前橋市長続投「市政もっと停滞」 有志500人集会、辞職求め

前橋市の小川晶市長のラブホテル面会問題を巡り、市民有志が23日、小川氏の辞職を求める集会を開いた。市議会の自民系第二会派「前橋令明」幹事長の小渕一明市議が出席、小川氏と対立している市議会会派への応援を呼びかけ「このまま小川市政が続けばもっと停滞する」と述べた。
主催者側によると、約500人が参加。複数会派の市議や群馬県議も出席した。参加者からは「悪い意味で前橋の知名度が広がり、つらく恥ずかしい」「新たな市長に一日も早く市の名誉を回復してほしい」などの声が上がった。
前橋令明を含む市議会の8割超を占める7会派は、27日招集の議会で、小川氏に対する不信任決議案を提出する方針を固めている。

中国大使館「敗戦国に軍事行動取れる」とXに投稿、外務省反論「国連の旧敵国条項の死文化に中国も賛成」

外務省は23日、在日中国大使館が国連憲章の「旧敵国条項」に触れて日本など第2次世界大戦敗戦国への軍事行動を取れると発信したことに対し、X(旧ツイッター)で「『旧敵国条項』は死文化した」と反論した。
同大使館は21日、「日本などが侵略に向けた行動を取った場合、中国など国連創設国は安保理の許可を要することなく、軍事行動を取る権利を有する」と投稿した。
外務省は23日の投稿で、1995年の国連総会で同条項は死文化したとの認識を規定した決議が採択され、「中国も賛成票を投じている」と強調。「死文化した規定がいまだ有効であるかのような発信は、国連で既に行われた判断と相いれない」と批判した。

赤沢経産相、能登復興状況を視察 「輝き取り戻すよう支える」

赤沢亮正経済産業相は23日、昨年の能登半島地震で被災した石川県の輪島市や七尾市を訪れ、伝統工芸の輪島塗や和倉温泉などの復興状況を確認した。視察後、金沢市で開いた記者会見で「地域の魅力が再び輝きを取り戻すよう今後もお支えする」と語り、早期の復興に向けて支援する姿勢を強調した。
赤沢氏は会見で、人口流出による人手不足が大きな課題であるとの認識を示し、「機動的にできる対応を全力でやっていきたい」と述べた。
金沢市では石川県の馳浩知事との面談にも臨んだ。馳氏は「なりわい再建支援補助金」について、制度の継続や大規模施設の再建に関連する補助の上限引き上げなどを求める要望書を渡した。

大分火災、焼損の4割空き家か 市「木造多く耐火性低いのでは」

大分市佐賀関で18日に発生した大規模火災で、市が2020年度に行った空き家の実態調査に基づくと、今回焼損した約170棟のうち、約4割に当たる70棟前後が空き家だった可能性があることが23日、市への取材で分かった。
市の担当者は「佐賀関は木造の空き家が多い」とし、働き手の流出や住民の高齢化が原因と考えられると説明。空き家は改修されず、木造の外壁などは風化が進みやすいとした上で「(材質の)耐火性も低いのではないか」との見方を示した。
市は、地域の人口減や高齢化などを背景に空き家が全国的に増加する一方、安全性の低下などの問題が生じかねないとして、2020年度に実態調査を行った。それによると、佐賀関地区の空き家は561件で、市中心部の大分地区に次ぎ2番目に多く、市全体の空き家の約16%を占めた。
調査の後、今回の火災現場の周辺で空き家の数が増減した可能性もあるが、調査結果に基づけば、焼けた建物のうち70棟ほどが空き家だったとみられる。

高市首相、G20初日から18トップらと対話し存在感アピール…イタリア女性首相とは親しげにハグ

南アフリカで開かれた主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)に初参加した高市首相は、一堂に会した各国首脳と積極的に距離を縮め、日本の存在感アピールに努めた。(ヨハネスブルク 前田毅郎)
会議初日の22日夜(日本時間23日未明)、首相は自身のX(旧ツイッター)にサミット出席の成果を書き込むとともに、イタリアのメローニ首相と親しげにハグ(抱擁)を交わす写真を投稿した。サミットの合間に急きょ開かれたウクライナ和平の関係国会合の冒頭、各国首脳とあいさつを交わした際の一幕で、女性リーダー同士で早くも打ち解けた様子を見せた。
首相は初日だけで18の国・国際機関のトップと対話を重ねた。英国のスターマー首相とは初の対面会談を行い、安全保障協力の強化や中国を含む国際情勢を議論。トルコやベトナム、アフリカ連合(AU)の首脳らにも就任あいさつをした。
G20は近年、参加国の多さなどから合意形成が難航し、意義が揺らいでいるが、国際社会で影響力を増すグローバル・サウス(新興・途上国)と関係を築く貴重な機会だ。同行した尾﨑正直官房副長官は「多くの首脳とかなりのスピードで関係を強化している」と手応えを語った。

首相補佐官が総理大臣杯授与=高市氏は南ア訪問中―大相撲九州場所

井上貴博首相補佐官(自民党衆院議員)は23日の大相撲九州場所の千秋楽で、初優勝した関脇安青錦関に高市早苗首相の代理として内閣総理大臣杯を授与した。首相は20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため南アフリカを訪問中だった。
土俵は古くから「女人禁制」とされ、女性初の首相となった高市氏の対応に注目が集まっていた。木原稔官房長官は11日の記者会見で「日本の相撲文化に対し、首相は伝統・文化を大切にしたいとの意向を持っている」と述べ、首相による授与に慎重な考えを示していた。
井上氏は九州場所開催地の福岡国際センター(福岡市博多区)がある福岡1区の選出。次回の大相撲初場所は東京・両国国技館で行われ、千秋楽は来年1月25日。 [時事通信社]

高市政権「南西シフト」重視=小泉防衛相が最西端の島視察

小泉進次郎防衛相は23日、日本最西端の与那国島を視察し、沖縄・先島諸島での2日間の日程を終えた。就任から間もなく同諸島を訪問したのは、近海で軍事活動を活発化させる中国に対応するため、高市政権として同諸島を中心に防衛力を強化する「南西シフト」を急いでいるからだ。台湾有事を巡る高市早苗首相の発言を受け日中関係は急速に悪化しており、同諸島には緊張感が漂った。
与那国島は台湾から約110キロの距離にあり、台湾有事が起きれば国防の最前線になるとみられている。住民には戦闘に巻き込まれかねないとの不安があり、8月の与那国町長選では防衛力強化に慎重な上地常夫町長が初当選した。
小泉氏は23日、上地氏と陸上自衛隊与那国駐屯地で会談し、「国民の命と平和な暮らしを守り抜くには防衛力強化が重要だ」と強調。対空電子戦部隊の配備計画に関する住民説明会を開く方針を伝え、「地元の協力が不可欠だ」と理解を求めた。 [時事通信社]

山陽道で2件の交通事故、10人搬送…3台玉突き事故で渋滞中に7台が絡む事故

23日午前10時30分頃、広島県東広島市の山陽自動車道小谷サービスエリア近くの上りで、乗用車3台の玉突き事故が発生した。約50分後には、事故で渋滞していた約5キロ手前の高屋インターチェンジ(IC)―西条IC間で乗用車やトラック計7台が絡む事故が起きた。広島県警高速隊によると、2件の事故で計10人が救急搬送されたが、いずれも意識はあるという。

「贅沢なメシ」をエサに寮費をピンハネ…上野で横行する“貧困ビジネス”の恐るべき手口

〈 「お兄さん、今って仕事してます?」炊き出しに並ぶときは要注意…「給料25万円」を掲げて近づく“作業服の男”の正体 〉から続く
炊き出しで配られるのは、やけに豪華な弁当――しかし、その背後には“ある意図”が潜んでいた。上野で密かに行われる“貧困ビジネス”の実態を、ライターの國友公司氏の新刊『 ルポ 路上メシ 』(双葉社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/ 最初から読む )
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「うまい弁当が食えるぞ」
中には手配師自身が炊き出しを行っていることもある。2021年の路上生活体験取材中、上野公園の炊き出しでもらった食パンをジャムもバターもつけずに水で流し込みながら食べていると、私のことを不憫に思ったのか、70代のホームレスがこんなことを教えてくれた。
「水曜日の13時、上野駅入谷口の前に行ってみろ。うまい弁当が食えるぞ」
その日は火曜日だったので、さっそく翌日訪れてみると、上野駅の東側と西側を繋ぐ歩行者用のスロープに80人近い行列ができていた。
先頭にいるのは作業服を着た角刈りの50代男性。すでに食料の配布も始まっているので、私も最後尾に並んでみる。
「はい、どうぞ。はい、どうぞ」
男は袋に詰めて持ってきた弁当を次々に渡していく。その際、顔を一瞥するのだが、いつも来ている人や高齢者であることを確認すると、すぐに後ろの人間に目線を移す。
そして、私の順番が来たときだった。男は弁当を渡す手をピタッと止め、今までベルトコンベアのように進んでいた行列を止めて勧誘をしてくるのだ。
「兄ちゃん、ここ来るのは初めてだよな。今は仕事してるのか? 自分でメシ食うには、働いて自分で金稼がないとな」
この近くにあるという男の会社は解体現場のみで、道路工事はほとんど請け負っていない。寮に入ってもいいし、日雇いでもいい。「働く気があるなら、この弁当を食って明日からでも来い」と言う。そんなことを言われた手前、弁当だけもらって逃げるのは非常に後ろめたい。
「ちょっと考えて、また来週ここに来ます」
ひとまずそう答えて、その場をやり過ごした。
生活保護申請のターゲットを探す業者も
弁当はなんと、大手弁当屋チェーン『ほっともっと』の「特のりタル弁当」だった。白飯の上に味付けこんぶと海苔が敷かれ、その上には鶏の唐揚げと白身フライとメンチカツがのっている。薄めにスライスされたたくあんと、きんぴらゴボウも添えられている。
率直にいえば、『ほっともっと』の弁当は、いつも炊き出しでもらっている料理と比べると抜群にうまかった。きっと買ってきたばかりなのだろう。揚げ物にはサクサク感が残っていて、ご飯もまだホカホカなのだ。
「毎週やっているわけじゃないけど、ここの炊き出しはいつも『ほっともっと』の弁当だから優しいよな」
そう言って弁当を受け取った人たちが、そのへんの道端に立ちながら食べ始めた。
せっかく温かいのだから、温かいうちに食っておきたいのだ。その気持ちはよくわかる。ただ、『ほっともっと』の弁当を配るワケについては、あまり関心がないようである。
結局、この上野駅入谷口前で行われている炊き出しの目的は、あくまで労働力の確保なのだ。
また、貧困ビジネスを生業としている団体が炊き出しを行うこともある。
贅沢な料理で人を集めて…
やはり、炊き出しにしては妙に贅沢な料理で多くの人を集め、自らが運営する「無料低額宿泊所」へと誘導する。そして後日、生活保護の申請をさせ、支給額の大半を「寮費」という名目でピンハネするのだ。
代々木公園や上野公園において善意で行われている炊き出しに寄生し、生活保護申請者のターゲットを探す貧困ビジネス業者もいる。
名の知れたNPO団体が行っている炊き出しに行くと、「生活保護の勧誘は一切していません。声をかけられても付いていかないように」といった注意喚起が実際にされている。
(國友 公司/Webオリジナル(外部転載))

赤坂女性刺傷 容疑で逮捕の自衛官、犯行前後で服を着替えたか 周到に準備とみて捜査

東京・赤坂のビルで女性が刺され重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された自衛官の大津陽一郎容疑者(43)が、犯行の前と後の2回、服を着替えていたとみられることが23日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、容疑者が警察の追跡捜査を免れるため、周到に準備していたとみて調べている。
大津容疑者は事件当日、直線距離で約20キロ離れた職場の陸上自衛隊朝霞駐屯地と現場のビルを自転車で往復していたとみられる。
捜査関係者によると、防犯カメラなどの映像を解析した結果、大津容疑者とみられる人物は事件当日の16日午前6時ごろに駐屯地を訪れ、約30分後に出発。駐屯地を出る際には青っぽい上着を着用していた。
一方、赤坂の現場周辺のカメラの映像では、黒っぽい上着を着用しており、途中で着替えたとみられる。
犯行直前には手袋を着用しており、靴にポリ袋のようなカバーをつける様子も映っていた。犯行後、逃走する途中で、再び青っぽい上着に着替えていた。
警視庁は23日、大津容疑者を送検した。調べに対し、引き続き容疑を否認しているという。