東京都足立区で平成14年、面識のない男性会社員=当時(23)=を殺害し金品を奪ったとして強盗殺人などの罪に問われた無職、川瀬直樹被告(50)の裁判員裁判の論告求刑公判が26日、東京地裁(佐伯恒治裁判長)で開かれた。検察側は無期懲役、弁護側は刑の減軽を求め結審。判決は来月2日。
検察側は論告で「単身者用のアパートを狙い準備した刃物で犯行に及んだ後、施錠してから逃走するなど計画性は高い。捜査段階と公判で供述も変遷しており信用できない」と指摘。被告は事件から16年後の30年12月に警視庁浅草署に出頭したが「事件から長期間が経過した後で、反省していたわけではない」とした。
弁護側は「事件前から統合失調症の苦しみの中にいたことに加え、後悔から自首し、未解決事件が解決した」と主張。懲役25年が相当と訴えた。
公判では検察側の論告に先立ち、検察官が殺害された男性の父親の意見を代読。「少しでも償いたいのであればもっと早く自首できた。厳しい処罰を求める」などと述べた。