政府、アイヌ新法改正見送り=差別罰則創設は「困難」

政府は13日、アイヌ政策推進会議(座長・黄川田仁志沖縄・北方担当相)を札幌市で開き、アイヌ民族との共生社会の実現を掲げたアイヌ施策推進法(アイヌ新法)の改正を見送ると報告した。施行5年後の見直しに合わせ、差別的言動への罰則規定創設などを求める声が上がっていた。
2019年5月に施行された同法はアイヌ民族について「先住民族」と初めて明記し、地域振興に活用できる交付金制度などを盛り込んだ。「アイヌであることを理由として差別してはならない」とも定めるが、罰則は設けていない。
黄川田氏は会議後の記者会見で、罰則規定について「刑法で既に名誉毀損(きそん)罪、侮辱罪などの罰則規定が整備されていることから(創設は)困難だ」と説明。「差別解消に向け、アイヌの歴史・文化の普及・啓発、人権啓発、相談事業などの取り組みを着実に実施したい」と語った。 [時事通信社]

「5階建てマンションから煙が…」火元の部屋で発見の60~70代とみられる男性死亡 京都・伏見区

13日午後、京都市伏見区のマンションで火事があり、60~70代とみられる男性が死亡しました。
13日午後3時ごろ、伏見区深草西浦町で「5階建てマンションから煙が出ている」と住人から通報がありました。消防などによりますと、消防車など17台が出動し、火は約1時間後に消し止められました。
警察によりますと、火元の部屋の焼け跡から60~70代とみられる男性が見つかり、心肺停止の状態で病院に搬送され、その後死亡が確認されたということです。男性は部屋のベッドで倒れていたということです。
警察は身元の確認を急ぐとともに出火の原因を調べています。現場は京阪電車・藤森駅から北西に約700mの場所です。

助手席の窓に女性がしがみついたまま車発進か 殺人未遂の疑いで男(31)を逮捕 容疑を一部否認 新潟・西区

新潟市西区で13日、殺人未遂の疑いで31歳の男が逮捕されました。男は、女性がしがみついていた軽ワゴン車を発進させ、殺害しようとした疑いが持たれています。
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、新潟市西区に住む配送業の男(31)です。 警察によりますと、男は13日午前4時半ごろ、新潟市西区の市道上で停車していた軽ワゴン車の助手席の窓に、知人の20代女性がしがみついていたところ、そのまま車を走らせて殺害しようとした疑いが持たれています。約8メートル走った後に振り落とされた女性は、両手などに軽傷を負いました。
女性は振り落とされた後、警察に通報。男は13日午前6時半ごろに西区内のコンビニエンスストアの駐車場で発見され、逮捕されました。
男は「殺意を持って車を進行させていない」と容疑を一部否認しています。 警察は何らかのトラブルがあったとみて動機などを調べています。

モバイルバッテリーから出火か 佐世保のマンションで火災、1人搬送

12日午後11時20分ごろ、長崎県佐世保市三浦町の15階建てマンション9階の住民から「モバイル充電器が燃え、部屋に炎と煙が充満している」と119番があった。出火元とみられる部屋に住む男性会社員(49)が煙を吸って病院に搬送され、治療を受けている。
佐世保署によると、会社員宅は家族3人で住んでおり、1室約70平方メートルを全焼した。充電器から出火した可能性も含め、出火原因を調べている。現場はJR佐世保駅近くで、多くの住民が避難するなど現場は一時騒然となった。【柳瀬成一郎】

延期のH3、17日打ち上げ=測位衛星「みちびき」搭載―JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、搭載機器の確認のため延期していたH3ロケット8号機の打ち上げを17日に鹿児島県・種子島宇宙センターで行うと発表した。予定時刻は同日午前11時から正午の間。
JAXAは当初、7日に打ち上げを予定していたが、事前の点検で搭載機器に確認が必要な事項が見つかり延期していた。調査した上で対策処置を講じたという。
H3・8号機は、日本版GPS(全地球測位システム)衛星「みちびき5号」を搭載している。 [時事通信社]

逃げ遅れた80代女性が死亡…大阪・住吉区の集合住宅で火事

大阪市の集合住宅の一室で火事があり、80代の女性1人が死亡しました。火はほぼ消し止められたということです。

12月13日午後4時すぎ、大阪市住吉区長居東で、「3階から煙が出ています」と集合住宅の住民から通報がありました。

消防によりますと、集合住宅の3階の一室から出火し、消防車など25台が出動。

火は約40分後にほぼ消し止められましたが、この火事で火元の部屋に1人で住む80代の女性が逃げ遅れ、その場で死亡が確認されたということです。

「与党内でしっかりやる気見せて」 国民・玉木代表が議員定数削減めぐり与党に苦言

衆議院の議員定数削減法案をめぐり、国民民主党の玉木代表は、「与党内でしっかりやる気を見せてほしい」と苦言を呈しました。
国民民主党 玉木雄一郎代表 「与党内でしっかりやる気を見せてもらいたいですよね。月曜日に企業・団体献金規制の法案に関する参考人質疑がセットされている以外、何の動きも与党側からないんですね。しっかりスケジュール感なり、進め方の議論をまず与党内でやっていただきたい」
議員定数削減法案をめぐっては、国会の会期末が17日に迫るなか、審議入りすら見通せていない状況です。
日本維新の会は「野党側の遅延行為だ」と批判していますが、国民民主党の玉木代表はきょう(13日)鹿児島市内で、「むしろ与党内で会期内にどこまで何をするのかをまず明確にして示してもらわないと、何ともしがたい」と苦言を呈しました。
また、玉木氏はいわゆる「年収の壁」をめぐる自民党との協議について、「高市総裁とトップ同士で政治決断する段階に近づいてきている」とし、合意への意欲を示しました。

青森の観光に影響広がる鉄道の運休が追い打ち 震度6強地震から初の週末

震度6強の地震発生から6日目、初の週末を迎えた青森県八戸市の海沿いの観光地は、鉄道の運休も重なり観光客が減っています。
8日に最大震度6強の地震が起きた青森県八戸市では、きのうも地震で、一時、津波注意報が発表されました。
こうした中、初めての週末を迎えましたが、観光名所の蕪島では訪れる人が減っています。
県外からの観光客 「すごく人気と聞いていた食堂もすんなり入れた」 「後発地震があったら、やめようと話はしていた」
八戸市民 「きょう来る時も地震大丈夫かな、不安ではあった。海を一望したいなと思ってきました」
神社の参拝者や観光客が訪れる物産販売店も、頭を悩ませています。
かぶーにゃ 河原木光一店長 「通常だと鮫駅が近くにあり、そこから遠方からの観光客が来るが、それが少ない。ほとんどない」
北海道・三陸沖後発地震注意情報の発表に加え、高架橋の柱の損傷などの影響でJR八戸線が運休していることが追い打ちをかけています。
県内で32人がけが、建物被害が450件に上っている8日の地震で、県内の観光産業にも影響が広がっています。

低気圧急発達、暴風や高波警戒=北海道と東北、北陸―気象庁

気象庁は13日、北海道と東北、北陸では14日から15日にかけ、暴風や高波に警戒するよう呼び掛けた。北海道は大雪、東北北部と北陸は大雨にも注意が必要という。
前線を伴う低気圧が本州の太平洋側沿岸を急速に発達しながら北上し、別の低気圧も日本海中部から東北地方に進む。その後は冬型の気圧配置が強まる見込み。
北海道の14日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で30センチ、15日午後6時までの同降雪量は70センチ。
14日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、北陸50ミリ、東北北部40ミリ。15日午後6時までの同雨量は北陸80ミリ、東北北部50ミリ。 [時事通信社]

市川安保局長、対中国「情報戦」 英仏独の高官と相次ぎ電話会談

市川恵一国家安全保障局長が、対日批判を展開する中国への対抗に動き出した。中国の王毅外相が英国、フランス、ドイツ3カ国と接触し、台湾有事が存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁を巡り日本が現状変更を試みていると主張すると、市川氏はこの3カ国の高官と相次ぎ電話会談し反論した。外交の場で日中の「情報戦」が熱を帯びている。
「首相の国会答弁は日本の従来の台湾に関する立場を変えるものではない」。関係者によると市川氏は10日、ドイツのザウター首相補佐官(外交・安全保障担当)との電話会談で訴えた。1日には英国のパウエル首相補佐官(国家安全保障担当)、2日にはフランスのボンヌ大統領外交補佐官ともそれぞれ電話会談し、同様に説明した。
英仏独3カ国高官との電話会談を急きょ調整したのは11月下旬以降、王氏が3カ国と協議したためだ。27日にボンヌ氏と電話会談し、28日にはパウエル氏と北京で会談。12月3日にフランスのバロ外相、8日にドイツのワーデフール外相ともそれぞれ北京で会談した。