銃器を使った立てこもり事件は過去にもたびたび起きており、容疑者が周囲に発砲するなどして危険をもたらしたケースもある。
2007年5月には、愛知県長久手町(現・長久手市)の住宅街で、元暴力団員の男が元妻を人質に自宅に立てこもった。男は駆けつけた警察官らに発砲し、自身の長男(当時25歳)、次女(同21歳)ら計3人に重傷を負わせた。約5時間後に包囲する警察官にむけても発砲し、県警特殊急襲部隊員1人が死亡した。
追い詰められた容疑者が自殺を図り、身柄を確保できなかった事件も多い。
和歌山市の土木建設会社では16年8月、実質的な経営者だった男が従業員4人に発砲して死傷させた後、拳銃2丁を持ったまま、近くのアパートに立てこもった。投降を促す捜査員にも発砲し、約17時間後、自らの腹を撃って死亡した。
08年6月には、埼玉県川越市で、乗用車に乗った男2人組が、職務質問しようとした川越署員に拳銃を発砲して逃走。住宅街の駐車場で車を止めて車内で抵抗を続けた。1人は拳銃を持って降りてきたが、もう1人は8時間以上にわたり立てこもった後、頭を撃って自殺した。