「重症者数と死亡者数は減少傾向」ピークを超えた…厚労省助言機関、濃厚接触制限見直し提案

新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の助言機関は9日、「全国の重症者数と死亡者数は減少傾向になっている」と分析し、ピークを超えたとみられるとした。ただ、入院者数は横ばいの地域なども多く、医療

逼迫
(ひっぱく)が続く可能性を指摘した。オミクロン株の感染再拡大を見据え、濃厚接触者への一律の外出制限を見直し、勤務を含む社会行動を可能とする提案も示された。
厚労省のまとめでは、全国の新規感染者数は、3月8日までの1週間で前週の0・9倍となり、緩やかな減少傾向が続いている。だが、福島や福井、高知など15県では増加した。
全国の重症者数は2月下旬に1500人を超えたが、3月4日以降は1300人台に下がった。死亡者数も、直近1週間の平均で、2月下旬には1日あたり約230人だったが、3月8日は203人に減った。
ただ、確保病床の使用率は3月2日時点で、東京で51%、大阪で73%と、首都圏や関西圏で高い。
また、この日の会合では、感染症の専門家らが、感染者が急増した地域では、保健所が濃厚接触者の特定を行わず、個人の判断で勤務など必要最低限の社会活動ができるようにすべきだとする提案を示した。オミクロン株の流行で、濃厚接触者が欠勤し、社会機能の維持が困難になったことを踏まえた。家庭内に感染者がいる場合は、リスクが高いため慎重な判断を求めた。
ただ、高齢者施設などでは、クラスター(感染集団)の発生を防ぐため、保健所による調査や行動制限を実施する必要があるとした。