文部科学省は4日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、小中学校や高校などにおいて、近距離での合唱やリコーダーなどの演奏、部活動の対外練習試合といった感染リスクの高い活動を原則自粛するよう求めることを決め、全国の教育委員会などに通知した。各校に「緊急事態宣言」下と同等の対応を求めている。
通知は自粛すべき活動を具体的に例示。授業では、接近して向かい合うグループ活動▽近距離で活動する調理実習▽子どもたちが密集する運動――などを挙げた。部活動は、大声を出したり激しく呼吸したりする活動▽集団での飲食▽部室などの共有エリアの一斉利用――などを示した。他校との試合であっても、公式戦は自粛の対象外とした。
学校の感染対策を定めた文科省の衛生管理マニュアルでは、こうした対策は「緊急事態宣言」が出されるレベルで医療資源が逼迫(ひっぱく)している場合に講じる措置だった。しかし、オミクロン株の感染力の大きさを踏まえ、宣言が出ていない段階でも、強い対策に踏み切る必要があると判断した。
一方で、通知は休校については、慎重に判断するよう求めている。休校とする前に、登校日や登校時間を学年や学級で分ける「分散登校」や、登校時間をずらして通勤ラッシュを避ける「時差登校」、オンライン授業を組み合わせて、感染防止と学習機会の保障を両立させるよう求めている。
新型コロナの感染対策を巡っては、全国知事会が1日、対策の重点を飲食店から学校や保育所へと転換するよう求めていた。【大久保昂】