元警察署長は「逮捕術で暴行」…地裁指摘、知人と口論からの傷害事件に有罪判決

知人男性にけがをさせたとして傷害罪に問われた滋賀県警の元彦根署長(74)に対し、地裁は18日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)の有罪判決を言い渡した。
判決によると、元署長は2020年3月、草津市内の駐輪場で、元署長経営の飲食店への未払い代金を巡って知人と口論になり、首を左腕で絞めるなどの暴行を加え、

頸椎
(けいつい)捻挫など約2週間のけがを負わせた。
横井裕美裁判官は「逮捕術で暴行を加え、被害者が意識を失うなどしており、危険で悪質」と指摘。元署長側は正当防衛を主張していたが「知人が被告を地面に引き倒した事実はなく、成立しない」と退けた。