打ち上げに成功した無人補給機「こうのとり」8号機には、将来の宇宙探査計画を見据え、後継機の技術が一部導入された。積み荷の中には、月や火星での探査に備え、低重力環境で砂の動きを調べる装置もある。
こうのとりは7号機までセンサーで地球の縁を捉えて姿勢を制御しており、地球の周辺でしか使えなかった。8号機は、周囲に見える星の配置を基に姿勢を制御する装置「スタートラッカ」を新たに搭載。地球から離れても飛行可能となる。
スタートラッカは、開発が進む後継機「HTV―X」にも使われる予定で、8号機で実験して性能を確認する計画だ。
また、惑星表面の性質を調べるため、砂を模した粒が入った砂時計などを備えた実験機器も積み込まれた。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」にある人工重力発生機を使い、重力が地球の6分の1しかない月面や、3分の1の火星表面での砂粒の動きを調べる。
今後の惑星探査では、月面などに着陸したり、探査車両を走らせたりする可能性もある。実験を通じて集めたデータは、探査車両などの設計に生かされる見通しだ。