久留米大病院の医師ら3人、医療過誤で書類送検 70代男性に後遺症

久留米大学病院(福岡県久留米市)で2018年5月、心臓手術で人工心肺装置の設置方法を誤り、当時70代の男性に後遺症を負わせたとして、福岡県警は21日、当時の医師(64)、臨床工学技士ら男性3人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。捜査関係者が明らかにした。
捜査関係者や病院によると、医師らは18年5月16日、男性の心臓弁の手術で、血管内の空気を取り除くため人工心肺装置のポンプにチューブを挿す際、入り口側と出口側を逆に取り付けた。そのため血管内に空気が送り込まれて脳内の血流が妨げられ、男性は後遺症で両手、両足に機能障害が残った。県警は医師らの複数のチェックがあれば事故を防げたとみている。
病院は男性と家族に謝罪し同年9月にミスを公表。男性は同年12月に亡くなったが事故との因果関係はないとしている。19年9月、男性の親族らが県警に届け出ていた。書類送検を受け、病院側は「捜査中なので現時点でのコメントは差し控える」とした。【佐藤緑平】