茨城県警が昨年1年間に認知した自動車盗の件数は633件で、全国で3番目に多かった。県警への取材でわかった。6年ぶりにワーストを脱却したが、高い水準にとどまっている。その一因は、盗難車が持ち込まれて解体される「違法ヤード」の存在だ。最近は、使われなくなった工場や倉庫が悪用される事例も確認されており、外部からの発見が難しいとされる。
「なんでここに止まっているんだろう」。同県鉾田市の女性は1月10日、市内で畑の脇に止まったトラックを見つけ、不思議に感じた。車体には熊のロゴマークがあしらわれている。千葉県松戸市のぬいぐるみ人形劇団「劇団こぐま座」を知っており、熊のマークにも見覚えがあった。
トラックは、劇団が所有し、8日夜から9日にかけて劇団事務所の駐車場から盗まれていた。女性の通報を受け、茨城県警は11日、近くの中古車販売会社の敷地内でトラックを発見した。
エンジンはかからない状態になっており、部品の一部は取り外されていた。県警は盗難車だと知りながら、敷地で保管していたとして、外国籍の男ら3人を盗品等保管の疑いで逮捕した。
盗難車が持ち込まれていたことから、県警は、この敷地が違法ヤードとして悪用されていたとみている。3人が解体にもかかわっていた可能性もあるという。