公明党は、地方議員が中道改革連合に当面合流せず、来年春の統一地方選には公明独自候補を擁立する方針を固めた。党執行部が14日の臨時党大会で公表する見通しだ。
公明は6日夜、オンラインで開いた党会合で地方議員にこうした方向性を伝え、意見を聴取した。統一選は約1年後に迫っており、党執行部は「このままでは擁立作業が間に合わなくなる」と判断した。
中道改革への地方議員の合流を巡っては、立憲民主党も慎重姿勢を強めており、統一選で独自候補を立てる公算が大きい。中道改革、立民、公明3党は、選挙対策委員長レベルの協議体を設置し、統一選に向けた連携を強化する。
「news」カテゴリーアーカイブ
幹部も1時間前に告知の“合流劇” 吉田晴美氏がホンネで語る…中道改革連合誕生の舞台裏と大敗に繋がった「分かりにくさ」 落選議員のリアルとは?【edge23】
2025年2月の衆議院選挙で「大敗」を喫した中道改革連合。公示前の172から49へ議席を大幅に減らすなど、厳しい結果となった。
中道改革連合・前衆議院議員の吉田晴美氏に話を聞くと、党の代表代行という要職にありながら合流劇の詳細を直前まで知らされなかった実情や、選挙大敗の原因についての率直な見解を語った。
代表代行でも知らされなかった公明との合流劇
「えー」「びっくり」吉田氏が中道改革連合の誕生を知ったときの率直な反応だった。
2021年に行われた衆院選の東京8区で自民党で幹事長を経験するなどした大物・石原伸晃氏を破って初当選を果たし、若手ながら代表代行まで上り詰めた吉田氏。だが、立憲民主党と公明党が合流して中道改革連合を結成する決定について、党の幹部でありながら、「執行役員会の1時間前」にしか知らされなかったという衝撃の事実を明かした。
立憲民主党の候補者として戦うという前提で選挙戦のチラシ作りを進めていた吉田氏にとって、突然の合流決定は全く予期していなかった出来事だった。突然の合流劇に吉田氏は「率直に衝撃だった」と当時の心境を語った。
中道改革連合誕生の舞台裏が、いかに限られた人物による密室での決定だったかを物語っている。野田代表と公明党の斎藤代表、そして「限られた方」のみで協議が進められたことは、党内でも混乱を招いた。
中道改革連合 大敗の原因は「分かりにくさ」
今回の衆院選における中道改革連合の大敗の原因について、吉田氏は「分かりにくさ」と記した。この一言には、今回の選挙戦で感じた様々な問題が凝縮されている。
選挙戦では、従来の支援者からも厳しい反応があった。吉田氏は当時の心境をこう振り返る。
「『なぜ2つの党が一緒になったのか』。地元の皆さんの声も多かったところなんですが、中道は何をするか分かりにくかった」
支援者でさえ困惑する状況で、一般の有権者にとって中道改革連合がどのような政党なのかを理解することは、さらに困難だった。立憲民主党と公明党という政治的立場を異にする党が急に合流したことの必然性、中道改革連合として「何を目指すのか」という基本的な部分が有権者に伝わらなかったという反省だ。
さらに、「高市総理の自民党に対して『中道はこれだ』という、何が違うのかちょっと分かりにくい」と続け、対立軸の不明確さも指摘した。高市総理が明確なメッセージを発信していたのに対し、中道改革連合側は方向性が曖昧だったという現場感覚を率直に語った。
「ガチンコ勝負で負けた」“らしさ”への回帰
選挙後、野田前代表は自身のブログ「かわら版」で、「自民党にガチンコ勝負で負けたという実感はありません。高市総理への期待感だけの推し活のようなイメージ論に選挙戦全体が支配されてしまった」と綴ったが、この発言について問われた吉田氏は、明確に異論を唱えた。
「完全に今回の選挙で負けました。この結果ですから。そこはしっかり受け止めなければいけないと思います」と断言し、「ガチンコ勝負です、総選挙は。候補者も支援者の方も含め、総力戦で皆さんが全力を尽くした選挙です。結果は厳しかったですが、これはガチンコ勝負だったんじゃないでしょうか」と述べた。他責的な総括ではなく、敗北の現実を受け入れることの重要性を強調した発言だった。
また、選挙戦を振り返る中で、吉田氏は地元有権者から受けた率直な指摘を明かした。
「地元で聞いた声は、『吉田晴美らしさをもっと出せ』という声はすごくあって、それを出しきれなかった」
選挙の途中で地元有権者から「吉田さんが、いつも言ってた教育と経済の話もっとして」という声があったという。新党結成により、安保や憲法、原発といった政策の説明から始めざるを得なかったが、本来自分が重視してきた政策分野での発信が十分できなかったことへの反省を語った。
金銭的負担やスタッフの支援まで・・・落選議員のリアルとは?
選挙後の現状について、吉田氏は落選議員が直面する厳しい現実も語った。議員会館からの引越作業のほかに、「リースをしていたコピー機を返さなきゃいけない、でも買取に何十万とか」といった具体的な金銭的負担や、「秘書の方々、スタッフの方々のこの先のお仕事のヘルプをしたり」という人的な課題まで、政治活動以前の実務処理に追われている状況を詳細に説明した。
また、選挙後の2月28日、落選者約170人が参加した意見聴取会がオンラインで開催された。約170人が参加し、6時間弱に及ぶ会合の様子について、吉田氏は、「手挙げ方式で、Zoomで手を挙げる反応ボタンがあるじゃないですか。あれを押して、当てられていくという感じ」と語り、オンライン形式のヒアリングでは、十分な意見交換は困難だったことを示唆し、少人数による対面での議論の必要性を訴えた。
世論調査が映す党の将来への課題とリベラル再生への道筋
JNN世論調査では、中道改革連合の今後について興味深い結果が示された。全体では「再び立憲民主党と公明党に分かれるべき」が42%で最多だったが、中道支持層に限ると「参議院や地方議員も含めて完全合流すべき」が43%で最多となり、有権者全体との間に認識の乖離があることが浮き彫りになった。
この結果について吉田氏は、「中道の支持をしてくださっている皆さんにしてみれば、『この選挙もみんなでまとまってやってきたんだから頑張ってみなよ』というお気持ちが現れるのは、これは私は当然だと思う」と分析した一方で、全体の意見については「それぞれの持ち味を出したらいいんじゃないっていうご意見が多分全体としては強いのかな」と受け止めた。
一方で、吉田氏が危機感を示しているのは、党としての方針決定の遅さだ。来年の統一地方選、2028年の参議院選挙を控える中、中道改革連合の行方は依然として不透明なままである。
吉田氏は「統一地方選が次の大きな決戦になるところだと思っている。選挙の前は参議院も自治体議員も合流する方針だったが、いまもその方針なのか。地元の区議会議員や都議会議員からも『この先どうなるのか』という声がある。統一地方選に向けてなるべく早く方針を出して動いていかないといけない」と話し、「あまり時間をかけないほうがいい」と迅速な意思決定を求めた。
また、今後のリベラル勢力の在り方について、吉田氏は“従来のイデオロギー論を超えた価値観の共有”を提唱した。
「リベラルというカテゴリーが重要なのか、それともそこで私たちが大事にしている価値観や未来が大事なのか」と問題提起をしたうえで、若い世代は「同性婚賛成や個人の自由を重視するなど、本質的にはリベラル的価値観を持っている」との認識を示した。
さらに、「大事だねって思う価値観をどうやって国民の皆さんに伝え、コミュニケーションしていくか。政治の側として変わらなければいけないのでは」と、リベラル的価値観自体は広く受け入れられるものだとしながらも、その伝え方、コミュニケーション方法に課題があると指摘した。
カギは「分かりにくさ」解消と真摯な対話
中道改革連合の大敗は、単純な政策論争の敗北ではなく、政党としてのアイデンティティの「分かりにくさ」に起因していた。急造の合流劇、そして有権者とのコミュニケーション不足などが重なった結果だった。
来年行われる統一地方選、そして2028年の参議院選挙に向けて、中道改革連合は根本的な立て直しを迫られている。そのカギは、「分かりにくさ」の解消と、有権者との真摯な対話という、政治活動の基本的な部分に集約しているのかもしれない。
離島奪還特化部隊も参加、陸上戦を想定した沖縄での日米共同訓練「アイアン・フィスト」公開
陸上自衛隊や米海兵隊が九州・山口・沖縄で実施している共同訓練「アイアン・フィスト」の陸上戦闘訓練が6日、沖縄本島北部の米軍中部訓練場で行われ、報道陣に公開された。
訓練は、艦船から飛び立った陸自の輸送ヘリ「CH47」と米軍の輸送機「オスプレイ」が敵陣地に降り、先遣隊を支援する想定。野営しながら行われ、隊員が死亡する事態も視野に状況に応じて即座に行動する力の強化などを図る。
この日は、CH47とオスプレイから降り立った数十人の日米隊員らが連携を確認しながら森の中を慎重に進み、敵の中枢を目指した。訓練には、2024年に長崎県大村市に新編された離島奪還に特化した部隊「陸自第3水陸機動連隊」が初めて参加した。
「鬼畜にも劣る蛮行」有期刑上限の懲役30年求刑 教え子の女子児童8人に性的虐待加えた永末哲也被告(62) ”保護者から信頼”道場経営者の裏の顔【判決詳報・前編】
2018年から2024年にかけて、自身が経営する福岡県内の道場で教え子の女子児童8人に性的虐待を繰り返した永末哲也被告(62)。
強制性交等・不同意性交等・強制わいせつ・不同意わいせつ・性的姿態等撮影・児童ポルノ禁止法違反の罪に問われた。
起訴された事件は性交等32件、性交等の未遂3件、わいせつ行為14件に及び、これらの行為を撮影した動画及び画像は数百点に上った。
検察側は「鬼畜にも劣る浅ましい蛮行と言わざるを得ない」として有期刑の上限となる懲役30年を求刑。
一方、弁護側は懲役15年が相当と主張した。
「厳しいが、練習以外では優しく寄り添う側面も…」信頼されていた指導者の裏の顔
被害者となった女子児童たちは、永末被告が経営する道場の教え子だった。
保護者からは
「練習中は厳しいが、練習以外では子ども一人一人に優しく寄り添う側面もあった」
と信頼されていた。
しかし、その信頼の裏で永末被告は、遅くとも2018年から教え子の女子児童たちに性的虐待を繰り返していた。
被害者の一人は、徐々に性的知識を身に付ける中で、永末被告からの行為によって妊娠したのではないかと不安に思うようになった。
誰にも相談できず、ついには保護者の前で泣き出すまで追い込まれていた。
「最初はストレッチをする中で…自分の衝動を抑えられなくなってエスカレートしていきました」
2025年11月27日の被告人質問で、丸坊主姿で法廷に現れた永末被告は、ぼそぼそと犯行に至った経緯を語った。
「だんだん本人に会うにつれて、話をするようになって仲良くなって、女性として見るようになってきました」
「最初はストレッチをする中で、体を触ったりとか、お尻を触ったりとかそういうことを始めました」
「それから自分の衝動を抑えられなくなってエスカレートしていきました」
法廷で明らかにされた支配構造 女子児童たちが抵抗できなかった理由
永末被告は道場の経営者であり、昇級試験の試験官でもあった。
被害を受けた児童たちの多くは大会での入賞などを目標に熱心に練習に取り組んでおり、永末被告に逆らえば”昇級ができない””大会に出させてもらえない””口をきいてもらえない”といった不利益を恐れていた。
永末被告は
「私は先生であり、指導員であるということを彼女が認識して逆らえないというふうに思ったんだと思います」
と述べた。
永末被告「これ以上、被害者の方が多くならなくて済んでよかった」
弁護側からの質問で永末被告は、被害児童たちへの謝罪の言葉を述べた。
「何の罪もない被害者の方、ご家族の方、ご親族の方、本当に申し訳ないことをしたと思っています。申し訳ございませんでした」
身柄が拘束されていることについて聞かれると
「これ以上、被害者の方が多くならなくて済んでよかった」
と逮捕されたことへの認識も述べた。
自らの意思では犯行を止められない状態だったことを自認した発言だった。
検察側「生きて刑務所を出られないかも…」永末被告「想像力が足りなかった」
一方、検察側から犯行時の心情について聞かれると、永末被告は
「分かりません」
「当時の心境は分かりません」
などと繰り返していた。
被告人質問の終わりに、検察側はこう問いかけた。
「あなたの年齢もありますから、場合によってはあなた生きて刑務所を出られないかもしれない。そういった自覚って、事件を起こすときありましたか」
これに対し永末被告は
「事件起こす前はありませんでした」
「自分がおろかだったと思います」
「想像力が足りなかった」
と答えていた。
「殺してやりたい」「心の底から笑えなくなった」家族の意見陳述
意見陳述では、保護者たちの深い悲しみと激しい怒りが検察官や被害者側の弁護士によって代読された。
永末被告は目をつむってうつむきながら聞いていた。
ある保護者はこう思いを明かした。
「私たち夫婦は何をしても、心の底から笑うことができなくなりました。人として生きる上で必要な感情の一つを殺されたという感覚で、この感覚は今でも変わりません。今後、私たちが生涯心の底から笑うことはありません」
「先日、裁判所で被告人質問を傍聴しました。改めて強い怒りや憎しみがこみ上げ、その場で殺してやりたいほどの強い衝動に襲われました」
「被告人には可能な限り長期の厳罰を望みます」
別の保護者は、拭い去ることができない心情をこう記した。
「今でも事件のことを考えると気が狂いそうになります」
「本当は事件前の幸せな生活を私たちに返してほしい。それができないなら、被告人にこの世から消えて欲しい」
検察側「鬼畜にも劣る浅ましい蛮行」有期刑の上限となる懲役30年を求刑
論告求刑で、検察側は以下のように主張した。
「被告人は、被害者らの未成熟な心理に徹底的につけこんで、親権者の信頼の下でその健全な心身の成長が期待される習い事の場を、自らの意のままに性的快楽を追求できる私的空間とし、常習的に性行為に及んでは悦に入っていたものであり、その卑劣さ、反社会性、残忍で冷酷な態様など、いずれの面においても比類なきほどに悪質であり、鬼畜にも劣る浅ましい蛮行と言わざるを得ない」
「長期間にわたって、極めて多数回にわたる蛮行に及んで、多数の被害児童らの人生の歯車を大きく狂わせているのであり、その刑責は余りにも重大」
そのうえで
「有期懲役刑を超える刑を選択する余地のない現行法の枠内では、永末被告に対しては、その最高刑をもって臨む他ない」
として、有期刑では最も長い懲役30年を求刑した。
永末被告「私の卑劣な犯行で多くの方々を不幸に…」弁護側は懲役15年を主張
一方、弁護側は最終弁論で
「被害者がやめてと言った時にはそれ以上の行為を中断するなどの様子が見受けられた」
「暴力等を用いて犯行を強行するなどの様子は見受けられなかった」
などとして、懲役15年が相当と主張した。
最終意見陳述で永末被告は以下のように述べた。
「私の卑劣な犯行のせいで、多くの方々を不幸にしてしまいました。被害者の皆さんの明るい未来を奪ってしまうことになりました。今はただ、被害者の方々に対して申し訳ないそのような気持ちでいっぱいです。これからの人生は、自分が犯した罪としっかり向き合って、刑務所において罪を償ってまいりたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」
注目の判決は2月26日、福岡地裁小倉支部で言い渡された。
※この裁判は前・後編で掲載しています。
25年前に消えた室蘭の女子高生 元捜査幹部が初証言する「絶対に事件性がある」と確信する理由 空白の4分間に隠された謎 「俺は犯人を知っている」これまでに情報提供は333件 千田麻未さんは今も“高校2年生のまま”
25年前に消えた女子高生、元捜査幹部が初証言「絶対に事件性がある」
2001年3月6日、室蘭栄高校1年生の千田麻未さん(当時16)が忽然と姿を消してから25年が経った。
「完全に事件に巻き込まれているという体制だった。家出する材料はなかった」
未だ手掛かりがつかめないこの事件について、当時、室蘭警察署で捜査の最前線に立っていた元幹部が初めて捜査の裏側をカメラの前で証言した。
「一生忘れられない」元捜査幹部の確信
当時、室蘭警察署刑事・生活安全担当次長だった見野則幸さん(68)は、現役を退いた今も「一生忘れられない」と振り返る。
全国で年間約8万件発生する行方不明事案の多くは、家出などで事件性はないとされるが、千田さんの件は違ったという。
「絶対に車で行かなきゃいけない距離まで移動している。これで我々は事件性があるなと」
その確信を抱かせたのは、千田さんが消息を絶つ直前の不可解な動きだった。
最後の4分間に起きた不可解な移動
千田さんのその日の足取りは詳細に記録されている。
高校入試のため休校日だった日の正午過ぎ、室蘭市白鳥台の団地の自宅を出た千田さんは、バスでJR東室蘭駅近くの商業施設へ向かった。
午後1時ごろから1時半ごろまで、化粧品売り場周辺を歩く姿が防犯カメラで確認されている。
その後、商業施設前で同級生2人とすれ違い、「どこ行くの?」と声をかけた。ボウリング場へ向かうと答えた同級生たちが、千田さんの最後の目撃者となった。
千田さんは再びバスに乗り、「東通」で下車。アルバイト先のパン店本店近くで交際相手と電話し、「下に着いたよ」と話した。
ところが、4分後の2回目の電話では「ちょっと今無理だから、後でかけ直す」と話した。PHSの位置情報を調べると、この4分間で1キロ弱も移動していたのだ。
大規模捜査でも見つからなかった証拠
事件性が高いと判断した警察は、千田さんが立ち寄ったとみられる複数の関係先に家宅捜索を実施した。
見野さんは初めてその事実を明かしながら、「いろいろな反応を見るんですよ。尿反応、血液反応、真っ暗にして照らしたが、何もない」と振り返る。
最悪の事態も想定し、海中捜索も行われた。
「室蘭警察署管内で暴力団が金庫を盗んだ事件があって、ボトボトと(海に捨てた)。回収する作業で機動隊が動いた。(千田さんが)海に沈められているかもしれないと300m四方探してもらったこともありました」
有力と思われる情報があれば、自ら現場に出向く必死の捜査が続いたという。
「室蘭市内で穴を掘った跡があるって情報があって『これはまずい』と署長と私も現場に行った。どんどん掘っていったら犬の骨だった」
家出ではない明確な根拠
千田さんが家出をした可能性は極めて低いとされる。書き置きはなく、アルバイトで貯めていたお金は家にそのまま残されていた。
外出時は軽装で、失踪当日の午前中には、美容室にキャンペーンについて電話をかけていて、近く髪を切りに行く予定があったとみられている。
また、千田さんは当時、自宅近くのパン店の支店でアルバイトしていたが、その日は本店に行く用事があったこともわかっている。
道警はこれまでに延べ4万8000人以上の捜査員を投入。「似ている人を見た」「俺は犯人を知っている」など333件の情報提供が寄せられたが、決定的な手がかりにはつながっていない。
当時の”捜査の限界”に、見野さんは悔しさをにじませる。
「今だったらドラレコあるし、スマホの位置情報あるし、防犯カメラあちこちついてるんですけどね」
今も高校2年生のまま
25年が経ち、千田さんは現在41歳。当時通っていた高校では「休学」とされ、今も高校2年生のままだ。
職員室の隣には今も情報提供を呼びかけるポスターが貼られている。
全道には、当時室蘭警察署でこの捜査に力を尽くした警察官が多数いるという。彼らの思いを背負い、見野さんは最後に訴える。
「いいですか、情報提供のお願いして。(当時)あの道を通った人が『うーん』と考えてくれればいい。そういう目撃情報さえあれば、(捜査は)前に進む。警察だけでは限界がある」
情報提供は、室蘭警察署(0143-46-0110)まで。 最寄りの警察署や知り合いの警察官への提供でも構わない。小さなことでもその一報が、捜査を動かす一歩になる。
「謝れ」「土下座しろ」雪の上で70代女性に土下座させ…除雪をめぐるトラブルか“氷点下2度”の真冬日に 強要疑いの49歳男「間違いありません」北海道羽幌町
ことし2月、北海道羽幌町の住宅の敷地で、70代の女性に対し「土下座しろ」などと脅して無理やり土下座させたとして6日、49歳の男が逮捕されました。
強要の疑いで逮捕されたのは、羽幌町に住む49歳の無職の男です。
男は2月12日午前9時頃、隣りに住む70代の女性宅の敷地で、この女性に対し「土下座しろ」「謝れ」などと何度も脅して、無理やり土下座させた疑いが持たれています。
3週間ほど経った3月5日、被害にあった女性が警察を訪れ「土下座をさせられた」と相談し事件が発覚。
警察が、男から事情を聴くなど裏付け捜査を進め、容疑が固まったとして、6日午後に男を逮捕しました。
取り調べに対し、49歳の無職の男は「間違いありません」と話し、容疑を認めているということです。
警察によりますと、被害に遭った女性は、屋外の雪の上に土下座させられたということで、事件があった日の羽幌町の最高気温は、氷点下2度の真冬日でした。
警察は、事件の背景に除雪をめぐるトラブルがあったとみて、事件に至った経緯を詳しく調べています。
〈本人告白〉「普通の人になっちゃった」衆院選落選後の投稿で “特権意識”と大炎上した酒井なつみ氏に「投稿の背景」と「政治家続けますか?」と聞いてみた〈中道・惨敗反省会〉
2026年2月に行なわれた衆院選は、日本の政治史に刻まれる歴史的な激震となった。酒井なつみ氏が所属する野党第一党の中道改革連合は、議席数を半数以下に減らす大敗を喫した。 また、国会議員だった酒井氏は落選から9日後の2月17日、自身のSNSで《ママ普通の人になったの? 家族への想い 落選を伝えた時に、娘から言われた一言です》と投稿し、「特権階級だと思ってたの?」などの批判が相次ぎ、炎上状態に。落選から1か月、酒井氏に独占インタビューを試みた。
【画像】「自分が特権階級の人だと思ってたの?」と炎上した酒井氏のX投稿
炎上した「ママ普通の人になっちゃった」発言の真意
投開票日から9日後の2月17日、酒井氏によるSNS投稿が猛烈な批判を浴び、炎上状態となった。
キッチンで料理する動画とともに、酒井氏は娘から「ママ、普通の人になったの?」と問われ「そう、ママ普通の人になっちゃった」と答えたエピソードを紹介。
意外にも落選を喜ぶ娘の反応から、これまで家族を犠牲にしてきたことへの謝罪とともに、前を向いている今の心境を伝える目的であり、「普通の母親に戻った」という趣旨だったが、これに対し、ネット上では「国会議員を特権階級と見なしている」「選民意識の表れだ」といった非難が相次いだ。
「普通の人」という言葉に込められた真意は何だったのか。議員失職により「無収入」となった現実に直面する中、彼女は今どのような生活を送り、どこへ向かおうとしているのか。
――「ママ普通の人になっちゃった」という発言について、改めてその真意を教えてください。
酒井なつみ(以下同) 投稿の背景には、これまで家族を犠牲にしてきたことへの申し訳なさと、小学校に通う8歳の娘の言葉への驚きがありました。
落選が決まった翌日、ソファーで娘と話していたら、「ママ、普通の人になったの?」と聞かれたんです。私が「普通の人ってどういうこと?」と返すと、娘は「ママともっと一緒にいられるから嬉しい」と言ったんですね。
娘にとって「議員ではないママ」=「普通の人」という解釈だったのだと思います。
私自身、大学を出ているわけでもなく、看護師として現場で働いてきました。「私のような普通の人でも国会議員になれる、政治への敷居を低くしたい」とずっと言い続けてきたので、特権意識を持っているという批判は本意ではありません。
――しかし、ネット上では「階級意識の表れだ」といった厳しい意見がありました。
普段の活動を見てくださっているフォロワーさん以外に広く拡散されると、真逆の捉え方をされてしまう。それは仕方のないことだと思っていますが、ネガティブなリプライを見るのは精神衛生上良くないので、今はあまり見ないようにしています。
「え、もう出るの?」呆然とした落選の瞬間
――先日の衆院選は非常に厳しい結果となりました。投開票日、落選が決まった瞬間の状況を振り返っていただけますか。
正直に申し上げて、「まさか」という思いでした。事前の情勢調査でもずっと接戦と報じられていて、私の中では小選挙区で勝たないと道はないという宿命のような覚悟で戦っていました。反応も決して悪くなかった。
ですが、午後8時を回ってすぐにNHKで相手候補の当確が打たれたんです。自宅にいたのですが、「え、もう出るの?」と拍子抜けしたような、呆然とする感覚でした。
仲間たちが次々と議席を失っていく状況を見て、ショックで言葉が出ませんでした。夫も隣で同じように拍子抜けしていましたが、「順風満帆にいくわけじゃない」「頑張るしかないよね」という前向きな言葉をかけてくれたのを覚えています。
――今回の敗因について、ご自身ではどう分析されていますか。
当然ながら自分の力不足です。他責はできません。しかし、政権支持率が7割台という非常に高いタイミングで解散されたことが強烈でした。
本来、年度内の予算成立こそが職権を預かる者の責務であるはずなのに、自分たちの都合のいいタイミングで憲法を解釈して解散する。その「おかしさ」を有権者に説明することに多くの時間を割かなければならないことは大変でした。
――SNSやAIが選挙に及ぼす影響については、どう感じていますか。
明らかに時代が変わったと感じます。AIに「誰に投票すべきか」を聞く人が増えていく中、自分や政党の政策をいかに学習させるか、あるいはSNSでの「見せ方」が勝敗を分けることも有り得ると思います。
――野党がまとまる「中道改革連合」としての初の大型選挙でもありました。有権者の反応はいかがでしたか?
制作物を一から作り直す必要もありましたし、安保政策などでそれまでの路線が違う党同士が一緒に歩めるのか、という説明責任を果たすのは大変でした。
なかなか理解してもらえない場面もありましたが、一方で「野党がまとまることは必要だ」と前向きに捉えてくれる方もいらっしゃいました。
寝ている時以外は仕事だった国会議員生活
――現在の「中道改革連合」という政党の在り方については、どのように感じていますか。
正直、よって立つ政党がグラグラしているような不安定な感じはツラいです。今回、反応も良くて小選挙区で勝てるという思いもあったのですが、まさに冬の嵐のような突風に煽られたような結果になりました。
いくら自分が頑張っても、政党がしっかりしてくれないと精神的にももたない。現職衆議院議員の皆さんには国会でしっかり評価される仕事をしてほしい、そう期待しています。
――国会議員時代の生活は、それほど過酷なものだったのでしょうか。
想像の何倍も忙しかったです。寝ている時以外は常に仕事。プライベートも家のことをやる時間もありません。家事も育児もほぼすべて夫に頼りきりでした。
国会の会期中は拘束時間が長く、自分の仕事(質問準備やSNS発信)ができるのは夜8時以降で10時以降になることもありました。半年弱に一度は、過労によるめまいで動けなくなり、点滴を受けるような状態でした。
でも、これって本当に幸せなことなのかな、と自問自答することもありました。私は子宮頸がんの闘病を経て、不妊治療や流産を経験し、出産の際に子宮を摘出しています。
娘は私にとって唯一の、奇跡のような宝物です。その子を過度に犠牲にしてまでやるべきではない、という葛藤が常にありました。
――落選によって職を失い、収入が途絶えるという現実についてどう思われますか?
議員はハイリスクな仕事です。落選すれば翌日から無収入になり、キャリアの保証もありません。私の周りでも、落選した仲間たちがみな苦悩しています。「落選したらどこか紹介してもらえるコネがある」なんてこともありません。
今は夫の収入と貯金を切り崩して生活するしかありませんが、私自身も今後、政治活動を続けながら看護師、助産師としての資格を生かしつつ、これまでの社会福祉の課題に取り組めるような社会貢献の在り方を考えていきたいと思っています。
「再起への想いは変わっていません」
――幸福度という面では、今はいかがですか。
プライベートの幸福度は、正直に言えば(落選後)少しだけ高くなりました(笑)。
娘と一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったりできる。そんな当たり前の日常を大切にしながら、しっかり休んで、また次の戦いに備えたいと思います。
多様な人が活躍できる議会にするためには、まず私自身がこの経験を糧にしなければならない。再起への想いは変わっていません。
――現在は朝の駅立ちを続けながら、どのような活動をされていますか。
月・水・金と駅に立って報告をしています。あとは、支援者の方々との「対話の集会」を始めました。落選の結果を受け止めるのに時間がかかっている有権者の方も多い。
彼らと話をすることで、「不安に思っているのは自分だけじゃない」と感じてもらえる場を作りたい。こうした地道な対話こそが、今の政治に最も必要だと感じています。
――最後に、今後の政治活動への意欲をお聞かせください。次回の選挙への出馬は考えていらっしゃいますか。
引退という考えはいま、全くありません。私は国政に挑戦する際、「10年は頑張らなきゃいけない」という決意で総支部長になりました。今回の結果だけで判断するのは早いと思っています。
今の「中道改革連合」という組織が不安定なことへの不安はありますが、野党第一党が政権交代可能な候補者を擁立できたこと自体は大きな一歩です。
今回負けてしまったことで期待に応えられなかったお詫びはしなきゃいけないし、それはもう向き合うしかない。でも、これからもその歩みは続けていきたいと思っています。
中道改革連合が歴史的大敗を喫した今、酒井氏が直面しているのは「無収入」という峻烈な現実だ。かつては点滴を打つほど過酷な公務に追われたが、現在は一市民として家事や育児に向き合いながら再起を模索している。
落選し、「普通の人」になった時間は、彼女に新たな視点を与えることになるだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
山形で「自作自演」事件が相次ぐナゾ…警察官を大量動員して緊急配備も全てがムダに
4日と5日、山形県で無職の女と理学療法士の男が立て続けに「自作自演」事件で逮捕された。
「自宅に入り込んだ泥棒に殴られ、現金が入った財布を奪われた」
4日、偽計業務妨害の疑いで逮捕された上山市の無職、渡辺結花容疑者(24)の家族から山形県警に110番があったのは、昨年12月1日午後4時50分ごろ。
渡辺容疑者は警察に<家に1人でいたところ、男と鉢合わせになり、暴力を振るわれ、「金を出せ」と脅され、財布を奪われた>と説明。
だが、実際は男が家に侵入した形跡は確認されず、家の中から「盗まれた財布」が見つかり、途中から任意の聞き取りに応じなくなった。
「事情聴取をしている中で嘘や矛盾、不自然な点が含まれていたため、一つ一つ裏付け捜査を積み重ね、強盗の届け出が嘘であることを立証した」(捜査事情通)
通報以降、県警は現場の鑑識活動や大規模な車両検問、付近の小学校の登下校時間帯に合わせて人員を配備。1カ月以上にわたり、多くの警察官を動員して警戒活動にあたったが、すべてムダだった。
5日には、米沢市の理学療法士、鈴木晃希容疑者(31)が同じ偽計業務妨害容疑で逮捕された。
鈴木容疑者は1月20日、同市の空き家の敷地内から「荷物を取っている時に後ろから急にカッターみたいなもので首を切り付けられた。犯人はすぐに逃げていった」と虚偽通報をした。
その後の調べで、「犯人から刺された」とされる首と手首2カ所の傷が浅く、現場には犯人のものとみられる足跡もなく、本人の証言が二転三転した。
「傷害事件として捜査を進めていましたが、客観的な事実と合致しないなど、証言におかしなところがあり、最終的に嘘だったことを本人が認めた。傷については自作自演だったとみています」(前出の捜査事情通)
県警本部や所轄の警察署員の他、地区を担当する交番勤務の警察官も発生時間帯に合わせ、警戒にあたったり、児童らの登下校を見守ることで子どもたちや保護者の不安を払拭する努力を続けてきたが、それも徒労に帰した。
■「極めて悪質」とカンカン
いずれも動機については明かしておらず、相次ぐ業務妨害行為に県警もカンカンだ。
「捜査中の事件もある中、通常業務に支障をきたしたことはもちろん、強盗事件が発生して犯人が逃走中となれば、住民は不安を抱きます。悪質な犯行です」(捜査関係者)
県警は先月19日にも寒河江市で自ら両手両足をロープで縛った消防分署長(54)が、「男2人組に襲われ、現金80万円を奪われた」と嘘の被害申告をしたとして、逮捕している。
一連の「自作自演」事件を受け、県警の阿部喜彦刑事部長は「大量の警察官を動員させて『犯人の捜索』などの捜査活動や住民安全対策に従事させることは、警察活動に大きな支障を及ぼし、地域住民の方々に大きな不安を与えるという極めて悪質な行為。決して看過せずに厳正に取り締まっていく」と異例のコメントを発表した。
通報のたびに振り回される警察官は、たまったもんじゃない。
公園の木が倒れ、歩いていた人が下敷きに 70代女性を救出 東京・世田谷区
7日午前8時20分頃、東京・世田谷区にある砧公園の木が倒れ、歩いていた人が下敷きになる事故がありました。東京消防庁によりますと70代の女性が下敷きになったということですが救出されたということです。
女性に意識はあり病院に搬送されましたが命に別条はないということです。
倒木の原因はわかっていないということです。
札幌市西区の路上に止めてあった配達中の車を車ごと盗んだ疑い 無職の51歳男を逮捕「知人から借りただけ」と供述も…被害者と被疑者に面識なし
1日、札幌市西区の路上で、配達中の車などを盗んだとして、51歳の男が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、住所不定、無職の男(51)です。
男は、1日午後1時半すぎ、札幌市西区山の手の路上で、配達業の男性が止めていた車と、車内にあった現金約3万4000円、ショルダーバッグ、携帯電話など14点(時価合計約60万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
被害に遭った男性が「配達中にカギ付きのまま止めていた車を盗まれた」と警察に通報しました。
付近の防犯カメラなどの捜査から、男が浮上し、事件発覚から5日後の6日、逮捕に至りました。
盗まれた車は、東区内で見つかったということです。
取り調べに対し、無職の男(51)は「知人から借りただけで盗んではいない」と容疑を否認していますが、2人の間に面識はないということです。
警察が詳しい動機を調べています。