石川震度6弱 識者「局所的に激しい揺れ」「今後も同規模起こりうる」

石川県珠洲(すず)市で最大震度6弱を観測した地震で、気象庁は、震源地が石川県能登地方、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4と推定している。
東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は「この地域は、2021年夏ごろから群発地震が起きており、今回の地震を含めて震度4以上を観測するのは計7回目になる。大きな揺れになったのは、震源の深さが13キロと浅かったため、局所的に激しい揺れになった」と説明する。
地震の原因については「地下深部の『マントル』という層から水などが上がってきて、地下の岩石の割れ目に入って押し広げることで、揺れを生んだ」とみている。
このため、鹿児島県のトカラ列島や伊豆諸島でみられた火山性の群発地震とは性質が全く異なるという。こうした地震は、いつの間にか始まって、いつの間にか終わるのが特徴だといい「今後、数カ月から数年の間は警戒が必要だ」と注意を呼びかけた。
一方、京都大防災研究所の西村卓也准教授(測地学)は「一連の地震活動で、これまでにもM5級の地震は起きている。震源も従来の場所から変わっておらず、特別なことが起きたのではなく、今後も同規模の地震活動は起こりうる」と指摘する。
西村さんら複数の研究者も、地下の水など流体によるものとみている。
西村さんは、今年に入り地面の膨張や隆起が収まってきているにもかかわらず、地震活動が増えていることから「これまで流体が膨らんでかかる力によって地震が起きていたが、現在は断層に水が入ってきて強度を下げたことにより、地震が引き起こされた可能性がある」と話した。【吉田卓矢、垂水友里香】