東京都議選の期間中などに無免許運転をしたとして、道路交通法違反(無免許運転)に問われた前都議の木下富美子被告(55)に対し、東京地裁は15日、懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)の有罪判決を言い渡した。平出喜一裁判官は「常習的な犯行で、法令をより順守すべき都議という立場だったことも踏まえると責任は重い」と述べた。
判決によると、木下被告は昨年5月29日~7月2日、免許停止期間中だったにもかかわらず、東京都板橋区と新宿区内で計7回、乗用車を運転した。
判決は、木下被告が2017年5月から昨年2月まで道交法に計12回違反し、免許停止処分も4回受けていたことに触れ、「道交法に関する規範意識に問題がある」と批判した。一方、今回の事件発覚後に都議を辞職したことなどを考慮し、執行猶予とした。
木下被告は黒色のジャケットに灰色のスカート姿で出廷。判決言い渡し後、平出裁判官が「今後、自動車に関する犯罪を起こした場合、実刑になる可能性がある」と述べると、大きな声で「はい、承知しました」と述べた。
木下被告は判決後に東京都内で記者会見し、その冒頭で深々と頭を下げ、「都民と有権者の皆様に心よりおわび申し上げます」と謝罪。「自らの過ちに
真摯
(しんし)に向き合い、二度と運転はしない」と話した。木下被告は昨年7月の都議選に都民ファーストの会から立候補して再選されたが、在宅起訴後の同11月22日に辞職した。