新千歳空港で22日、発着予定だった全228便が欠航した。空港を運営する「北海道エアポート(HAP)」によると、全便欠航は2018年9月の北海道胆振東部地震以来で、大雪によるものは記録が残っていないという。空港内では乗客ら650人が一夜を明かすことを余儀なくされた。この異例の事態はなぜ起こったのか。
同社は22日午前1時から2本の滑走路を同時に閉鎖し、約90台の除雪車をフル稼働した。しかし、「休まずに除雪をしてもすぐに積もってしまう」(HAP)ほど雪の降る勢いが衰えず、除雪が追いつかなかった。このため、航空各社は午後1時までに欠航を決断したという。
気象庁の1時間ごとの降雪データによると、空港では同日午前0時から午後1時まで1~6センチを記録。札幌管区気象台は「たとえ数センチでも空港の機能に影響する数値」としており、激しい雪が長く降り続いたことが分かる。
空港では23日朝、滑走路1本の除雪が終わったため運航を再開し、午前中には2本の滑走路が利用可能となった。ただ、前日から欠航が決まっていた便や機材繰りなどの理由で、午後1時半時点で羽田便を中心に73便の欠航が決まった。天候は回復に向かっており、HAPは「24日からは通常通り運航できるのではないか」とみている。【平山公崇】