ロシアの侵攻を受けるウクライナの避難民20人が5日、日本の政府専用機でポーランドから日本に到着した。どうか、わが国で安心・安全に過ごしてほしいものだ。こうしたなか、一部メディアが「日本国籍を理由に搭乗を断られた」という証言を報じて、ネット上で疑問が噴出している。
「ポーランドからの帰国手段を自力で確保するのが困難だ、と考えられる在留邦人からの具体的な要望はなかった。特段、邦人の搭乗が排除されていたわけではない」
松野博一官房長官は6日の記者会見で、今回の輸送で日本人が含まれていなかったことを問われ、こう答えた。
テレビ朝日は4日、ウクライナ人の夫と娘2人を持ち、ウクライナの首都キーウ(キエフ)から西部リビウに避難している日本人女性の証言を報じた。女性が日本大使館に、政府専用機への搭乗について問い合わせたところ、「日本国籍を持っている人は対象でない」と言われ、ショックを受けたという内容だ。
一体、どんな基準で搭乗者を選んだのか。外務省担当者は「あくまで現地での聞き取りで人道的な観点から手を差し伸べた。希望者全員が搭乗できたかは、回答を差し控える」と夕刊フジに語った。
政府専用機は今回、2機が現地に飛んだ。防衛省によると1機で最大110人は搭乗できる。相当余裕はあったはずだ。
ちなみに、ポーランド―羽田間は民間機で片道約20万円で、20人ならば単純計算で約400万円。国民の税金で政府専用機を運航する以上、最大限の支援をすべきではないのか。
ある野党議員は「政府側は、自ら航空券を購入して帰国した人との公平性を考慮したようだが、戦禍では皆、苦しんでいる。政府専用機を出す以上、林芳正外相はもっと多く連れて帰れるよう、手を尽くすべきだった」と語った。