新潟県村上市の米菓製造大手「三幸製菓」荒川工場で発生した火災で、死亡したアルバイト従業員の女性4人はいずれも、火災があった建物の東側出入り口の手前にある防火シャッター付近に倒れていたことが判明した。県警や消防によると、4人を発見した時にはシャッターは閉まった状態だった。そばには迂回(うかい)扉があったが、建物内部は火災で煙が充満していたうえ停電も発生しており、4人は避難ルートを見つけられずに逃げ遅れた可能性がある。
一方、県警は14日、焼け跡から身元不明の1人の遺体を発見したと発表した。製造担当従業員だった20代男性2人の安否が不明で、遺体はこのうちの1人とみられる。12日に遺体で見つかった1人と合わせ、火災による死者は計6人となった。
火災は11日深夜、煎餅などを製造する「F棟」(鉄筋コンクリート一部2階建て、約9859平方メートル)で発生した。県警や消防によると、亡くなった女性4人は出火当時、機械の清掃をしていたとみられる。4人は煙を吸い込んだとみられ、死因は焼死と判明した。身元不明の2遺体は建物南西側のボイラー室付近で発見され、全身が焼けた状態だった。
出火当時、隣の建物で作業をしていたアルバイト従業員の男性(55)は「火災報知機が鳴り、停電した。機械があるので通路はどこも狭く、暗闇の中で身動きが取れなかった。『こっちから出られる』という声を頼りに手探りで出口にたどり着いた」と振り返った。この男性の作業場所の建物では数週間前、機器のベルト付近から出火するぼや騒ぎもあったという。
F棟には成型や乾燥、焼き、包装などの生産ラインが設置されていた。火災を巡っては、一部の従業員が消防に対し「炭化した菓子のかすから出火した」と話しているという。【内田帆ノ佳、北村秀徳】