冷凍ラーメン80食分を送り付け…元同僚に嫌がらせした40歳派遣社員の粘着手口

注文した覚えのないラーメンやピザ、寿司が突然、次々と自宅に届けられ、男性はほとほと困っていた。元同僚の名前をかたり、ラーメンの通信販売サイトで嘘の注文をし、会社の業務を妨害したとして滋賀県甲賀市の派遣社員、松尾幸政容疑者(40)が先月31日、偽計業務妨害の疑いで京都府警西京署に逮捕された。

「ピンポーン」

昨年4月22日、京都府内の40代の男性宅に、宅配業者から段ボールが届けられた。荷物は男性宛てで、支払いは代金引換だった。中身は近畿を中心にチェーン展開をするラーメン店「横綱」(京都市西京区)が運営する通販サイトで注文した冷凍ラーメン70食分(約2万9000円相当)。身に覚えのない男性は、受け取りを拒否し、宅配業者は商品を持ち帰った。

4日後の26日、再び男性の名前と住所で冷凍ラーメン80食分(約3万1000円相当)の注文が通販サイトに入った。前回、配達先の男性に受け取りを拒否されたことから、会社は男性宅に配達せず府警へ相談し、ネットで注文した犯人を突き止めた。

■ラーメン、ピザ、寿司を次々と宅配

「逮捕された松尾容疑者は昨年の2月から6月ぐらいまで、回数は分からんけど、ピザや寿司、ラーメンをこの男性名義で次々に注文し、配達させとった。男性宅にはウーバーイーツや出前館が結構な頻度で来とったそうや。男性は届いた商品の受け取りをすべて拒否した。勝手に名前使われたというても代金を支払ってへんもんやから、被害は受けてへんことになる。ただ、これまでもずっと同じようなことが続いとったため、警察に相談してはった」(捜査事情通)

出前館やウーバーイーツなど、これまで悪用された業者は被害届を出さず、泣き寝入りしていた。

■動機に心当たりなし

「男性と松尾容疑者はお互い派遣会社に登録をしとって、一時期、短かい期間やけど同じ職場になったことがあったそうや。特に親しい間柄いうわけではないようやが、なぜか男性の自宅住所は知っとった。2人の間に何らかのトラブルがあったようやが、名前を使われた本人はまったく心当たりがなく、おそらくアイツだろうなという目星もついてへんかった」(前出の捜査事情通)

他人を困らす古典的な手法だが、出前だけでなく、何でも手軽に自宅に届けてもらえるようになっただけに、見知らぬ荷物が届いたら、断固、受け取りを拒否するに限る。