北海道の70代が2200万円詐欺被害 架空請求で400回支払い

北海道警千歳署は8日、石狩地方に住む70代女性がインターネットサイト利用料金などを名目とした架空請求詐欺被害に遭って、2021年11月から22年1月末にかけて約400回にわたり、計約2200万円分の電子マネーをだまし取られたと発表した。千歳署は架空請求詐欺が多発しているとして警戒を呼びかけている。
詐欺事件として捜査を開始した千歳署によると、詐欺の実行役は巧みに女性の不安をあおって金銭を奪った。まず、21年11月9日に女性の携帯電話に「お客様の利用状況におきましてご確認事項がございます。本日中にご連絡がなき場合、手続きに移行します」との連絡がショートメッセージ(SMS)で届いたという。
その半年ほど前に、女性の元に実在の通信会社を名乗るSMSで「利用料金が高額になっている」との連絡があったことから、女性は関連があると考えて、SMSに記載された電話番号に連絡した。すると、「サポートセンター職員」を名乗る男から「サイトの利用料金が発生した」として、85万円の支払いを求められた。
男は女性にコンビニで購入でき、ネットショッピングなどに利用できる電子マネーでの支払いを指示。女性は言われるがままに3万円相当の電子マネーIDが印字されたカードを購入。そのIDを伝え、金を送った。
その後も請求は繰り返された。「海外サイト利用料金として360万円」や「損害賠償が請求されたので560万円」と要求が相次ぎ、女性はそのたびに5万円程度の電子マネーを購入。支払いは計約400回に上った。
男は「金はいずれ、『保証協会』から返金される」との説明をして安心感を与えた。一方、「あなたはブラックリストに名前が記されている。リストから外さなければ、保証協会から返金されない」と不安感もあおった。約束した返金の期日は4月上旬だったが、返金がなく、男と連絡もつかなくなり、女性は千歳署に届け出た。【谷口拓未】