台風15号で停電や家屋損壊などの被害を受けた千葉市で、台風上陸の直後に立ち上げられた災害対策本部が、その日のうちに一時解散されていたことが25日、市への取材で分かった。解散時点で市内では大規模停電が継続中で、住宅損壊などの被害も確認されており、対応を問題視する声が上がっている。
台風15号は9日午前5時前に千葉市付近に上陸。同市では最大瞬間風速57.5メートルが観測され、600棟を超える住宅が損壊や浸水の被害を受け、最大約9万4000戸が停電した。
市は9日午前5時半ごろ災害対策本部を設置し、同8時半と11時半に会議を開催。土砂災害警戒情報が解除されたことを受け、立ち上げから約10時間後の午後3時10分ごろに対策本部を解散した。
その後、東京電力による停電解消の見通しが立たないことが判明したため、停電長期化を視野に、11日午前9時半に再度、同本部を立ち上げた。熊谷俊人市長は12日、東京電力の対応について、「当初から全国を挙げた支援態勢を敷いてほしかった。楽観的な見通しを発表するのは被災者のためにならない」と話していた。
市は一時解散したことについて、「当時はあれほど大規模かつ長期化する停電だと把握していなかった。警戒配備態勢は解除せず、すぐ災害対策本部を設置できる態勢は整えていた」と説明している。
ある市議は「東電の情報に頼り過ぎていたのではないか。次の災害に備え、外部の意見も取り入れ検証するべきだ」と話している。
台風15号への対応をめぐっては、国や千葉県の初動対応の遅れも指摘されている。