中ロ共同行動に重大な懸念=日中防衛相会談で岸氏

【シンガポール時事】岸信夫防衛相は12日、中国の魏鳳和国務委員兼国防相と訪問先のシンガポールで会談した。岸氏は、中国・ロシア軍の爆撃機などによる日本周辺での共同行動について「示威行動」だと指摘し、重大な懸念を伝えた。「台湾海峡の平和と安定が、わが国のみならず国際社会にとって極めて重要だ」とも表明した。
日中防衛相が対面で会談するのは2019年12月以来、約2年半ぶり。
5月に東京で日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会議が開かれた際、中ロの戦略爆撃機が日本海と東シナ海の上空を飛行。昨年10月には日本を半周する形で中ロ軍艦艇が航行しており、防衛省は両国の動きに警戒を強めている。
会談の冒頭で魏氏は「(日中)2国間の協力関係を強化するとともに、信頼および両政府のコンセンサスに基づいた関係を展開していきたい」と述べた。岸氏は「日中間にはさまざまな安全保障上の問題を含む多くの懸念が存在している」と指摘し、率直な議論を求めた。
岸氏は会談で、沖縄県・尖閣諸島周辺で中国海警局の船舶が航行を繰り返していることに関し「強い懸念」を伝え、自制を求めた。
[時事通信社]