歌舞伎町の男児転落死で逮捕の母親、昨夏にも子供2人に睡眠薬のませ殺害企てたか

東京都新宿区歌舞伎町で昨年12月29日、長男(9)をホテルから転落死させたとして殺人容疑で逮捕された川崎市の無職の母親(47)が昨夏、長男と長女(7)の2人を殺害しようとしていた疑いが強まったとして、警視庁新宿署は20日、母親を2人への殺人未遂容疑で再逮捕したと発表した。再逮捕は18日。
発表によると、母親は昨年8月5日午後1~3時頃、自宅近くの駐車場にとめた軽乗用車内で、2人に睡眠薬を飲ませて意識をもうろうとさせ、熱中症で殺害しようとした疑い。調べに対し、黙秘している。
駐車場の管理会社の社員が、自力で脱出した長男を駐車場内で発見。長女も近くで泣いており、母親は運転席付近で倒れていた。3人とも病院に搬送されたが、命に別条はなかった。
周辺は気温33度だったが、車の窓は閉め切られ、暖房が入っていたという。新宿署は、母親が無理心中を図ったとみている。
2人の尿から睡眠薬の成分が検出されたため、病院側が川崎市の児童相談所に虐待の疑いで通告した。
関係者によると、児相は翌日に2人を一時保護したが、8月末に「在宅での養育が可能」と判断し、在宅支援に切り替えた。その後、月に1回ほど家庭訪問を行っていたが、異常は見つからなかったという。
児相から連絡を受けた神奈川県警も捜査していた。