参議院の外交防衛委員会が14日開かれ、林芳正外相がロシアによるウクライナ侵攻で、ロシア軍による「市民虐殺」について言及した。
立憲民主党の小西洋之氏が、ロシアのプーチン大統領がウクライナの首都キーウ近郊のブチャの民間人殺害は「フェイクだ」と主張している点に触れ、林氏に政府としての見解を求めた。
林氏は「わが国としては、ウクライナの多くの市民が犠牲になっていることを深刻に受け止め、強い衝撃を受けている」と話した。また「多数の民間人の殺害は重大な国際人道法違反であり、戦争犯罪。断じて許されず、厳しく非難する」と強調した。
残虐な行為の真相を明らかにすることが、不可欠だとした林氏は「ロシアは戦争犯罪の責任を厳しく問われなければならない。いかなる理由であっても正当化されない」と主張した。
ロシアは、第二次世界大戦での対ドイツの戦勝記念日である5月9日に勝利宣言をする可能性が高いとみられ、小西氏は「各国で外交文書を作成し、戦争を行わないようにロシアの部隊に命令を出すことなどの取り組みについて決意を聞きたい」と問いただした。
林氏は「フランス、トルコ、ドイツ、イスラエル、オーストリアなどがプーチン大統領に直接の働きかけを行っている」とした上で「プーチン大統領に、歩み寄ろうとする兆しは全く見られない」と現状を説明した。続けて「強い制裁措置が必要。国際秩序を守り抜くために国際社会と連携し、積極的に取り組みたい」と答弁した。