岩手県は12日、久慈市の養鶏場で高病原性の疑いがある鳥インフルエンザが確認されたと発表し、この養鶏場で飼育されている鶏約4万5000羽の殺処分を始めた。同県内の養鶏場で鳥インフルが確認されたのは初めて。半径3キロ圏内の1農場で鶏や卵の移動を禁止し、10キロ圏内の21農場にも搬出制限をかけた。
同県によると、11日午前、「鶏300羽以上が死んだ」と養鶏場から県北家畜保健衛生所に通報があり、遺伝子検査で陽性が確認された。高病原性かどうか詳しく調べている。県は100羽以上の鶏を飼育している509農場に情報提供し、久慈市や洋野町など6カ所に輸送車などの消毒地点を設置した。
達増拓也知事は12日の対策本部会議で「早期に防疫措置を完了するため、全庁的な対応をする」と述べた。その後、中村裕之副農相とウェブ会談し、農場の経営支援などを要請した。国は疫学調査チームを派遣するなどして防疫措置を支援する方針。【山田豊】