日ロ漁業交渉の開始、日本の持つ権益維持のため全力=官房長官

[東京 11日 ロイター] – 松野博一官房長官は11日午後の会見で、同日から始まる日ロサケマス漁業交渉は、日本の持つ権益維持・確保のために行うことにしたと説明するとともに、交渉に全力を尽くすと語った。
今回の交渉は、日本の排他的経済水域(EEZ)における日本漁船の活動に関して行われるが、ロシアのEEZ内での操業の交渉については「予断を持って発言することは差し控える」としか述べなかった。
一方、生活困窮者が物価高に直面している状況を改善するため、与党側で1人当たり10万円の現金給付の可能性などが取り上げられていることに対し、松野官房長官は与党における意見や議論も踏まえながら「具体的な内容について検討を進めていきたい」と述べた。
ただ、補正予算の早期編成などの要望に対しては「まずは一般予備費、コロナ予備費の活用した迅速な対応を優先していく」と語り、早期の補正予算編成に否定的な見解を示した。