事故現場で救急車がパトカーに接触、負傷男児の搬送遅れる

愛知県春日井市で20日、軽乗用車と小学生の男児(8)の自転車が衝突する事故があり、駆けつけた救急車がパトカーに接触する事故を起こし、負傷した男児の救急搬送が遅れていたことが22日、市消防本部や春日井署への取材で判明した。警察官が救急隊員に現場に残るよう要請したという。
市消防本部によると、衝突事故は20日午後4時ごろ、春日井市東野町西1の信号機のない市道交差点で発生。男児の自転車と左折の軽乗用車が衝突し、転倒した男児は右膝を打撲した。通報を受けて到着した救急車が駐車中のパトカーの前に止めようとしたところ、パトカーの右前部に接触し、パトカーのバンパーが損傷した。
救急隊員は「先に(男児を)病院に運ばせてほしい」と頼んだが、警察官から「できればその場にとどまって」と言われ、別の救急車の出動を要請。新たな救急車は最初の救急車から13分遅れて到着し、男児は午後4時39分に搬送された。
市消防本部は取材に対し「(救急車による)事故がなければすぐに搬送できたので、今後このようなことがないようにしたい」、同署は「『けが人を優先してほしいが、現場に残ってもらえると助かる』との趣旨だった。強く引き留めたりはしていない」としている。【熊谷佐和子】