大阪府羽曳野市の路上で平成30年2月、崔喬可(さいきょうか)さん=当時(64)=が刺殺された事件で、大阪府警羽曳野署捜査本部は4日、殺人容疑で現場近くに当時家族と暮らしていた山本孝容疑者(46)を逮捕した。「子煩悩な父親だったのに」「なぜ殺害する必要があったのか」。事件から4年を経ての逮捕に、近隣住民からは戸惑いの声が漏れた。
4日早朝、羽曳野市内のマンションの一室。捜査員から殺人容疑の逮捕状を示された山本容疑者は落ち着いた様子で「はい」と応じたという。府警は自宅マンションを家宅捜索し、スマートフォンや着衣などを押収した。府警によると、山本容疑者は事件後、妻と離婚し、令和元年10月ごろにマンションに移り、1人暮らしだったという。
現場周辺の複数の住人によると、事件当時、山本容疑者は妻と長女、次女の4人暮らし。2人の娘がまだ小さいときは一緒に遊んだり、幼稚園の送迎バス乗り場まで迎えに行ったりしていたという。住民の一人は「子煩悩で優しいお父さんという印象。こんな事件を起こす人には見えなかったのに…」と驚いた。
別の住人男性は「容疑者が捕まって安心したが、ご近所トラブルが動機だったとしても、どうして殺害する必要があったのか。理解できないし、理由が知りたい」と憤った。
逮捕容疑は平成30年2月17日午後9時45分ごろ、羽曳野市軽里の路上で、崔さんの背中を刃物で突き刺し、殺害したとしている。山本容疑者は「納得できません。やっていません」と容疑を否認しているという。