“カスハラ”で60代男性に400万円の損害賠償求め 町が提訴する議案を可決 「公務員として失格だ」など 書面447件 電話400件以上 愛知・美浜町

愛知県美浜町は、役場の職員に無理な要求や悪口を浴びせてきた60代の町民の男性に対し、400万円の損害賠償などを求めて提訴する議案を可決しました。
美浜町によりますと、町内に住む60代の男性は、6年前から役場の窓口や電話で、交付基準を満たさない補助金の申請や、文化的な価値がない所有物の文化財登録などを要求し、要求に応えないと「公務員として失格だ」などと悪口を浴びせてきたということです。
これらのカスタマーハラスメントは、今年度だけで書面で447件、電話は400件以上あったということです。
美浜町は11月11日の臨時議会で、男性に対して迷惑行為の差し止めと、対応した職員の給与相当額にあたる400万円の損害賠償を求めて提訴する議案を、全会一致で可決しました。
迷惑行為を止めてもらうため 提訴の前に町は…
(地元の人) 「(職員は)よく我慢して受けていたなと思う」
Q.職員に対してどう思う? 「不憫だな、かわいそうだなとしか思わないので(訴えられるのは)やむなしだと思う」
美浜町は提訴の前に、男性に迷惑行為を止めてもらうため交渉を行っていく方針です。

「精根尽き、会えないと思うことも」横田めぐみさん拉致48年を前に母、早紀江さん

新潟市で昭和52年、横田めぐみさん(61)=拉致当時(13)=が北朝鮮に連れ去られてから15日で48年となるのを前に、母の早紀江さん(89)が11日、報道各社の取材に応じた。早紀江さんは「精も根も尽き果て、会えないのかなと思うこともある」と問題の長期化に不安をのぞかせながら、一日も早い帰国実現を求めた。
めぐみさんは昭和52年11月15日夕、中学校からバドミントン部の練習を終えて下校中、北朝鮮工作員に拉致された。北朝鮮はめぐみさんについて「死亡した」と主張しているが裏付ける証拠は一切ない。めぐみさんの「遺骨」と称して出したものが、日本側のDNA型鑑定で別人のものだったことも分かっている。
「どうすれば解決の方向に向かうのか分からない。(48年という)長さにあぜんとするばかりだ」と語る早紀江さん。被害者家族は拉致問題解決のため、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との日朝首脳会談を求めているが、平成16年の2回目の首脳会談以来、実現していない。
早紀江さんは「これまで日朝首脳会談を首相にお願いしてもその通りにならず、次から次へ代わってうんざりしている」と話し、現在の高市早苗首相に「芯が強く、『こんな悪いことはほっとけない』とおっしゃっていたことから期待している」と尽力を求めた。
事態が膠着(こうちゃく)するなか、10月に来日したトランプ米大統領が早紀江さんら家族と面会した。早紀江さんは米朝首脳会談が実現した場合に「(トランプ氏が北朝鮮に)一言言うことで動いていけば」と期待を抱く。
かたくなに拉致被害者を返そうとしない北朝鮮の金総書記には、「もしも急に子供が消えて何十年も会えなくなったらどんな思いか、正恩さんも想像してください」と呼びかけた早紀江さん。救出を待ちわびるめぐみさんに「元気な姿だけを思って、神様に祈っている」と心を寄せた。

【独自】立花容疑者「空想で貶めてやろうと思って言っていたわけではない」と主張 面会した弁護士が取材に応じる 元兵庫県議への名誉毀損の疑いで逮捕

名誉毀損の疑いで逮捕された「NHK党」の立花孝志容疑者に接見した弁護士が11日、ABCの取材に応じました。立花容疑者は弁護士に「空想で貶めてやろうと思って言っていたわけではない」という趣旨の主張したということです。
立花容疑者と接見したのは徳永信一弁護士で、徳永弁護士は立花容疑者の弁護を希望していて、11日午後に兵庫県警本部で立花容疑者と接見しました。
(徳永信一弁護士)「(立花容疑者は)逮捕理由として証拠隠滅が上がっているのが許せないと言っていた。喋ったことは認めてる、名誉毀損表現は争いない、真実相当性を個別発言ごとに整理していく。空想で貶めてやろうと思って言っていたわけではない」
徳永弁護士によりますと、立花容疑者は元気だったもののストレスを抱えているような様子だったということです。
立花容疑者(58)は竹内英明元兵庫県議が亡くなる前後の、去年12月と今年1月に、演説やSNSで「警察の取り調べを受けてるのは間違いない」「明日逮捕される予定だった」などの虚偽の情報を発信し、元県議の名誉を傷付けた疑いが持たれています。
警察は立花容疑者の認否を明らかにしていませんが、「発言した事実については争うつもりはありません」と供述しているということです。

台湾有事、野党も相次ぎ投稿批判 公明代表「品位欠く」

野党幹部は11日、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に対する、中国の薛剣駐大阪総領事によるX投稿を相次いで批判した。公明党の斉藤鉄夫代表は国会内で記者団に「品位に欠け、どう喝とも受け取れる。外交官としてあるまじき投稿だ」と述べた。在日中国大使館に懸念を伝えたとも明らかにした。
立憲民主党の安住淳幹事長も記者会見で「日本国民は大変不愉快に思っている。日中関係にとって何らプラスにならない」と不快感を示した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「極めて不適切で、度を越している」と強調。共産党の田村智子委員長は「軍事的緊張を高める」と指摘すると同時に「そもそもの始まりは首相の発言だ」と語った。

高市内閣、驚異の“支持率80%超え”も『世論調査』はどこまで信用できるの? 内部事情を徹底調査

高市早苗首相の支持率が軒並み好調だ。
『世論調査』の内部事情
「各メディアの世論調査で高市内閣の支持率はおおむね高い水準で、中には80%を超えるものも。この数字は2001年以降で小泉純一郎内閣の次に高い。
高市さんは小泉さんのように『郵政民営化』や『自民党をぶっ壊す』など国民を誘導するようなキャッチフレーズがあるわけでもないのに、この支持率は実質、史上1位といっても過言ではないのでは」(政治ジャーナリスト)
一方でこんな声も。
「この世論調査というのがどこまで信憑性があるのかというと疑問です。実際に普通に暮らしていてこのような調査を受けたことがない人も多く、どういった層が答えているのか、と思う人も多いのでは?」(ネットメディア記者)
世論調査はいったいどのようにして集計されているのか。全国紙政治部デスクが解説する。
「無作為に電話番号を生成し、固定電話や携帯電話に発信します。携帯だとそもそも知らない番号には出ないという層が多く、結果的に固定電話で電話アンケート慣れした層に偏りやすい。
また、回答率は各社37%前後という低さ。世論調査の中身はふたを開けてみれば“退職後の暇を持て余している人”や“自分の意見を誇示したい人”が多いのでは。高市さんの支持者の多くは極右的な思想を持っているといわれ、こうしたアンケートと親和性が高いです」
とはいうものの、そうした支持層以外にも高市内閣の人気は高いという。
「若者や中間世代はアンケートに答えるとポイントがもらえる“ポイ活”をしている人が多く、インターネット調査でも高市内閣は軒並み高評価なんです。SNSでも活動家ではない一般の人たちからの高評価も多い。報道各社の支持率調査はあてにならないけれど、高市内閣の支持率が高いのは間違いない」(前出・ネットメディア記者)
石破茂前首相はこの高評価に「国民に受けることだけが、必ずしも国のためになるとは限らないのでね……」と皮肉めいたことを雑誌の取材で答えているが─。
「石破さんは報道各社とネットの双方で支持率が低かったですからね。ただ、自民党には石破さんと同じように、高市さんをよく思っていない人が多くいる。自民党内の支持率は2割くらいで、国民からの支持率とここまで乖離しているケースも珍しい。他の政党支持者も高市さんを支持していることに他ならないといえるでしょう」(前出・政治部デスク、以下同)
この支持率の高さは国民にとって良い影響を及ぼすのだろうか。
「民主党政権の発足当時も支持率は80%超だったことを考えると……。ただ、支持率が高いと現場の士気が上がるのは確かなので、この高支持率の間にガソリン暫定税率の廃止や議員定数の削減などの政策を有言実行するべき。ダラダラしていると支持率もあっという間に下がってしまいますから」

新潟女性殺害、無期懲役確定へ=服役中逮捕の42歳男―最高裁

新潟県新発田市で2014年、女性会社員=当時(20)=を殺害したとして、殺人や強制わいせつ致傷などの罪に問われた喜納尚吾被告(42)の上告について、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は10日付で棄却する決定をした。4人の裁判官全員一致の意見。無期懲役とした一、二審判決が確定する。
喜納被告は13年に女性4人を暴行するなどし、うち1人を死亡させたとして、強姦(ごうかん)致死などの罪で18年に無期懲役が確定。岐阜刑務所で服役中の20年に今回の事件で逮捕された。
弁護側は無罪を主張したが、一審新潟地裁の裁判員裁判は目撃証言や女性の車から検出されたDNA型などから被告を犯人と認定。一方、被害者が1人の同種事件の量刑傾向を踏まえ、死刑を回避した。二審東京高裁も一審同様、被告の犯行と認定した上で、「無期懲役が軽すぎて不当とは言えない」として検察側、被告側双方の控訴を棄却した。 [時事通信社]

高市総理が異例の“スピード対応” 売春防止法めぐり予算委員会中に法務大臣に検討指示

高市総理は11日衆議院予算委員会で売春防止法をめぐり、野党側の求めに応じ、その場で買春側の罰則を検討するよう平口法務大臣に指示する異例の"スピード対応"を見せました
有志の会 緒方林太郎衆院議員 「具体的に売春の相手方を罰する可能性について検討するように、ぜひ、後ろにおられる平口法務大臣に指示を出していただきたい。はいか、イエスで答弁ください」
高市総理 「はいか、イエスですか…売春の相手方に対する処罰の必要性ということで、買春に係る規制の在り方について必要な検討を行うこと法務大臣に指示いたします」
平口洋法務大臣 「ただいま総理から指示がありましたとおり、売春防止法を所管する法務省において、近時の社会情勢などを踏まえた売買春に係る規制の在り方について必要な検討を行ってまいります」
有志の会の緒方衆院議員は11日、衆議院予算委員会で、売春防止法をめぐり高市総理に買い手側への罰則の検討を平口法務大臣に指示するよう求めました。
すると高市総理は、その場で平口法務大臣に検討を指示する異例の“スピード対応”を見せ、平口大臣は「売買春に係る規制の在り方について必要な検討をおこなう」と答弁しました。

安福久美子容疑者は”取り調べ拒否” 遺族 「誠意感じない。一番重い刑で…」 殺害された高羽奈美子さんの夫・悟さん 26年前の名古屋主婦殺害事件

26年前、名古屋市西区で主婦が殺害された事件で、逮捕された69歳の女が黙秘し、取り調べを受けることを拒否していることがわかりました。「真実を知りたい」と願う遺族の思いは。
(高羽奈美子さんの夫・悟さん 11月10日) 「彼女(安福容疑者)が私たちに見せる誠意は、素直に語って一審で刑事裁判を早く終えて刑務所に入ってもらう。それが一番私たち親子に対する誠意だと思っていたが甘かった」
Q.誠意は感じない? 「感じないですね。最初の供述が入ってきたときはこのまま素直にいけばいいなと思ったんですけど、残念ですね。無理そうですね」
26年前の事件が急展開 容疑者「毎日不安だった…」
主婦の高羽奈美子さん当時32歳。1999年11月、名古屋市西区の自宅アパートで首などを刃物で刺され殺害されました。26年前の未解決事件が急展開したのは10月末。
警察に出頭した安福久美子容疑者69歳が、殺人の疑いで逮捕されました。ことし8月以降、複数回事情聴取を受けていた安福容疑者。
当初はDNAの提出を拒否していましたが、出頭直前にようやく応じ、これが逮捕の決め手になったといいます。安福容疑者は当初、警察に対し、高羽さん殺害を認めた上で…
「26年間、毎日不安だった。家族や親族に迷惑をかけられず捕まるのが嫌だった」などと話し、取り調べに応じていました。しかし、事態は一変します。
“取り調べ拒否”に被害者の夫「向こうがそういうやり方なら…」
安福容疑者は黙秘する意思を示し、取り調べを受けること自体を拒否していることが捜査関係者への取材で明らかになったのです。黙秘権は捜査機関による不利益な供述の強要などを防ぐため、憲法で保障されている権利です。
殺害された高羽奈美子さんの夫・悟さんは。
(悟さん 『newsX』出演時 11月3日) 「犯人は逮捕されていますが、動機だとかが全く分からないので、とりあえず捜査の方を待ちたい」
安福容疑者に対し、「早く真実を語ってほしい」と呼びかけてきました。
(悟さん 11月10日) 「早く裁判を終わらせてくれるのではないかという期待も持ちましたが、今の情報だと無理そうなので、彼女(安福容疑者)に期待することはない。検事さんには一番重い刑で求刑してもらいたい」
Q.奈美子さんに報告もできない? 「いつになったら区切りがつくのかは分かりませんが、向こうがそういうやり方をするならこっちも覚悟して対応するしかない。仕方がない。検事さんと相談してやっていきます」
Q.高羽さんたちの戦いは長期化する覚悟? 「26年やってきましたから、3~4年延びても仕方ないなと」
なぜ妻は殺害されたのか?それが明らかにならない限り、遺族にとって、事件は「未解決」のままです。

高市首相「5兆円あれば消費減税」=「怒られるかも…」本音漏らす

「自民党に怒られるかもしれないが、今だったら食料品の消費税をずっとゼロにする」。高市早苗首相が11日の衆院予算委員会で、「恒久財源5兆円を自由に使えるとしたら何に使いたいか」と公明党の岡本三成政調会長から問われ、思わずこんな「本音」を漏らす一幕があった。
以前は「国の品格として食料品の消費税は0%にすべきだ」と明言していた首相だが、党内の財政規律派への配慮からか、就任後は「時間がかかる」と慎重な発言を繰り返している。委員の一部から拍手が起こると、首相は「恒久財源があればだ」と念押し。「恒久財源が10兆円あったら、もっとやりたいことがいっぱいある」と力説した。 [時事通信社]

「あ!ほんとだ」住宅街にクマの足跡 札幌・円山動物園に繰り返し出没 公園も閉鎖…同一個体か

【中継】クマ出没で立入禁止 円山公園が初の全面閉鎖に 知らずに訪れる観光客も 札幌市中央区
札幌市の円山動物園の周辺にある住宅街では、11月10日夜から11日朝にかけて、クマの足跡が多く見つかっています。
この影響で、付近にある円山公園がこれまでで初めて全面閉鎖となっています。
雪の上に点々と続くクマの足跡。
5本指の跡がはっきりわかります。
さらに、付近の住宅の柵はクマによって壊されてしまっています。
午前8時ごろ、札幌市中央区円山西町10丁目付近で、住民から「ヒグマと思われる足跡が山の方向に続いている」と110番通報がありました。
(近隣住民)「雪が降ったのでたまたま足跡が残っただけで、常日頃歩いていたのかもと思うと怖いですね」
さらに、ここから2キロほど離れた宮の森2条11丁目付近でも10日午後8時ごろー
(山本記者)「パトカーいますね。住宅街のすぐそばですね。ここにクマ?」
雪が降り始めた住宅街に緊張が走りました。
(無線)「クマの目撃がありました。不要不急の外出は控えるようにしてください」
クマの目撃や足跡などの通報が相次ぎ、クマスプレーを手にした市職員が対応にあたりました。
職員が指を指したその先にはー
(山本記者)「クマが出没している現場には、くっきりとクマの足跡が残っています」
(札幌市環境共生担当課 清尾崇さん)「足跡が11センチくらいだったので、メスの大人か若いオスか、そのくらいの大きさではないかと思います」
一夜明けた住宅街にもまだクマの足跡が残っていました。
(近隣住民)「あ!ほんとだ、これね。結構大きいですよね、気を付けないといけない」
この影響で、市民の憩いの場円山公園は2週間をめどに全面閉鎖となりました。
クマの影響での全面閉鎖は初めてのことです。
さらに、9日からクマの侵入など痕跡が確認されている円山動物園では11日未明、窓枠にしがみつくクマの姿がカメラに映りました。
円山動物園では西門をはじめ、9日からいたるところでクマの足跡が確認されています。
特に野生復帰ゾーンでは…
設置されているカメラに映るクマの姿がたびたび確認されています。
市によりますと、クマは動物の餌となる魚がある野生復帰ゾーンにたびたび現れているということで、クマがシマフクロウのエサのホッケを食べた可能性もあるといいます。
円山動物園周辺の住宅街で相次ぐクマの目撃。
(札幌市環境共生担当課 清尾崇さん)「足跡のサイズも一緒で同一の可能性は高い。きのうからきょうにかけて夜の時間帯に住宅を歩き回っているので注意してほしい」
札幌市によりますと、周辺で目撃されているクマはいずれも同一個体の可能性が高いということです。
人の生活圏にまで迫るクマの姿。
雪の季節を迎えた札幌で、山と街の境界がいま改めて問われています。