16日深夜に最大震度6強の揺れが襲った宮城、福島両県では18日、早朝から雨や雪が降り、被災者らが地震で壊れた自宅の屋根などの補修作業に追われた。
両県で3人が犠牲となった今回、両県を含む12県で負傷者は210人に上り、福島県で計121人が避難している(18日午前10時現在、読売新聞調べ)。複数の亀裂が確認された常磐道は18日朝までに宮城、福島県境の通行止め区間が解除された。残る福島県内の区間も同日中に解除される予定で、今回の地震による高速道路の通行止めは全て解除される。
「また被害が出てうんざりだ」。福島県新地町では18日朝、畳店経営西村昌浩さん(45)(福島県相馬市)が地震で瓦が落ちた貸家の屋根にブルーシートを張った。元々住んでいた家で、11年前の東日本大震災でも瓦が落ちた。注意しながら作業を終えると、「雨が本降りになる前に終えられて良かった」と語った。
同県では、震度6強を観測した相馬市や南相馬市を中心に瓦が落ちる被害が多く、南相馬市では、市が支給するなどしたシートを張った家が、あちこちで見られる。昨年2月に起きた福島県沖地震による被害の復旧が完了せず、今回、「二重被害」となった家もある。
同市鹿島区の只野義造さん(70)は「雨漏りしないか心配だ」と話す。昨年2月の地震で、築25年の木造2階住宅の屋根が一部ずれた。業者に頼んだ修理の見積もりがされないまま、今回、多くの瓦が落ちた。17日にシートを張ったものの、「もっと早く修理を終えていれば」と悔やむ。
前回も震度6強を記録し、今回も同じ震度だった宮城県蔵王町。被災者の一人、亀井しげ子さん(64)は、割れた窓ガラスを養生テープで応急処置した。「1年待ってようやく直したのに」と語る亀井さんの自宅は、昨年の地震で壊れた外壁や基礎部分の修理が終わったばかり。「家が万全でないのにまた雨とは。全然落ち着けない」。亀井さんはため息をついた。
地元気象台によると、19日午前6時までの24時間予想降水量は、福島県の浜通りや宮城県東部で50ミリ。雪になるところもあり、24時間降雪量は、平地で10~20センチ、山沿いで20~30センチと予想されている。