終末期がん患者「痛み少なく過ごせた」のは半数以下 大規模調査

がん患者が亡くなる1カ月前の状況について、「痛みが少なく過ごせた」と回答した遺族は半数以下だったことが24日、国立がん研究センターの大規模調査で明らかになった。がん患者と医師の間で最期の療養場所について話し合いがあったケースも3割台にとどまっており、質の高い生活を患者が送ることを目指す「緩和ケア」の充実が課題になっている。
調査は2017~18年に亡くなったがん患者の遺族約5万人から回答を得た。患者の年代は80代以上が50%、60~70代が44%だった。
遺族に、亡くなる前の1カ月間の生活の様子を聞いたところ、痛みが少なく過ごせた(47・2%)▽体の苦痛が少なく過ごせた(41・5%)▽おだやかな気持ちで過ごせた(45・2%)――などの項目で4割台だった。
最期をどこで過ごすかについて、患者と医師らが十分話し合うことができたかどうかを遺族に聞いたところ、話し合ったケースは35・7%。心肺停止時の蘇生処置について話し合ったのは35・1%だった。
同センターがん医療支援部の小川朝生さんは「最期の場所を患者が選べるように、病院でも在宅でも痛みをコントロールできる医療が求められる。患者本人に自由な選択肢を保障できることが重要だ」と話した。【中川友希】