同性婚を認めていない現行の法制度を合憲とした20日の大阪地裁判決。違憲とした2021年3月の札幌地裁判決から「後退」した判断に、福岡地裁で係争中の九州訴訟の原告からは「ショックだ」などと落胆の声が上がった。
九州訴訟では、男性カップル2組と女性カップル1組の計6人が提訴している。オンラインで記者会見した熊本市の会社員、こうぞうさん(39)=フルネームは非公表=は仕事を休んで判決を待ったが、結果を知り「とてもショックを受けた」と明かす。「当事者の一人として多くの声を伝えていかなければならない。求めているのは特別なものではないのに、なぜこの国では(同性婚が)認められないのか」と決意を新たにしていた。
福岡市のまさひろさん(34)、こうすけさん(32)=いずれもフルネームは非公表=の男性カップルも弁護士を通じてコメントを公表。「大変残念な気持ちと怒りを感じる。異性愛者であれば婚姻届という紙1枚を提出するだけで配偶者と認められ、医療・福祉や相続、税制上の控除で受けられる権利や選択があるのに、同性愛者というだけで婚姻届は受理されない」と現状を訴えた。【平塚雄太】