新型コロナウイルス感染の急増を受け、和歌山県の仁坂吉伸知事は18日、全国で唯一続けていた「原則全員入院」が困難になったとの認識を明らかにした。自宅・宿泊療養を取り入れる考え。18日の新規感染者は過去最多の196人で、6日連続で100人台となっており、入院対象の患者数が病床数を大きく上回っている現状を踏まえた。
この日の記者会見で、仁坂知事は「患者の健康を考えたら入院がベストだが、病床のキャパの問題があり、できなくなっている。現実に応じてベターなことを考えないと仕方がない」と述べた。
和歌山県は軽症・無症状の患者を含めて全員入院の原則を貫き、全国の都道府県で唯一、変異株「オミクロン株」でも認められた自宅・宿泊療養を導入していなかった。県は無症状・軽症で、自宅療養が可能だと判断した患者を支援する協定を17日に県医師会と結んだ。電話やオンラインで患者の健康観察などを担ってもらう。また、県は宿泊療養施設のホテルを1カ所から増やすべく調整を急いでいる。
18日時点で入院対象とする患者数は938人。確保病床数620に対し、自宅またはホテルでの入院待ちの患者数は411人に上っている。【新宮達】