釈放の草間リチャード敬太、検察官の刑事処分の判断まで約1、2か月ほど 罰金刑の可能性も…河西邦剛弁護士

東京・新宿区で下半身を露出したとして公然わいせつの疑いで逮捕、送検された5人組アイドルグループ「Aぇ!group」の草間リチャード敬太(29)が6日、留置先の警視庁三田署から釈放された。
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レイ法律事務所の河西邦剛弁護士は、草間の釈放について「検察官が勾留請求しなかった。逃亡の必要性がなく、悪質性が高い行為とはいえないと判断された」と説明した。特定の人に露出するようなケースとは異なり、被害者がいない事案のため、身柄の拘束は不要とみなされた。
今後の流れについて「警察が目撃者の話や防犯カメラの映像、周囲にいた人などから事情を聞き、検察官が刑事処分をするかどうかを決める」という。
判断まで約1、2か月ほどを要する。河西弁護士は「罰金刑の可能性もある。法定では30万円以下の罰金だが、事情をくんで10万円以下になるケースが多い」という。「事情が分からなければ、スポンサーや番組出演の関係者などにおいて、各取引先は判断に困る。自身の認識や事情を伝えていく必要性もあると思います」と語った。

〈高市新総裁〉支持率上昇なら年末に衆院解散? 国民・玉木党首は「準備を加速したい」と警戒…各党の思惑が交錯する連立政局の行方

自民党の高市早苗新総裁(64)のもとで一気に進みそうなのが、連立枠組み拡大の議論だ。高市氏は総裁選期間中から「国会での首班指名選挙までに連立の枠組みを固める」と明言していたが、果たしてそれは可能なのか。そして、新たな連立相手は一体どの政党になるのか。風雲急を告げる“連立政局”を追った――。
〈画像〉新総裁選出を受けた際の石破首相、菅元首相の反応
連立パートナーの公明党とも国民民主は親和性を持っている
「いや、良かったね。素晴らしい」
高市氏が自民党総裁に選ばれた10月4日の夜、国民民主党の中堅議員は筆者の取材にそう喜びを語った。永田町では、これまで小泉進次郎農相(44)が総理になった場合、自民党が連立相手として選ぶのは日本維新の会だというのが“既定路線”になっていた。
「日本維新の会は、自民党の重鎮の中では、小泉氏の後見人である菅義偉元総理(76)との関係が深いとされてきた。実際、総裁選期間中の9月24日に、維新の遠藤敬国対委員長と国会図書館で会談をしていた。
維新の藤田文武代表(44)も『自民党と私個人は(基本政策の)全てにおいて近い』と前のめりの姿勢を示してきました」(自民党関係者)
仮に維新の連立が実現し、自民党が少数与党から脱却すれば、「年収の壁」の引き上げをはじめとする国民民主の要求を呑む必要はもはやなくなる。“小泉総理”が本命視される中、維新がリードする状況に、国民民主側は焦りを募らせていた。
しかし、まさかの“高市総理”誕生により、形勢は逆転した。自民党の重要閣僚経験者も「これで維新との連立はなくなっただろう」との見方を示す。
「総裁選で『責任ある積極財政』を掲げた高市氏は、『手取りを増やす』をモットーとする国民民主と政策的な考え方が近しい。総裁選期間中から、国民民主が訴える所得税の控除額引き上げや、ガソリン税減税の早期実現を訴えていた。連立パートナーの公明党とも、国民民主は親和性を持っている。
一方、高市氏は参政党とも考え方が近しいと指摘する向きがあるが、参政党は衆院で3議席、参院で15議席しかもっていない。連立を組んだとしても、自民党は少数与党から脱却できないので有力な選択肢にはならないでしょう。参政党の排外主義的な姿勢には、公明党の警戒感も根強い」(前出・自民党関係者)
麻生太郎氏が国民民主と太いパイプ
さらに、総裁選の決選投票で派閥を挙げて支援し、“高市総理”誕生の立役者となった麻生太郎自民党最高顧問(85)は、国民民主と太いパイプを持つ。事情を知る自民重鎮によれば、「岸田政権時代は、麻生さんと茂木敏充前幹事長(69)が国民民主との窓口をしていた」という。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長(58)は10月3日の記者会見で、麻生氏と最近会ったかどうかを問われ、「マンガを貸してほしいと会いに行った」と煙に巻きつつも、否定しなかった。さらに、総裁選後の10月6日には、東京都内で麻生氏と約30分間、面会した。
榛葉氏は8月に、自民党の武田良太元総務相(57)がMCを務めるラジオ番組に出演し、こう語ってもいた。
「今、挑戦したいのはやっぱ与党になりたいですね。自民党の中にも武田さんもそうですけど信頼できる仲間たくさんいるし、そうでない人もいるけども」
高まる国民民主との“連立拡大”の機運。しかし、高市氏の言うように、10月15日に予定されている首班指名選挙までに間に合うかといえば、「それは無理」(前出の国民民主中堅)との見方が主流だ。
公明党の斉藤鉄夫代表も10月4日の高市氏との会談後「連立政権は、政策と理念の一致が不可欠で、そんなに簡単ではない」と早期の連立拡大に否定的な見解を示した。
「高市さんが早く連立をやりたい気持ちはわかるが、国民民主側もそんなに簡単に乗れません。まずは昨年12月に自民・公明・国民の3党の幹事長で合意した“年収の壁”の178万円までの引き上げを履行してくれということ。
それが達成できたら、信頼関係が高まって、次のステージに進める可能性が出てくるということです」(前出・国民民主中堅議員)
自民党としては、来年度予算審議が本格化する来年2月までに、連立拡大への道筋を決める必要があるが、それまでは部分的な政策協力を重ねていくことが現実的な道筋のようだ。
「早期解散の可能性が低いとみられているが…」
実際、国民民主の玉木雄一郞代表も高市総裁の誕生について、「政策協議の要請があれば、しっかり向き合いたい」とコメントをしている。前出の国民民主の中堅議員は玉木氏の“本音”について、こう解説する。
「玉木さんとしては、自民党と一定の距離をとりながら付き合った上で、次の総選挙では野党のまま戦って、さらに党勢を拡大したいという戦略がある」
次期衆院選で党勢を拡大した上で、連立入りしたいというのが本音だとすれば、衆院解散総選挙の時期がどうなるかもポイントになるかもしれない。
高市氏は総裁選告示日に「(早期解散は)考えられないこと」と発言し、永田町でも早期解散は可能性が低いとみられている。
ただ、国民民主党の玉木氏は連立入りへの意欲を漂わせる一方で、5日に仙台市内で行われた街頭活動で、「高市氏が首相になって衆院解散する可能性がある」と述べ、総選挙への「準備を加速したい」と警戒感を解いていない。
「支持率がガーンと上がれば、来年1月の通常国会の召集前という選択肢が出てくる可能性がある。それで、もしも衆院で与党過半数を取り戻すことができれば、そもそも連立の拡大も必要なくなるが・・・・・・」(前出・自民党閣僚経験者)
流動的な政局が続きそうだが、国民民主などとの政策協議を基本としつつ、衆参で与党過半数割れのまま“ハングパーラメント(どの政党も過半数を達成していない状態)”の国会運営が当面は強いられそうだ。
高市氏は「人付き合いが得意なタイプではない」(高市氏周辺)とされ、野党人脈も乏しいとされる。野党にパイプを持つ党内人材をうまく活用し、信頼関係をしっかりと構築できるかどうかが、連立の拡大を実現し、長期政権を目指す上での試金石になりそうだ。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班

小中学校教員の勤務時間、OECD調査で日本が最長…中学が週55時間・小学が52時間

経済協力開発機構(OECD)は7日、加盟国などの小中学校教員らの勤務状況を調べた2024年「国際教員指導環境調査」の結果を発表した。日本の常勤教員の勤務時間は中学校で週55・1時間、小学校で週52・1時間と最長だった。小中学校とも前回18年調査から4時間短くなったが、他の国・地域より部活動などの課外活動や事務作業の負担が大きかった。
調査には、中学校で55、小学校で16の国・地域が参加。日本は昨年2~3月、計403校の教員6914人に尋ねた。勤務時間には夜間や週末に行った業務も含まれる。

「意識なし、ひかれているようだ」路上で女性の遺体を発見 下半身に大けが ひき逃げか 福岡市東区

7日早朝、福岡市東区の路上で中年とみられる女性の遺体が見つかりました。
亡くなった女性は下半身に大けがをしていて、警察はひき逃げの疑いがあるとみて捜査しています。
7日午前5時半ごろ、福岡市東区箱崎ふ頭を通行していた人から「意識なし、ひかれているようだ」と警察に通報がありました。
駆けつけた警察官が下半身に大けがをした状態で倒れている中年とみられる女性を発見し、その場で死亡を確認したということです。
警察は、女性の身元の特定を進めるとともに、ひき逃げ事件の可能性が高いとみて捜査を進めています。

警察署に持ち込まれたのは旧日本軍の砲弾か…自衛隊の作業完了まで4時間、勾留中の容疑者らも避難

6日午前11時頃、北海道警岩見沢署(岩見沢市)に砲弾のような不審物が持ち込まれ、陸上自衛隊が回収を終えるまで約4時間にわたって署員や勾留中の容疑者らが署外に避難する騒ぎがあった。陸自によると、旧日本軍の徹甲弾とみられ、爆発の危険性はなかったという。
回収された徹甲弾は長さ約12センチ、直径約3・5センチで、管内の住民が署の窓口に持参した。同署は直ちに一般の来訪者や勾留中の容疑者を避難させ、さらに必要最小限の署員だけを残して庁舎を閉鎖。午後3時前に陸自の作業が完了するまで、半径50メートル圏内の店舗や民家にも避難を呼びかけた。
住民は「砲弾のようなものが自宅の物置にあった。最近ニュースで取り上げられているのを見たので持ってきた」と説明したという。道警は「砲弾や不発弾などの可能性がある不審物が見つかった時はうかつに移動させず、その場で110番するようにしてほしい」と呼びかけている。

福島県沖でM4.9の地震 福島県で震度4 津波の心配なし

10月7日(火)9時30分頃、福島県で最大震度4を観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
震源地:福島県沖
マグニチュード:4.9
震源の深さ:約50km
震度4:【福島県】
双葉町長塚 浪江町幾世橋
震度3:【宮城県】
角田市角田 岩沼市桜 石巻市桃生町
【福島県】
いわき市三和町 いわき市平四ツ波 相馬市中村 南相馬市原町区三島町 南相馬市原町区高見町 南相馬市原町区本町 南相馬市鹿島区西町 南相馬市小高区 福島広野町下北迫大谷地原 楢葉町北田 富岡町本岡 川内村下川内 川内村上川内小山平 川内村上川内早渡 大熊町野上 大熊町大川原 葛尾村落合落合 新地町谷地小屋 飯舘村伊丹沢 白河市新白河 白河市東 白河市表郷 須賀川市八幡山 須賀川市岩瀬支所 二本松市油井 田村市船引町 田村市大越町 田村市常葉町 田村市都路町 田村市滝根町 本宮市白岩 川俣町五百田 鏡石町不時沼 天栄村下松本 泉崎村泉崎 中島村滑津 棚倉町棚倉中居野 石川町長久保 玉川村小高 浅川町浅川 小野町小野新町

《究極の早とちり》小泉進次郎陣営、開票前祝賀会フライング乾杯に阪神ファン「予祝は負けのフラグ」

自民党総裁選の開票が10月4日に行われ、石破茂氏の後継を決める臨時選は高市早苗氏が制した。保守層の厚い支持を背景に堂々の勝利を収めた一方、若手の旗手として期待された小泉進次郎氏はあと一歩及ばず敗北した。
女性初の総理大臣誕生に注目が集まる中、話題になったのは開票前夜の“ある出来事”だ。
祝賀会を開催していた小泉進次郎
「朝日新聞の報道によると小泉氏の陣営は、『勝利を確信した』として祝賀会を開催していた。総選前に行われた報道各社の支持動向調査で小泉氏が優勢だったためでしょう。開票も終わっていない段階でのフライング乾杯は、まさに勇み足としか言いようがありません」(全国紙記者)
SNSでは瞬く間にツッコミが殺到。
《究極のハヤトチリ大爆笑》 《チクショー会になっちゃった》 《その辺の自称芸人より百倍笑わせてくれる》
さらに、不確かなものを当てにして計画を立てることわざをもじった《捕らぬ狸の進次郎》といった大喜利モードの投稿も目立った。
特に話題となったのが阪神タイガースのファンだ。
《予祝はね、ダメなんだよ。阪神ファンより》 《予祝は負けのフラグ、阪神の矢野監督で学べ!》
など、”予祝失敗史”を総裁選に重ね、我が事のように語る人が続出した。
「矢野燿大監督率いる2022年春季キャンプ中、選手たちが輪になって監督を胴上げする予祝イベントを敢行しました。しかし開幕から球団ワーストの9連敗スタート。早々に優勝争いから脱落し、最終順位は3位に終わりました。ファンの記憶には、『予祝(よしゅく)=フラグ』という苦い教訓だけが残ったのです」(スポーツ紙記者) 進次郎陣営の前夜祝賀会は、今回の総裁選最大の「おもろニュース」として、長く語り草になりそうだ─。

医師が持ち出した患者の個人情報、可燃ごみで捨てたはずがカラスが散らかし発覚

愛知県の稲沢市民病院は6日、市民病院の医師が入院患者1人の個人情報が記載された資料を、細断せずに自宅近くのごみ集積場に捨てたため個人情報が漏えいしたと発表した。患者の治療への影響などはないという。
同病院によると、個人情報は患者の氏名、生年月日、頭部CT検査画像、性別、患者IDが記された書類。
医師は病院向けのリポートを書くため無断で自宅に持ち帰り、9月22日朝に書類を丸めただけで可燃ごみとして他のごみと一緒に捨てた。翌日、近くの住民から「カラスがごみを荒らして、患者情報が記された紙がむき出しになっている」と同病院に通報があった。医師はごみ集積場に行き、書類を細かく破り、改めて捨てたという。
医師は「リポートを早く仕上げようと焦っており、ついうっかり細断せずに捨ててしまった」と話しているが、同病院は、個人情報を院外に持ち出すこと自体が個人情報保護法に違反するとしている。
同病院は患者の家族に謝罪し、病院職員に個人情報の管理を徹底するよう伝えた。

学生の運動着に体液付けた疑い、津田塾大の元職員逮捕 画像を投稿か

学生のロッカーから運動着を取り出し、体液を付けたなどとして、警視庁保安課は7日、元大学職員、田辺佑介容疑者(43)=東京都江東区=を器物損壊容疑で逮捕したと発表した。
捜査関係者によると、田辺容疑者は津田塾大学の元職員で、インターネット掲示板に学生の服を使って自慰行為をしたとうかがわせる投稿をしていた。
逮捕容疑は2024年11月~25年7月、大学構内のロッカーから女性用ハーフパンツを抜き取り、体液を付けて汚したとしている。容疑を認め、「女性の衣類に興奮する性癖を抑えられなかった」と供述しているという。
ネット掲示板には、露出した陰部と体液を付けた衣類を写した画像も投稿されており、警視庁はわいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑も視野に田辺容疑者の関与を調べる。
元職員の逮捕を受け、津田塾大は「こうした事態が生じたことを大変重く受け止め、当局の捜査に全面的に協力する」とのコメントを発表した。
掲示板に集う「学校関係者」
仕事上の立場を利用し、教育関係者が学生や児童・生徒を性的嗜好(しこう)の対象にした画像をネット上に投稿する事案は、近年相次いでいる。
<ロッカー開けてテニスとかバレーのユニフォームをこっそりお持ち帰り>
<いいですねー!うらやましいです>
<ロッカー開けてとか夢ですね!>
ネット掲示板には、「学生でオナニーする学校関係者」と名付けられたスレッド(投稿の集まり)があり、現在もこうした書き込みが残り続けている。
捜査関係者によると、田辺容疑者が学生の運動着の写真を投稿していたとされるのも、この掲示板だという。
高校生や大学生とみられる女性の顔や全身の姿。持ち主の名前が刺しゅうされた運動着。東京都内の高校生がプライベートで撮ったとみられる写真。そうした画像が、時には「保存して性処理に使ってください」という文言とともにアップされている。
田辺容疑者の投稿は既に削除されたというが、掲示板利用者が日常的に画像の投稿を繰り返し、それを見に来る者が集う場になっている。
「小学生相手の仕事をしているロリコンです。学校関係ではないけどここに来ていいですか」。このように教育現場に携わっているとほのめかす人物からのメッセージまである。誰でもアクセスできる掲示板だが、大半の書き込みは放置されているのが実情だ。
相次ぐ教育関係者のわいせつ事案
教員や塾講師ら教育関係者が、児童・生徒の画像をネット上で共有する事件は後を絶たない。
23年、大手中学受験塾「四谷大塚」で、講師が教え子の女児を盗撮していた事件が発覚。動画とともに被害女児らの住所や氏名を通信アプリのグループで共有していた。
25年6月には、愛知県警が名古屋市の教員らを性的姿態撮影処罰法違反(撮影など)の疑いで逮捕した。
事件では、教員グループが女子児童を盗撮した画像を交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされ、チャットには全国の小中学校の教員10人程度が参加していたことも問題になった。
このチャットでは、教員らは盗撮画像を共有し合い、「いいですね」「こんな機会があってうらやましいです」と感想を送り合っていたといい、一連の事件で6人が逮捕された。【菅野蘭】

「指を折れ、ガラケーみたいにしてやる」「女は『カワ案件』だな」…闇バイト強盗被害者の恐怖

千葉県白井市と市川市の民家で昨年10月に起きた「闇バイト」による強盗事件の実行役として、強盗致傷や逮捕監禁などの罪に問われた横浜市旭区、内装工高梨謙吾被告(22)の裁判員裁判の公判が6日、千葉地裁(水上周裁判長)であった。検察側は「執拗(しつよう)で苛烈な暴行を繰り返した」として懲役20年を求刑し、弁護側は「(被告は)従属的な立場だった。懲役8年が相当」と訴えて結審した。判決は14日。
大声出し逃げたが…馬乗りで殴られ指折られ

被害者の供述調書などによると、白井市の40歳代女性は自室で仕事をしていた午前1時半頃、「ガシャン」という窓ガラスが割れる音を聞き、カーテンの隙間から黒手袋をした人が入ってくるのを目にした。
「わー」と大声を出しながら廊下に逃げたが、男から拳で頭を殴られて転倒。その後も馬乗りで顔や頭を何発も殴られた。「金を出せ、金はどこだ」。男の要求に「本当にない」と答えると、背中をベルトのようなもので何度も打たれた。
「痛い、うっ」。別室で寝ていた母親(70歳代)の声が聞こえ、別の男から暴行されているとわかった。
男から「金庫を見つけた。20万円くらいある」「他にもあるだろ。1000万、2000万円あるの知ってるんだぞ」と脅された。「ない」と答えると、指示役が男たちの携帯電話のスピーカー越しに「指を折れ、ガラケーみたいにしてやる」と指示。左手の小指を手の甲側に曲げられ、「痛い、痛い」と悲鳴を上げた。母親も同様の暴行を受け、指が折れていた。
男たちはガムテープで2人の腕や両足を縛り、侵入から約3時間後、現金約26万円などを奪って女性の車で逃走した。
連れ去られ「川に捨てられるかも」とおびえる

市川市の女性(51)は就寝中に襲撃され、現金約4万8000円と軽自動車など計15点を奪われた。さらに自分の車の後部座席に押し込められ、埼玉県の宿泊施設に連れ去られた。
「生き延びたい」と思い、抵抗はしなかった。途中、パトカーがサイレンを鳴らしながら追跡し、「助かるかも」と思ったが、聞こえなくなった。男が「女は『カワ案件』だな」と会話するのを聞いて、「川に捨てられるかも」とおびえた。
宿泊施設に警察官が駆けつけ、男1人を現行犯逮捕し、事件発生から約20時間後に女性は保護された。