ホスト「N-1グループ」代表の男ら再逮捕 ”売掛金”は総額約5億3000万円に上ったか

無許可営業のホストクラブの売り上げを別の店に付け替え、犯罪収益を隠した疑いで、名古屋のホストグループの代表らが再逮捕されました。
再逮捕されたのは、名古屋の栄4丁目などで9店舗のホストクラブを運営する「N-1グループ」の代表、田中佑容疑者(43)ら4人です。
警察によりますと、4人はことし5月、ホストクラブ1店舗を無許可で営業した上、店で発生したホストの指名料12万円をグループ内の別店舗の売り上げに計上し、犯罪収益を隠した疑いがもたれています。
無許可営業のホスト店は、法律で禁止されている深夜営業をしていた疑いがあるということです。「N-1グループ」では、ツケ払いで女性に多額の借金を背負わせる”売掛金”をめぐるトラブルが相次いでいて、警察が押収した帳簿などを調べた結果、ことし1月からの7か月で売掛金の総額がおよそ5億3000万円に上ることがわかったということです。警察は4人の認否を明らかにしていません。

大型トレーラーが自転車はねる 81歳の男性死亡 福岡市東区箱崎

警察によりますと、29日午後3時半ごろ、福岡市東区箱崎の交差点で、横断歩道の近くを自転車で渡っていた男性が大型トレーラーにはねられました。
■奥村誠悟記者「大型トレーラーは、こちらの交差点を左折した後、自転車をはねたとみられています」
はねられたのは、近くに住む長野武彦さん(81)で、その場で死亡が確認されました。
この事故で警察は、大型トレーラーの運転手・築城賢一朗容疑者(30)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。築城容疑者は調べに対し容疑を認めています。
警察は、容疑を過失運転致死に切り替えて調べています。

「コメ大臣」から「クマ大臣」に…小泉進次郎防衛相は早くも正念場、党関係者は「本当なら地元でトランプ大統領と…と思ってるのでは」

先週、防衛相に就任したばかりの小泉進次郎氏に、早くも正念場がやってきた。全国で被害が深刻化しているクマ対策のため、秋田県に自衛隊を派遣する方針になったのだ。今年度は死者数が全国で過去最多の10人(10月28日時点)となるなど、一刻を争うクマ問題。農水相時代には「コメ担当大臣」として備蓄米放出を進め、一定の成果を上げた進次郎氏だが、「クマ担当大臣」としては新たな壁にも直面。彼は国民の安全を守ることができるか。
【画像】デカすぎた!2023年に絶命した「最凶のヒグマ」として恐れられたOSO18
防衛相に就いたものの、重要な防衛政策の意思決定にはタッチできず?
総裁選には敗れたものの、再び首相の座を目指すうえでは欠かせない安全保障分野の経験を積める防衛相に就いた進次郎氏。さっそく防衛費の増額を視野に入れた安全保障3文書の改定前倒しなど、高市氏肝いりの重要課題に深く関わるかと思いきや…。
「第二次安倍政権の再現をねらう高市首相は、外交や安保の総合調整にあたる国家安全保障局長に、安倍政権時代に『自由で開かれたインド太平洋戦略』の策定に携わった市川恵一氏を充てました。市川氏は駐インドネシア大使となる人事が発令されたばかりでしたが、高市氏たっての希望で呼び寄せたとされています。安倍氏にならい、防衛政策を官邸側で主導していきたい意図が透けてみえます」(全国紙政治部記者)
そのため永田町では、進次郎氏は防衛相に就いたものの、安保3文書改定などの重要な意思決定にはそれほど関与できないとの見方が出ている。
本当なら地元・横須賀でトランプ大統領と…
総裁選で大本命と位置付けられながらも、高市氏にまさかの大逆転を許し、防衛相としても思うようには動けないとみられている進次郎氏。
自民党関係者は「『本当なら、今頃地元でトランプ大統領との晴れ舞台のはずだったのに……』と思っているのではないでしょうか」と心境を推し量る。
進次郎防衛相は、10月29日に来日中の米国のヘグセス国防長官と会談。防衛費を国内総生産(GDP)比2%に増額するという政府目標の達成時期を2027年度から2025年度中に前倒しすることや、安保3文書の改定を検討し防衛力強化を目指すことなどを伝達した。
ただ、いっぽうの高市首相は前日の28日、トランプ大統領とともに米海軍横須賀基地を訪問。2人はともに原子力空母「ジョージ・ワシントン」に乗り、トランプ大統領は数千人の兵士を前に演説した。トランプ大統領が高市首相を「勝者で日本初の女性総理だ」と持ち上げる映像は、ニュースでも何度も取り上げられた。
「外務省は来日時のトランプ大統領の訪問先について、高市氏が首相に決まる前から米国側と調整を重ねていたので、『横須賀を選挙区とする進次郎首相が、地元の米軍基地でトランプ大統領と親密な関係をアピールする』という場面を想定していたのでしょう。進次郎氏も『本当なら今頃地元・横須賀でトランプ大統領の隣に…』と心のどこかで感じているのでは」(自民党関係者)
当面は「クマ担当大臣」、コメのように成果を上げられるか?
そんな地元での格好のアピールの機会を逸した進次郎氏の前に立ちはだかったのが、東北を中心に国民の生活を脅かすクマ問題だ。
高市首相がトランプ大統領との首脳外交に臨んでいた28日には、秋田県の鈴木健太知事が防衛省を訪れ、進次郎氏に直接、クマ対策への支援を要望。
進次郎氏は「早急に対応策を練り、安全と安心を取り戻す」と述べ、その日の夕方には陸上自衛隊の連絡員らを秋田県に向かわせた。自衛隊と秋田県側で、自衛隊受け入れに向けた協議がさっそく開かれたのだった。
「クマ担当大臣」として脚光を浴びる形となった進次郎氏だが、クマ対策は新たな正念場ともなりそうだ。
「コメ政策と同様、国民の関心が高く、生活に直結するテーマのため、会見で記者とのやりとりも増えるだろう。コメ政策のように、大きな失言もなく乗り切れればいいが、クマ問題は人命もかかっているため、失態を犯してしまうと責任も重くなる」(全国紙政治部記者)
進次郎防衛相ができることは限定的か
さらに、現状では自衛隊が対応できるクマ対策が限定的であることも、進次郎防衛相の頭を悩ませる。
今後、自衛隊はクマを捕獲するため、箱わなの運搬・設置・見回り、駆除したクマの解体処理などの後方支援を行なう見込みだ。だが自衛隊法の規定では、クマの輸送はできるものの駆除に関する規定はないため、自衛隊が銃を撃つなどしてクマを駆除することは想定されていない。
「今後、他県からもクマ対策の後方支援を求められる可能性がありますが、進次郎防衛相にできることには限界がありそうです。備蓄米放出でコメ価格を下げられたのとは異なり、すぐに目立った成果が出るかは分かりません」(全国紙政治部記者)
自衛隊ができるクマ対策の限界に「今後、法体系や対応のあり方をどうするかということは、防衛省だけではなく政府全体で考えていく必要性も出てきている」とも述べた進次郎防衛相。各地で人を襲うクマと、息の長い戦いになりそうだ。
「コメ担当大臣」とは異なる難しさがあるなか、クマから人々を「防衛」できるか、進次郎防衛相の正念場が続きそうだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

除雪費は過去最大となるおよそ285億円 札幌市が今年度の雪対策を発表

本格的な雪のシーズンを前に札幌市は今年度の雪対策を発表しました。
除雪費は過去最大となるおよそ285億円で、これまでの除排雪方法の見直しに向けた実証実験が今シーズンも進められます。
きのう発表された札幌市の今年度の雪対策に関する予算はおよそ285億円。
除雪車の整備費や人件費の高騰などにより、過去最大となりました。
また、市と町内会などが費用を折半して生活道路の除排雪を行う「パートナーシップ排雪制度」の見直しに向けた実証実験が3年連続で行われます。
(札幌市 雪対策室 茂木 秀則 室長)「令和7年度は厚別区と清田区の2区全域で延長約570キロメートルを対象として実施いたします」
現行の制度から排雪する雪の量は減り、費用は市が全額負担します。
市は「パートナーシップ排雪制度」を続けるかどうかについて再来年度以降に判断するとしています。

大曲の花火7千発をアメリカ輸出へ…米建国250周年祝いで「ぜひ日本の花火を打ち上げたい」と打診

秋田県大仙市の響屋大曲煙火(斎藤健太郎社長)が来年7月4日、米国建国250周年を祝って打ち上げられる花火のうち約7000発を輸出することになった。斎藤社長は「お祝いに花を添えるのはとても名誉なこと。日本の花火のすばらしさを知ってもらう機会になれば」と意気込んでいる。
響屋は1894年創業の老舗で、全国花火競技大会「大曲の花火」をはじめ全国の花火大会で数々の受賞歴を誇る。今春、交流のある米ロッツィ社から250周年記念式典の花火提供を打診され、引き受けた。
米企業が打ち上げる花火玉は現在、中国製がほとんどという。これまでの交流で日本の花火の高い技術力を知るロッツィ社から「ぜひ日本の花火を打ち上げたい」と提案された。
250周年当日は、米ワシントンの記念式典会場だけでなく全米各地の都市で花火が打ち上げられる。響屋が提供する約7000発の打ち上げ場所などは、まだ決まっていないという。
斎藤社長は「いろいろな花火を提供するつもりだが、日本でしか作れない多重芯の10号玉などは外せない」と話す。現在、輸出に必要な認証手続きなどを進めており、来春には花火玉の輸出を始めたいとしている。

高さ5メートルの土台が崩れ、一戸建てが全壊。原因は「擁壁」の老朽化。亀裂への対応間に合わず、危険は各地に

その一戸建て住宅は、隣接するマンションの敷地から4~5メートル高い位置に建っていた。住宅の土台に当たる段差の部分は、コンクリートで造られた「擁壁」で補強されていた。 擁壁ができたのは今から57年前の1968年。住宅のある東京都杉並区が異変を察知したのは、1984年、今から41年前のことだ。擁壁に亀裂が入っていた。 杉並区は、所有者に対して文書や対面でたびたび修復を指導していた。ただ、モルタル補修が数回行われただけで、抜本的な対策は取られなかった。亀裂はさらに広がり、いつしかこの擁壁は周辺住民から「危険な場所」と認識されるようになっていた。 今年の9月30日午後7時15分ごろ、警視庁に110番が入った。通報者はこう伝えた。「一戸建てが崩れてくる」(共同通信=鈴木拓野)
▽平日夜の崩落、一戸建てがばらばらに
擁壁が崩落した杉並区の現場。写真右上にあった一戸建て住宅が崩れ、歩道を挟んで左側にあるマンション敷地になだれ込んだ
問題の住宅が建っていたのは、東京メトロ丸ノ内線の方南町駅から西に約300メートル。閑静な住宅街だ。
木造二階建て住宅の下にあった擁壁が崩壊した。住宅はそのままマンション側に倒れ、ばらばらに壊れた住宅の骨組みや壁、家財がマンションの敷地になだれ込んだ。擁壁に内側から圧力がかかり、耐えきれなかったとみられている。 この住宅で暮らしていた男性は家が倒壊しそうな音を聞いて危険を感じ、直前に避難していて無事だった。
マンションの8階に住む女性(83)は当時の状況をこう振り返る。「ものすごく大きな音がした。すぐに消防車がいっぱい来て、何事かと思った」 女性は以前から、擁壁の大きな亀裂に不安を感じていた。「住民同士で『危ないから近づかないようにしよう』と話していた。マンションの自治会でも議論になっていたようだ」と打ち明ける。 幸いにして、マンションや擁壁下の歩道で崩落に巻き込まれた人はいなかった。
▽対応間に合わず崩落
擁壁が崩落した杉並区の現場=10月3日
住民が不安を感じる擁壁。行政や所有者はどう対応していたのか。 杉並区は毎年の現地調査や指導を続けてきた。昨年10月の現地調査で、亀裂が広がっていることが分かった。区が所有者に代わって対応する「行政代執行」は実行されなかった。居住中の家屋で影響が大きいことなどが理由だという。 今年9月24日、所有者から区に「補強工事を行う」と連絡があった。ただ、工事は間に合わず、崩落は起きてしまった。
なぜもっと早く工事ができなかったのか。理由の一つが、擁壁周辺の道路の状況だ。道幅が狭く、作業が難しかったとみられている。さらに所有者は「業者がなかなか見つからなかった」と区に説明した。
▽擁壁崩落事故、過去にも
2021年に住宅が崩落した大阪市西成区の現場
日本は平らな土地が少ない。傾斜のある土地に住宅などを建築する際、擁壁の造築は欠かせない。 ただ、擁壁の倒壊は珍しくない。2021年6月には大阪市西成区の住宅地でも起きている。近年は異常気象で集中豪雨が増えており、水分を多く含んだ土の圧力が擁壁にかかり、ダメージが蓄積している恐れがある。
▽老朽化への対応、専門家の見方は

自分の家や近所にある擁壁は大丈夫なのか。建築構造が専門で数々の特許を持ち、公的機関や企業の技術顧問を務めてきた東京理科大の高橋治教授に話を聞いた。 高橋教授はこう切り出した。「老朽化した擁壁は全国で100万以上あるのではないか。全国的な課題と言える」 老朽化とは、どういうことか。「一般的に擁壁のコンクリートは寿命が30年。高度経済成長期の土地開発で造られたものを中心に、寿命を迎えている擁壁が全国にある」 その上で、特に注意が必要な擁壁を次のように指摘する。「海岸沿いや酸性雨が降りやすい工業地帯の近くではコンクリートの劣化が早い」
▽膨らみ、亀裂に注意
家に異変があれば、住んでいる人が一番早く気付くはず。高橋教授は擁壁を人間の体に例える。「日々、建物の状態を気にかけてほしい。自分の体に無頓着だと、病気が進行してしまうのと同じだ」 亀裂のほか、擁壁が膨らんでいたり、水が漏れていたりしたら、倒壊の予兆の可能性がある。定期的に目視で確認し、数年に1回は1級建築士などの専門家に点検を依頼することが重要だという。 高橋教授は「事故が起こると、命に関わったり、周りに迷惑をかけたりすることになる。少しでも気になることがあったら、自治体の窓口に相談してほしい」と呼びかけた。
▽重い費用負担、自治体は補助金
被害を防ぐためには補修が必要だが、費用は決して安くない。亀裂が幅0・4ミリほどなら、補修は擁壁1平方メートル当たり3万~5万円程度が相場。亀裂が大きいと料金は跳ね上がり、数百万円以上になるケースもある。 資材価格の高騰や人手不足の影響を受け、ここ数年で建設関連の工事費用は値上がりの傾向にある。所有者の負担を少しでも減らすため、自治体によっては費用を助成している。 例えば東京都港区では、費用の3分の2を上限に、土砂災害警戒区域内なら5千万円、区域外は1200万円まで助成するほか、アドバイザーを無料で派遣している。 耐震改修に絡む場合は、国が自治体の補助金を一部肩代わりする仕組みもある。

兵庫・斎藤元彦知事の定例会見、辞職要求デモで中止…音楽会開催の周辺小学校に配慮

兵庫県は29日、午後1時15分から予定していた斎藤元彦知事の定例記者会見を中止にした。会見時に県庁周辺で斎藤氏の辞職を求めるデモが続いており、同じ時間帯に音楽会を開いていた周辺の小学校に配慮した。
定例記者会見は、原則毎週1回、県庁2号館の記者会見室で開催。毎回デモが行われており、29日に音楽会を予定していた小学校側から懸念の声が上がっていた。県は別の日の会見を検討したものの、調整がつかず、中止を決定。代わりに斎藤氏が記者団の取材に応じる機会を設けた。
会見を巡っては、デモによって周辺の小学校の下校に支障が出ているとして、県が今月から開始時間を午後3時から2~4時間程度、繰り上げて実施している。

【速報】伊豆大島の海岸に元交際相手の女性の遺体遺棄 男(46)に懲役2年6か月の実刑判決 東京地裁

去年10月、東京・伊豆大島で、当時37歳だった元交際相手の高瀬静香さんの遺体を損壊し、海岸に遺棄した罪に問われた柳瀬宗達被告(46)に対し、東京地裁は懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
これまでの裁判で、柳瀬被告は起訴内容を認めたうえで、犯行の動機について「口論の翌日の朝、高瀬さんが自宅の2階で亡くなっていた」「『大好きな大島の海に私の骨をまけ』などと書かれたメモがあり、彼女の最後の望みをやってあげようと思った」と話しました。
検察側は「遺体を長時間にわたり焼却し、徹底的に損壊したうえで、ゴミ同然に海中に投棄しており、死者の尊厳を踏みにじる悪質な犯行」「不慮の死を遂げた高瀬さんの死因を隠ぺいする目的があり、強い非難に値する」として懲役3年を求刑。一方、弁護側は「高瀬さんの生前の希望に沿ったに過ぎない」「強い恨みや何かを隠ぺいする目的はなかった」として執行猶予付きの判決を求めていました。

今治沖の貨物船沈没、無線連絡せずに針路変更が原因か…運輸安全委が調査報告書

愛媛県今治市沖で2021年に外国籍タンカーと衝突した貨物船「白虎」が沈没して乗組員3人が死亡した事故で、運輸安全委員会は30日午前、白虎側が必要な無線連絡をせずに針路変更したことなどが事故原因とみられるとする調査報告書を公表した。
報告書によると、21年5月、同市沖の来島(くるしま)海峡付近で白虎(1万1454トン)とマーシャル諸島船籍のタンカー「ULSAN(ウルサン)PIONEER(パイオニア)」(2696トン)が衝突し、白虎が沈没した。事故現場は潮の流れに応じて航行ルートが変わる特殊な海域だったという。
白虎の航海士は、針路変更をする際に必要な無線連絡をタンカー側にせずに針路変更していた。白虎が急接近してきて混乱が生じたタンカーでは、船長と航海士の意思疎通が図れず、白虎側に伝えた方角とは別方向に操船が行われて衝突した可能性が高いとした。
白虎の航海士は事故前、衝突回避のために航行シミュレーションを行ったが、算出された危険性に関する数値の意味を正確に理解していなかったとみられるとも指摘した。事故を巡っては白虎の航海士が業務上過失往来危険罪などに問われ、1、2審で有罪判決を受けている。

【速報】実弾撃てる“おもちゃ拳銃”を自宅で所持か銃刀法違反の疑いで60歳の男を逮捕 警視庁初

実弾を撃つことができ、殺傷能力があるおもちゃの拳銃を自宅で所持したとして、60歳の男が警視庁に逮捕されました。
銃刀法違反の疑いで逮捕されたのは、千葉県袖ケ浦市の無職・江原修容疑者(60)です。江原容疑者は今年4月、本物の拳銃と同じく実弾を撃つことができるおもちゃの拳銃2丁を所持した疑いがもたれています。
サイバー捜査をきっかけに江原容疑者がインターネットサイトに別のモデルガンを出品していることが発覚し、その後の家宅捜索で自宅から30丁ほどのモデルガンなどが見つかり、鑑定を進めた結果、このうち2丁について殺傷能力がある“おもちゃ拳銃”と認定されたということです。
江原容疑者は容疑を認めた上で、「違法なものではないかと不安に思っていた」などと供述しているということです。
“おもちゃ拳銃”を所持したとして逮捕されるのは警視庁で初めてです。
“おもちゃ拳銃”を輸入、所持や販売することは違法ですが、ゲームセンターのクレーンゲームの景品として扱われるなど、全国各地で違法に流通していることが問題となっています。警察庁によりますと、この“違法なおもちゃ拳銃”はすべて中国製だということです。
警察庁によりますと、今年に入ってから9月末までに全国の警察で押収された“違法なおもちゃ拳銃”を含む拳銃は400丁に上り、去年1年間に押収した394丁をすでに上回っています。そのうち、おもちゃとして流通している真正拳銃は156丁あったということです。
また、警察庁などは17種類の“おもちゃ拳銃”の回収を呼びかけていて、流通したおよそ1万6800丁のうち、今年の9月末時点でおよそ4600丁が回収されたということです。
警察庁は心当たりがある人は今年の12月31日までに、最寄りの警察署に届け出るよう呼びかけています。