批判もある「自宅療養者への配食サービス」海外からは羨望 「何もなし」「食料が無くなれば頑張れ」という国も

新型コロナウイルスの感染「第6波」襲来を前に、政府は医療崩壊を回避するため、宿泊・自宅療養体制を整えている。自宅療養者に各自治体が用意する配食サービスについては批判もあるが、海外からは羨望のまなざしも集まっているようだ。
昨年6月に感染し、自宅療養を経験した東京都内の40代男性は、配食サービスにより「食事に困ることはなかった」と話す。保健所に陽性であることを報告してから2日後に段ボール3箱が届いた。中には水やコーヒー、野菜ジュースに加え、レトルト食品や海藻サラダ、お菓子などが入っていたという。
男性は「保存食ばかりでは飽きてしまうので、自宅の冷凍食品と交互に食べていたが、比較的バランスは考えられているという印象だった。療養期間内だけでは食べきれないほどだった」と振り返る。
SNSでは「カップ麺とレトルトは無理」「もっと栄養バランスを考えて」などとの批判がある自宅療養者向けの配食サービス。内容は自治体ごとに異なるが、カップ麺やレトルト食品が多いこともあり、メディアでも療養者らの不満や、配食が遅れた事例などが紹介されることも多い。
だが、意外にも海外からは評判のようだ。ネット掲示板サービス「Reddit(レディット)」では、都内に住むというユーザーが今月8日に配食された食料品を画像付きで投稿すると、「米国では、何も得られない」「英国政府は『ステイホーム、外出するな、食料が無くなれば頑張れ』という。全く非常識だ」といった声が寄せられている。
韓国では自治体が自宅隔離を義務付けた人向けに食品やマスクなどを無料で配布しており好評だというが、中国ではロックダウン(都市封鎖)した西安で安定した食料品の供給ができていない状況だとCNNが報じた。各国あるいは各自治体によって事情は大きく異なるようだ。
今後、感染がさらに拡大すれば、配食サービスを利用する人が増えると考えられる。都福祉保健局は「在庫はあるが、オミクロン株の勢いが速いため、配送や供給体制の拡充を現在行っている」と回答した。
置き配による配送であることや、迅速な配送を行うためにある程度の在庫を抱えなければならないことから、常温保存できる食料品が基本になっているが、利用者らの声を受けて、内容を適宜、変更しているという。