”に 存在を感じることも
大石:お住まいはどうされました?
磯谷さん:今は娘の蓄えを娘の希望通りに使ってあげるのが一番いいかなと思って、一応マンションなんですけど、買って引っ越しました。
大石:ある意味、娘さんからのプレゼントになるわけですけれども、住み心地はどうですか。
磯谷さん:娘が一回も足を踏み入れていないのがすごく残念だけど、これは娘が私に託した娘のものだから、私が管理するんだという気持ちで住んでおります。
大石:家に住んでいて、娘さんを感じる時はありますか。
磯谷さん:もうしょっちゅう感じるというか、影が動いたように見えて。特に事件早々の頃っていうのはよくありましたね。何か足音がなったのか、何か気配を感じて、パッと見ると何もないっていうことがよくありました。
娘との会話は今も…「でも1人で言って、1人で『そうだね』って」
大石:娘さんとどんなお話をします?
磯谷さん:娘が生きていた時と同じように「ただいま」とか「おかえり」とか「暑いね」とか「利恵ちゃん何食べる?」とか、本当に変わらない会話ですね。
大石:今は2人暮らしってことですね。
磯谷さん:そうですね。だけど本当に残念なことに、返事は私がやるしかない。1人で言って、1人で「そうだね」とか言いながら。
〈名古屋の闇サイト殺人事件〉※この記事は前編です。
【前編】「2・9・6・0」 娘が残した最後のメッセージ 命がけで守った口座には… 母親への“プレゼント”が
【中編】「全員を死刑にしたかった」 仕事に行った娘は帰らぬ人に 母親が感じた“司法の壁”
【後編】3人の男に突然奪われた娘の命 「私がやってあげられることはこれくらいしか…」
YouTube「NextTV ネクストテレビ」2026年08月24日配信より

「全員を死刑にしたかった」 仕事に行った娘は帰らぬ人に 母親が感じた“司法の壁” 19年目の告白【名古屋 闇サイト殺人事件 中編】

「全員を死刑にしたかった」 仕事に行った娘は帰らぬ人に
2007年8月24日に起きた「名古屋闇サイト殺人事件」。
最愛の1人娘・利恵さんを突然奪われた母・磯谷富美子さんは、事件後 加害者への死刑を求めて署名活動を続けました。
求め続けてきた死刑が執行されても、そこにあったのは嬉しさではなかったといいます。
事件から19年。娘を奪われた悲しみ、死刑を求め続けた理由、そして死刑執行を知った時に感じたこと。全国で広がりを見せる「闇バイト」事件に思うこと。磯谷さんが今、率直な思いを語ります。
聞き手:大石邦彦(CBCテレビ論説室長)
この記事は中編です。前編と後編は以下のリンクから読むことができます。
【前編】「2・9・6・0」 娘が残した最後のメッセージ 命がけで守った口座には… 母親への“プレゼント”が
【後編】3人の男に突然奪われた娘の命 「私がやってあげられることはこれくらいしか…」
2007年8月24日、仕事から帰る途中だった磯谷利恵さん(当時31歳)は、自宅近くの路上で3人の男に車で連れ去られ、現金6万円余りを奪われたうえ殺害されました。
「全員を死刑にしたかった」立ちはだかる司法の壁
事件後、男3人全員の死刑を求めて署名活動を始めた富美子さん。利恵さんの5年目の命日まで活動を続け、33万人余りの署名を集めました。
大石:署名活動をするにあたって、いろんな壁も感じたと思います。それはどんな壁なんですか。司法の壁なのか、世論なのか。
磯谷さん:一番大きかったのはやっぱり「司法の壁」ですね。だから私は被害者1人でも凶悪な事件になると死刑判決が出るよと残してあげたかったんです。そしたらその判決とともに、娘が生きてるのを感じることができるかなって思ったんですけど、やっぱりとっても難しくって。今の司法制度自体に疑問はすごくあります。
大石:当時、永山基準というのがあって、殺害された人が2人の場合に死刑というような、厳格な基準ではないんですがそういった基準があって、その中で被害者が1人なので、これは死刑に値しないのではないかというような流れは司法にありましたよね。
磯谷さん:そうですね。それを破りたかったんですよね、本当は。全員を死刑にしたかったんで。
「娘の命が奪われている」判決に憤り
この事件で3人の男たちに下された最終的な判決は、神田は死刑、川岸・堀は無期懲役でした。 しかし堀は判決の確定から約1か月後、別の事件でも夫婦を殺害して金を奪っていたことが発覚し、逮捕されました。その後、死刑判決が確定しました。
大石:判決の部分で納得がいかなかったのは、どのあたりですか。
磯谷さん:一審のときに死刑を受けた堀が二審で無期になった時に、「犯罪傾向性は進んでない」とか犯罪心理鑑定人も裁判官も同じようなことを言って、更生の可能性の方を選択したんですよね。
どうして彼らの命は守ろうとする判決になるのかというのが、もう全く理解できなくて。無期が確定してからひと月もしない時に別の事件が発覚して、それで死刑だったんですけども、やっぱり娘の事件で最初に死刑にしたかったっていうのはあります。
磯谷さん:川岸が人を募ってるのに、川岸が自首したっていうことで「それが減刑されるの?」って。「命が奪われてるのよ」ってすごく言いたくて、加害者目線の判決が出るということにとっても憤りを感じましたね。
闇サイト事件から8年後の2015年、神田の死刑が執行されました。
死刑執行を知った時… 「嬉しいという気持ちは全然なくて」
大石:死刑が執行されました。犯罪被害者としては、どんなお気持ちなんですか。
磯谷さん:死刑執行された時に、何かほっとするというか、微妙な感じでした。今まで生きていた人がいなくなったんだって、複雑な心境ですね、本当のこと言うと。その人がもうなくなっちゃったっていうことが、何か変な。嬉しいという気持ちは全然なくて、普通の人間ですから、何か変な感情はありましたけど、これでもう神田のことは考えなくて、一つ一つ事件のことを消していきたいと思っていたので、考えなくて済むなと思うと本当にほっとしたところもありました。
大石:今までは憎くて憎くてしょうがなくて、そして死刑を求めてきたわけですよね。そこでようやく何か恨みを晴らすことができたっていう心境にはならない?
磯谷さん:ならなかったですね。なんかね、不思議な…ある新聞で「苦虫を噛み潰したような後味の悪さを感じた」というようなご遺族の方の言葉が載っていたけど、あぁよく似ている感じかなって。なんか好きじゃないですね、やっぱり。人の命がなくなるっていうことは、普通の人間だったらやっぱりこのような感情になるんだろうなとは思いました。
「利恵の命を奪った直後だったら何とも思わなかった」
大石:自分の尊い大好きな娘の命を奪った人間だとしても、その人の命が奪われてしまうことへの…何て言うんですかね、複雑な心境ということなんですかね。
磯谷さん:でも、もしそれが利恵の命を奪った直後だったら何とも思わないでしょうね。やっぱりある程度時間が経って、一応死刑判決が出たということで一安心して、そういう面もあるのかもしれません。ささっと執行されたらそういう感情が湧いたかどうかはわかりません。
大石:つまり、ある程度時が経ってご自身の中で、ある意味消化できた部分があったということですか?
磯谷さん:多分そうじゃないかなと思います。だからと言って許せるという感情ではないですけどね。なんかやっぱり事件当初のあのカーッとした感情ではなくて、少し落ち着いた状態での死刑執行だったので、それも突然それが執行されたので、なんか複雑な感じですよね。
「死刑の方がマシだと思うくらいの刑務所生活を」
大石:3人のうち2人が死刑になりました。まだやはり足りないという部分はありますか、ご自身の中で。
磯谷さん:そうですね。堀は執行されてないんで、早く執行して欲しいですし、川岸は多分世の中にはもう戻ってこれないと思いますので、ずっと刑務所の中で本当は死刑の方がマシだと思うくらいの刑務所生活であってほしいっていうのが私の本音ですけども。
とにかく被告3人のことは全部忘れてしまいたい、考えたくもないというのが本音です。
〈名古屋の闇サイト殺人事件〉※この記事は中編です。
【前編】「2・9・6・0」 娘が残した最後のメッセージ 命がけで守った口座には… 母親への“プレゼント”が
【中編】「全員を死刑にしたかった」 仕事に行った娘は帰らぬ人に 母親が感じた“司法の壁”
【後編】3人の男に突然奪われた娘の命 「私がやってあげられることはこれくらいしか…」
YouTube「NextTV ネクストテレビ」2026年08月24日配信より

備前市の国道で大型トラックが信号待ちの乗用車に追突 乗用車に乗っていた親子が死傷 岡山

9月3日午後2時ごろ、岡山県備前市伊部の国道で信号待ちをしていた乗用車に大型トラックが追突しました。

乗用車は弾みで信号柱に衝突し、運転していた岡山市の会社役員の女性(57)と一緒に乗っていた渡邊黎子さん(78)が救急搬送されました。警察によると、当初2人は意識があり会話ができていたということですが、搬送後に渡邊さんの容態が急変し、午後4時半ごろ死亡しました。死因は胸などを強く打ったことによる両側血胸でした。会社役員の女性(57)は重傷です。
重傷の女性と渡邊さんは親子で、警察は、大型トラックを運転していた男性(36)が前をよく見ていなかったとみて詳しく調べています。

福原ソープ殺人事件の一部始終…無理心中男は会計事務所のパート兼「夜職」向け不動産屋の33歳

一方的な恋愛感情が満たされず、無理心中を図った男は、「夜職」(ナイトワーク)向けの不動産業を営むかたわら、パート勤務をして高級ソープに通い詰めていた。
今年6月、神戸市兵庫区「福原」のソープランドで従業員の女性(当時33)が刃物で刺され、殺害された事件。兵庫県警兵庫署は1日、殺人の疑いで大阪市生野区の不動産業、壺坂諒容疑者(同33)を被疑者死亡のまま書類送検した。
事件が起きたのは6月28日。午後10時ごろ、利用時間を過ぎても2人が部屋から出てこず、内線をかけても応答がなかったため、男性従業員が「プレイルーム」の鍵を開けて室内を確認すると、2人は血を流して倒れていた。女性はソファに横たわった状態で首と胸に刃物で刺された傷が複数あり、壺坂容疑者はベッドの上であお向けになり、左胸には牛刀が刺さっていた。2人とも服を着ていた。
■計6時間トリプル枠予約
現場は福原のメイン通りの桜筋と柳筋の間にあり、界隈でも有数の高級店と知られ、「120分コース」が6万2000円だった。
壺坂容疑者は事件当日の午後0時30分から同2時30分までの1枠と、午後5時10分から同9時10分まで2枠分となる計6時間の予約を入れ、数日前から神戸市内のホテルに宿泊。事件当日、店に行く直前に市内で刃渡り18センチの牛刀を購入した。壺坂容疑者はソファにいた女性をメッタ刺しにした後、ベッドの上で自身の胸に牛刀を突き刺し、自ら命を絶ったとみられる。
壺坂容疑者は3年前から店を利用し始め、自宅のある大阪から神戸まで足しげく通っていた。
2年ほど前から殺害した女性を指名するようになり。1回の利用で十数万円を使うことも珍しくなかった。
壺坂容疑者はもともと不動産会社で営業の仕事をしていて、その後、独立。今年5月に「夜職専門」の不動産会社を立ち上げたばかりだった。収入が不安定で賃貸物件を借りることが難しいホステスやキャバ嬢らを顧客にしていた。
「商売はあまりうまくいっていなかったみたいで、1週間に3回、会計事務所で終日、パートとして働いていた。不動産よりパートが主な仕事だった。独身で事務所を兼ねた自宅マンションの家賃は月8万円ほど。それでも殺害した女性に入れ揚げ、高価なブランド品のプレゼントを贈ったり、彼女を喜ばすため、『トリプル』で予約することもあった」(捜査事情通)
身勝手な“ガチ恋”客に道連れにされた女性が不憫でならない。