総務省は21日、北海道・知床半島沖で沈没した観光船「KAZU I(カズワン)」の運航会社「知床遊覧船」に対し、免許取得の手続きをせずに無線局を開設していたとして、電波法違反容疑で告発した。
総務省によると、無線機を利用するには設備の設置ごとに免許を受けることが義務づけられているが、同社は一部の設備について手続きを怠っていたという。北海道総合通信局が同社と桂田精一社長(58)を網走海上保安署に告発した。また、総務省は同社が免許を受けている無線局8局について運用を停止する行政処分をすると発表した。同通信局は5月12日に、同社の事務所を訪問し、無線の運用状況について調査するなどしていた。
無線局の開設状況が確認できる総務省のホームページによると、知床遊覧船が免許を取得している8局はいずれも「簡易無線業務用」だった。一方で、知床遊覧船はアマチュア無線を事務所と船の連絡手段として使用していたことが判明している。総務省は告発内容について詳細を明らかにしていないが、業務用の免許取得の手続きをしていない不法な状態で、アマチュア無線機を業務に使用していたと判断した可能性がある。【加藤美穂子、山田豊】