サッカー強豪校の藤枝東高校、14年にわたり越境入学で違反…保護者転居しなくても黙認

静岡県藤枝市の県立藤枝東高校で、県立高校への入学条件「保護者の県内在住」を満たさない生徒が常態的に在籍していることが分かった。同校は全国高校サッカー選手権優勝の実績を持つ強豪校で、少なくとも14年にわたり、県外の生徒をサッカー部で受け入れていた。入学後に保護者が転居していないことを黙認していた。
県教育委員会によると、県外生徒が県立高校に入学できるのは、原則として保護者と県内に転居するか、隣接県の自宅から容易に通学できる場合に限られる。
同校は、出願時に保護者が県内へ転居の意思を示す書類を受け取っていたが、転居していないことを黙認。毎年10人前後が規定に反していたという。
山田淳一郎校長は「学校として『親御さんが転居しないなら入学を許可しない』とは言えなかった」と説明する。
サッカー部員の4分の1が県外出身で、学校管理外のアパートで生活している。
山田校長は「県外生徒と互いに

切磋琢磨
(せっさたくま)することで勉強、サッカーともに活性化につながっている。制度の変更が可能なら、若干名でも県外生徒を受け入れたい」と話している。