休日に無料塾 民間講師が指導「基礎学力が向上」大阪・寝屋川の小中校で

大阪府寝屋川市の市立小中学校で、小学5、6年と中学生を対象に、休日の学習塾「スマイル塾」が開かれている。教えているのは民間の塾講師。自治体が民間塾と連携した土曜教室などを開催している例は府内でもあるが、寝屋川の特徴は、テキスト代も含めてすべて無料で、人数や所得の制限がないこと。門戸の広さもあって、8月末で対象児童・生徒(9145人)の1割を超える945人が受講している。【山本真也】
塾が始まったのは3年前。授業でのつまずきの解消や基礎学力の向上を目的に、土日や夏休みを使って、2週間に1回のペースで開講。初年度は中学3年だけだったが、翌年に中学1、2年、昨年から小学5、6年に広げた。入塾は随時可能で、昨年は対象の約14%にあたる約1300人が受講した。家庭で予習、復習ができるように、塾のテキストと連動したインターネット授業も実施。今年度は合わせて約7000万円の予算を組んだ。
授業は、家庭教師派遣などをしているNPOブレーンヒューマニティー(兵庫県西宮市)が担当。科目は小学生が国語、算数、中学が国語、数学、英語で、1日計1時間50分。5人に1人の割合で講師が付き、学力や子供の目的に沿って個別指導をしている。
夏休み中、市立池田小を訪れると、冷房の効いた二つの教室で5、6年生が国語の授業を受けていた。5年生は同校の約3割に当たる27人、6年生は約2割の24人が登録している。6年生は「原稿用紙の使い方」がテーマ。黒板には1日の予定と学習のめあて(目標)が張られている。参加児童は8人だったが、3人の講師が付き、グループ討議などを取り入れながら授業を進めていた。5年生の3学期から参加しているという男児(11)は「算数の分数が苦手だったが、わかるようになった」と話した。

塾生の成績は上がっているのか? 樫山浩一校長は、塾生だけ学校成績を比較、追跡したデータはないので分からないと言う。ただ、「場所は学校なので、子供たちは学校の延長のような感覚で来ているようだ」と話す。
市教委によると、スマイル塾で行った算数(数学)の同じ単元のテストを期初(2018年5月)と期末(19年2月)で比較すると、得点率は小学生が68.7%から79.5%(10.8ポイント増)、中学生も59.6%から63.9%(4.3ポイント増)に上がっていた。家庭学習を「1時間以上する」という割合は期初と期末で、小学生が11.1%から26.2%、中学生が24.9%から42%にアップしていた。市教委は「基礎学力が伸び、家庭学習時間も増えている。塾の効果が現れている」としている。