共通テスト問題流出、19歳女子大生への処分と社会的影響 カンニング目的で家庭教師紹介サイトに登録

大学入学共通テストの試験中に世界史Bの出題内容を写した画像が流出した問題で、関与を認めた大学1年の女子学生(19)が、「カンニング目的で家庭教師紹介サイトに登録した」と話していることが28日、分かった。警視庁は偽計業務妨害容疑を視野に任意で事情を聴くが、どんな処分が下されるのか。
捜査関係者によると、女子学生は警視庁の任意聴取に対し「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した」と説明。シャッター音が鳴るのを警戒して動画で撮影したうえで静止画に編集し、家庭教師紹介サイトを通じて知り合った東大生2人にインターネット電話アプリ「スカイプ」で画像を送信したとみられる。
女子学生は「世界史Bだけやった。ばれたらまずいと思い、他の科目はやらなかった。成績が上がらず魔が差した」という趣旨の話もしている。
大阪府内の大学に通っており「東京都内の大学に入学するために府内の試験会場で受験した。自信がなかった。1人でやった」と説明。四国に住む母親と相談し、警察に「これから行く」と電話で連絡後、家族とともに27日午前に出頭した。
元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「捜査の過程で未成年のままなら家庭裁判所に送られ、20歳になれば刑事事件として扱われる。出頭し、反省もうかがえるため、家裁は保護処分か不処分にするのではないか。ただ手口が現代的で模倣性も考えられるため、社会に与える影響を踏まえて慎重に判断するだろう」と話す。
また、問題を解いた東大生について若狭氏は「知らずに解いたのであれば、何の罪にも当たらない」と述べた。
2011年の京都大学の入試で当時19歳の予備校生がネット掲示板に問題の一部を携帯電話で投稿、逮捕された事件では、家裁が不処分としている。