あおり誘発!?「あおられ運転」の実態 被害動画をSNS投稿、再生数稼ぎが目的の輩も 判断に悩む「サンキューハザード」の扱い

あおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道交法の施行からまもなく2年。ドライバーの間では一定の効果は出ているようだが、一方で注目されているのがあおり運転を誘発する「あおられ運転」だ。専門家も「一部に意図的なあおられ運転が存在する」と指摘する。
チューリッヒ保険が昨年8月に発表した「あおり運転実態調査」では、1週間に1回以上自動車を運転するドライバー2230人に「あおり運転の被害を受けないように意識して運転するようになったか」と聞いたところ、76・4%が「意識するようになった」「強く意識するようになった」と回答した。
また、あおり運転を受けたきっかけに「心当たりがある」と答えた117人に理由を聞いたところ、「追い越しをした」「スピードが遅かった」「車線変更をした」などが上位に入った。
ほとんどは悪気のないものだと思われるが、意図的な「あおられ運転」でひんしゅくを買うドライバーもいるという。
自動車ジャーナリストの佐藤篤司氏は「あおり運転の被害動画をSNSに投稿して再生数を稼ぐ目的でゆっくり走行するなど悪質な運転者も一部に存在する」と語る。
あおり運転は論外だが、挑発と誤解されない運転も心掛けたい。
「3~5秒に1回の頻度で後続車の有無を確認し、距離を詰めてきたらすぐ道を譲ってしまうといい。追い越し車線上でも走行車線に戻るタイミングを見つけることを優先する」(佐藤氏)
判断に悩むのが、道を譲ってくれた後続車にハザードランプを点灯して感謝を示す「サンキューハザード」の扱いだ。
前出の佐藤氏は「サンキューハザードがローカルルールとして浸透している日本では、点灯させないと怒りを買う恐れもあるが、本来は後続車に前方の危険や停車の意思を知らせるものだ。道を譲った運転者は点灯がなくてもマナー違反とは捉えない意識を持ちたい」とアドバイスした。