成田空港で昨年9月、滑走路にカメが侵入し、航空機の運航に影響が出たことを受け、成田国際空港会社(NAA)は、カメが生息する滑走路周辺の調整池にわなを設置した。今後、滑走路への侵入対策も施す。
NAAによると、カメは2013年4月以降、A滑走路周辺で8匹目撃されている。空港では滑走路上に異物が見つかると、速やかに閉鎖、点検することになっている。昨年9月に現れたカメは体長約30センチで、滑走路が12分間閉鎖され、計5機の出発が遅れた。
NAAは昨秋以降、専門家と対策を練ってきた。認定NPO法人「生態工房」(東京都)の片岡友美理事長(49)らによると、カメは国が緊急対策外来種に指定するアカミミガメ(ミドリガメ)で、滑走路脇の調整池や放水路などに数百匹が生息しているという。
わなは約1メートル四方の枠を水上に浮かべ、カメがよじ登ると内側の網に落ちる仕組みのものなど計144個を設置する。滑走路周辺にはU字溝を整備し、カメの移動経路も遮断する。NAAの担当者は「甲羅がエンジンに巻き込まれれば大事故につながりかねない。この機会にしっかり対策を講じたい」としている。