土地取引をめぐる横領事件で大阪地検は、無罪が確定した不動産会社の前社長から告発されていた検事らについて、不起訴処分としました。 プレサンスコーポレーションの前社長・山岸忍さんは、学校法人との土地取引をめぐり元理事長らと共謀して21億円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、共謀の根拠とされた山岸さんの元部下らの証言に「疑いが残る」として無罪が確定しています。 山岸さんは、特捜部の検事2人が検察側に有利な供述を引き出すため取り調べで元部下らを脅迫したなどとして、最高検に刑事告発し、大阪地検が捜査を進めていました。 大阪地検によりますと、6月21日に検事らを嫌疑不十分で不起訴処分にしたということです。捜査関係者は理由について「必要な捜査を行い適切に判断した」としています。 (山岸さんの代理人 中村和洋弁護士) 「一言で申し上げるとふざけるなと言いたいです。考えられる限りの手段を講じていって、この不正を明らかにしようと思っています」 山岸さんは「納得できない。身内による結論ありきのおざなりな捜査だったとしか思えない」とコメントしています。