不正を内部告発した後にパワハラを受けて退職を余儀なくされたとして、漁協の元職員が賠償を求める裁判が始まりました。 「和歌山南漁協組合」は2018年、伊勢海老の放流事業にかかる費用を水増しして補助金を不正受給していたことが、地元漁師の内部告発で発覚。当時漁協の職員だった福本真行さんも取材に証言していました。 【2018年の取材】 (記者)「120kgの伊勢海老を一度に放流したと書かれてあるんですけれど」 (福本さん)「ぶっちゃけ、やっていないです」 福本さんはこの後、内部告発した漁師との関係を絶つよう、組合長らから恫喝されたということです。 【MBSが入手した音声記録 去年2月】 (副組合長)「今でも吉田(内部告発した漁師)とつながっとるんか?」 (福本さん)「連絡はありますよ」 (副組合長)「手ぇ切らなあかんで」 (組合長)「おのれら思い知らされるわって。思い知らされるから」 福本さんは、パワハラによりうつ病を発症して退職を余儀なくされたとして、今年2月に漁協と組合長ら3人に対して、1100万の損害賠償を求めて提訴しました。 3月18日の初弁論で和歌山南漁協側は「パワハラや嫌がらせとは一体どのような行為を指すのかまったく意味不明だ」として原告の訴えを棄却するよう求めました。 裁判の後、取材に応じた福本さんは次のように話しました。 (福本真行さん) 「いてもたってもいられない形まで追い込まれた。表ではきれい事を言っているような感じにしか思えない状態で、中身は全然変わっていないのではないかと」