覚醒剤169キロ、101億円相当…船舶部品に紛れ込ませメキシコから密輸か

警視庁は25日、メキシコから密輸された覚醒剤計約169キロ(末端価格約101億円)を押収し、稲川会系暴力団幹部で無職田辺高士容疑者(53)(千葉市中央区都町)ら男女7人を麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)容疑などで逮捕したと発表した。暴力団の資金源になっていたとみて調べている。
発表によると、田辺容疑者らは昨年7月、東京都大田区の物流倉庫で、船舶部品に紛れ込ませてメキシコから東京港に船便で密輸された覚醒剤約133キロを覚醒剤と知りながら所持した疑い。逮捕は19~24日。仲間の一人が倉庫を契約していたというが、いずれも容疑を否認している。
警視庁は一昨年秋にもメキシコから密輸された覚醒剤約36キロを押収し、暴力団の関与などを捜査していた。