うそのもうけ話などで出資を募る「利殖勧誘事件」を巡り、昨年1年間に全国の警察に相談を寄せた30歳未満の若者が593人に上り、2017年の約5倍に増えたことが警察庁のまとめでわかった。18歳への成人年齢引き下げで契約を巡るトラブルが増える懸念があり、警察庁が注意を呼びかけている。
警察庁によると、利殖勧誘事件は、投資ファンドや外国為替証拠金取引(FX取引)に出資すれば高配当を得られるなどとうたうものが典型的だ。最近では、値動きが大きい暗号資産や海外への投資に絡んだ事件が目立っている。
インターネットのブログやSNSで投資を募る手法が広まり、若年層が「金が戻ってこない」などと被害を訴えるケースが多い。30歳未満の若者から警察への相談は17年の124人から年々増え、昨年は593人となった。全体の相談数も17年の1314人から昨年は3109人に増えた。
警視庁が昨年11月に金融商品取引法違反容疑で摘発した男らは、ネット動画で「大金を稼いだ」と成功をアピールする手口で約650億円相当の暗号資産を集めたとされるが、多くの顧客が出入金を行えなくなったという。こうした利殖勧誘事件の摘発は昨年、統計を取り始めた10年以降で最多の46件に上った。
4月から18、19歳が成人となり、自分の意思で契約を結べるようになった。警察庁は「関係機関と連携して被害防止や啓発に努めていく」としている。