深夜の宮城県内を襲った大きな揺れは、街のシンボルや文化財にも爪痕を残した。
仙台市青葉区の仙台城跡では、伊達政宗騎馬像が傾いたことが判明した。政宗が乗る馬の左前脚と右後ろ脚のひづめ部分に入った亀裂も確認された。仙台市職員がはしごに上って被害を確認した。
城の石垣も一部が大きく崩れた。1メートルほどの石が道路上に散乱。規制線が張られ、立ち入りが制限された。
最大震度6強を観測した昨年2月の地震で天守閣や城門を損傷した白石市の白石城も再び大きな被害を受けた。天守閣の壁の
剥離
(はくり)や瓦の落下などが確認された。2月から修復作業が進められ、17日には足場を組む予定だったが、作業は中止に。再開のメドは立っていない。
政宗の
霊廟
(れいびょう)「瑞鳳殿」(仙台市青葉区)で石灯籠約20基が倒壊。伊達家の墓所「
無尽灯廟
(むじんとうびょう)」(同市太白区)でも32基が倒れた。いずれも昨年2月の地震で灯籠が倒れる被害を受け、復旧作業を進めていた。
瑞鳳殿は今月末にも全面復旧を予定し、無尽灯廟では復旧を終えたばかりだった。公益財団法人瑞鳳殿の中村良幸事務局長(62)は「もう少しで本来の姿を見てもらえるところだっただけに残念」と落胆し、墓所の保全に取り組む「伊達家御廟大年寺会」の岩山浩一会長(78)も「1年がかりでやっと直したのに、またやり直しだ」と肩を落とした。