同人作品のダウンロード販売大手「DLsite」で、ユーザー資格を不当に取り消されたとして、同人作家の男性が運営会社を相手取り、慰謝料など約150万円の支払いを求める裁判を東京地裁に起こした。 3月11日に第1回弁論が開かれて、運営会社「エイシス」(東京都千代田区)は請求の棄却を求めた。これから反論の準備を進めていくとしている。 弁護士ドットコムニュースが、訴状など裁判記録を閲覧したところ、男性がサイト上で販売しようとした成人向け作品のモザイク等が不十分だったことをめぐり、トラブルがあったとみられることがわかった(情報は閲覧した3月15日時点のもの)。(編集部・塚田賢慎) ● 運営妨害、信用失墜・毀損させる行為があったとして資格取消処分を受けた 事件の舞台となるのは、国内大手の同人作品ダウンロードサイト「DLsite」だ。 訴状によると、原告は個人事業主として、遅くとも2008年6月から、同サイトの販売者(サークル)となり、これまで150作以上の同人誌を一般ユーザーに販売してきたという。 ところが、2021年12月8日、「DLsite利用規約」の禁止行為が確認できたとして、同社からユーザー資格を取り消された。 DLsiteから同日送られてきたというメールの内容の一部を紹介する。 以下の「DLsite利用規約」禁止行為が確認できたため、規約に則りユーザー資格を取り消し致しましたのでお知らせします。 https://www.dlsite.com/home/user/regulations 第20条 禁止行為 DLsiteを利用する際、ユーザーは以下に定める行為(それらを誘発する行為や準備行為も含む)を行ってはならないものとします。 6.DLsiteの運営を妨害する行為またはDLsiteの信用を失墜、毀損させる行為 第21条 ユーザー資格の取消 ユーザーが、次の各号の一つにでも該当する場合は、DLsiteは当該ユーザーのユーザー資格をユーザーに何ら事前に通知及び催告することなく、一時停止または取り消すことができます。 4.DLsiteの運営を妨害した場合 9.本規約のいずれかに違反した場合 10.その他DLsiteがユーザーとして不適当と判断した場合 ●「地獄に堕ちろ!」 担当者との一連のメール ユーザー資格の取り消し理由となる「運営妨害行為、または信用失墜・毀損行為」が何を指すのか、このメールでは具体的に示されていない。
同人作品のダウンロード販売大手「DLsite」で、ユーザー資格を不当に取り消されたとして、同人作家の男性が運営会社を相手取り、慰謝料など約150万円の支払いを求める裁判を東京地裁に起こした。
3月11日に第1回弁論が開かれて、運営会社「エイシス」(東京都千代田区)は請求の棄却を求めた。これから反論の準備を進めていくとしている。
弁護士ドットコムニュースが、訴状など裁判記録を閲覧したところ、男性がサイト上で販売しようとした成人向け作品のモザイク等が不十分だったことをめぐり、トラブルがあったとみられることがわかった(情報は閲覧した3月15日時点のもの)。(編集部・塚田賢慎)
事件の舞台となるのは、国内大手の同人作品ダウンロードサイト「DLsite」だ。
訴状によると、原告は個人事業主として、遅くとも2008年6月から、同サイトの販売者(サークル)となり、これまで150作以上の同人誌を一般ユーザーに販売してきたという。
ところが、2021年12月8日、「DLsite利用規約」の禁止行為が確認できたとして、同社からユーザー資格を取り消された。
DLsiteから同日送られてきたというメールの内容の一部を紹介する。
以下の「DLsite利用規約」禁止行為が確認できたため、規約に則りユーザー資格を取り消し致しましたのでお知らせします。 https://www.dlsite.com/home/user/regulations
第20条 禁止行為 DLsiteを利用する際、ユーザーは以下に定める行為(それらを誘発する行為や準備行為も含む)を行ってはならないものとします。
6.DLsiteの運営を妨害する行為またはDLsiteの信用を失墜、毀損させる行為
第21条 ユーザー資格の取消 ユーザーが、次の各号の一つにでも該当する場合は、DLsiteは当該ユーザーのユーザー資格をユーザーに何ら事前に通知及び催告することなく、一時停止または取り消すことができます。
4.DLsiteの運営を妨害した場合 9.本規約のいずれかに違反した場合 10.その他DLsiteがユーザーとして不適当と判断した場合
ユーザー資格の取り消し理由となる「運営妨害行為、または信用失墜・毀損行為」が何を指すのか、このメールでは具体的に示されていない。