茨城県龍ケ崎市が発注した工事の入札情報を事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反の罪に問われた元副市長、川村光男被告(66)に対し、東京地裁(坂田正史裁判長)は9日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。坂田裁判長は判決で「地位を背景に、人事を含む市政運営に影響力のあった元理事と結託して部下に教示させており、責任は重い」と指弾した。
公判で弁護側は無罪を主張。証人として出廷した市社会福祉協議会元理事(72)と当時の契約検査課長(61)=ともに同罪で有罪が確定=らの供述について「具体性がなく、被告に責任を押しつけようとしている」と訴えていたが、坂田裁判長は「自身に不利な事柄も率直に述べられ、関係者の供述とよく符合して信ぴょう性が高い」と指摘。情報漏えいを知らなかったとする被告の主張について「不自然で信用できない」と退けた。
判決によると、川村被告は副市長を務めていた2020年12月、当時の課長や元理事ら3人と共謀し、中学校のプール改修工事など6件の入札参加業者名を元理事に電話で知らせて公正な入札を妨害した。
判決を受けて、同市の萩原勇市長は「判決を重く受け止め、再発防止策を講じていく」とのコメントを発表した。【森永亨】