47歳女性教師殺害事件 被害者はなぜ家族に「釧路へ行く」と言って帯広に向ったのか?

2人は今年4月、それぞれ別の高校に異動になったばかりだった。
北海道帯広市の雑木林に女性を遺棄したとして、2日、北海道帯広農業高の教諭、片桐朱璃容疑者(35)が道警帯広署に死体遺棄容疑で逮捕された事件。殺害されたのは片桐容疑者が3月まで勤務していた美幌高校で同僚だった宮田麻子さん(47)だった。
「妻が帰ってこない。行方が分からなくなった」
先月30日、北海道北見市内に住む宮田さんの夫から道警に相談があった。夫の話から片桐容疑者の関与が浮上し、警察が事情を聴くと、「スコップで穴を掘って、雑木林に遺体を埋めた」と話したため、現場を掘り起こすと、服を着た状態の宮田さんの遺体が見つかった。死因は窒息死で、首には絞められた痕があった。遺棄現場は、片桐容疑者が勤務する帯広農業高から車ですぐのところだった。
宮田さんは29日午後、子どもに「釧路に行ってくる」と言い残して車で外出。向かった先は釧路ではなく、約150キロ離れた帯広だった。
片桐容疑者は農業科の担当として2013年4月に美幌高校に配属され、3年後の16年、英語を担当する宮田さんが同校に着任。2人は同じ学校で4年間過ごした。
2人について美幌高に問い合わせたところ、「ニュースで報じられている以上のことは、本校としてはお答えできません」とのことだった。
片桐容疑者は北海道網走市出身で、高校時代は野球部に所属。9年間勤務した美幌高では野球部監督を務め、帯広農業高でも副部長をしていた。同校は昨年、39年ぶりに夏の甲子園出場を果たしている。
「元高校球児らしく体育会系で、まじめで一生懸命なタイプです。温厚な性格で教育熱心でしたから、彼のことをよく知る人たちは腰を抜かすぐらい驚いたのでは。農業科といっても食品加工が専門で、商品開発などを行っていた。古豪復活の帯農に転勤になり、『野球部の第3顧問だ』とうれしそうに話していたのが印象に残っています。いずれ部長、監督として、甲子園に出場できるかもしれませんからね。帯農は農業高校としても、道内の中で花形です。十勝の農業に携わる卒業生がたくさんいて、学園漫画『銀の匙』の舞台になった名門中の名門ですから。子どももできて悲願がかなったというのに、なぜそんな事件を起こしたのか」(知人)
ひと回りも年の離れた男女の間に一体、何があったのか。