がん免疫治療薬の効果予測 京大などが測定技術開発

京都大と検査機器大手のシスメックス(神戸市)は25日、本庶佑(ほんじょたすく)・京大特別教授らが発見したたんぱく質「PD-1」の血中濃度を高感度で測定する技術を開発したと発表した。PD-1の研究から生まれたがん免疫治療薬「オプジーボ」の治療効果や副作用の予測に役立つと期待される。
PD-1は免疫にブレーキをかける役割を持つ。本庶氏は、このブレーキが働かないようにして免疫を活性化させるがん治療薬の開発に貢献し、昨年のノーベル医学生理学賞を受賞した。
がん免疫治療薬は治療効果に個人差があり、細胞表面にあるPD-1など関係するたんぱく質の量で効果が予測できる可能性が示されている。採血で容易に得られる血液中にもこれらのたんぱく質は含まれるが、微量のため正確な測定が難しかった。
本庶氏と同社は2013年から共同で研究を進め、17分程度で全自動で測定できる手法を確立した。今後、治療効果と濃度の関係などの研究に役立てるという。【根本毅】