映画「ゴジラ」(1954年)の第1作に主演し、数多くのミュージカルでも活躍した俳優の宝田明(たからだ・あきら、本名・寶田明)さんが14日に死去したことが18日、分かった。87歳。旧満州(現中国東北部)出身。
宝田さんは1954年に映画「かくて自由の鐘は鳴る」でデビューし、映画「ゴジラ」など東宝を代表するスターとして長きにわたり活躍。今月10日に都内で行われたW主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」(4月1日公開、三宅伸行監督)の完成披露舞台あいさつが最後の公の場となった。主演とエグゼクティブプロデューサーを務めた宝田さんは、腰痛悪化のため車椅子で同イベントに登壇したものの、ジョークを交えながら、元気な様子で公開を迎える喜びを語っていた。
作品のPRだけでなく、ウクライナ情勢を憂慮し「我々はもう少し社会性を持った映画も作らなきゃいけないなという気もいたします」と話す場面も。本作で自身と“70歳差”W主演を務めた乃木坂46・岩本蓮加に優しいまなざしを向けながら「来年もう一本一緒に仕事をしてみたいとそんな気がいたしております。ご期待いただければと思います」と次回作への意欲を明かしたばかりだった。
宝田さんは、1934年4月29日、旧満州(現中国東北部)生まれ。54年に「ゴジラ」で映画初主演。その後、「青い山脈」「放浪記」など、130本超の映画作品に出演。64年「アニーよ銃をとれ」で、ブロードウェイミュージカルに挑戦し、芸術祭奨励賞を受賞。以後、「サウンド・オブ・ミュージック」「風と共に去りぬ」など数多くの作品の主演をこなし、ミュージカル俳優としても活躍した。