千葉県の松戸市消防局は4日、新型コロナウイルス感染者の急増で、現場に出向く救急隊がない状態が、1月1日から2月25日までの56日間に38日間発生し、その状態が計37時間24分に上ったことを明らかにした。同消防局幹部が市議会本会議で説明した。
松戸市消防局によると、コロナ感染者からの救急要請は1月、83件だったが、2月(25日まで)には230件と急増。救急車が通報から消防署に戻って来るまで4時間以上かかったケースが104件あった。中には、40か所の医療機関に連絡してようやく搬送先が決まったり、松戸市内から鴨川市の病院まで搬送し、消防署へ戻るまで11時間7分かかったりしたケースもあった。
同消防局では、12台の救急車のほかに、非常用の救急車3台を投入してフル稼働させている。しかし、それでも足りず、近隣の自治体の消防署に応援を求めてやりくりしている。
松戸市消防局の担当者は「市民の安全を守るため、必死の対応を続けている。しかしこれ以上、感染者が増えると、事態は深刻化していく」と不安を訴えた。